【関連記事】スタンリー・キューブリック監督×ジャック・ニコルソンの傑作ホラー『シャイニング』にプリクエルが誕生?

 スティーブン・キングの小説を映画化した、スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演による1980年の名作『シャイニング』。“最恐ホラー映画ランキング”常連の同作のプリクエル(前日譚)を、米ワーナー・ブラザースが準備している。

 米ワーナー・ブラザースがスタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演の傑作ホラー『シャイニング』(1980)のプリクエルを製作するようだ。

 スティーブン・キングの同名小説を題材とした『シャイニング』は、コロラド州の山奥にある、かつて惨殺事件の起こったオーバールック・ホテルが舞台。そこで管理人の職を得た小説家志望のジャック・トランスが、妻ウェンディと霊感をもつ息子ダニーと新生活をスタートさせるが、次第に狂気に飲みこまれていくさまを描いた。妻子に斧を振りかざすトランス=ニコルソンの表情が完全にイッており、さまざまな映画雑誌&ウェブサイトで行われる“最恐ホラー映画ランキング”の読者投票でも、常に上位に選ばれている。

 ワーナーはプリクエルに向け、『シャッターアイランド』の脚本家レータ・カログリディス、『ブラック・スワン』の製作総指揮ブラッドリー・フィッシャー、『アメイジング・スパイダーマン』の脚本家ジェームズ・バンダービルドをプロデューサーとして獲得し、これから企画開発を進めていくようだ。新作は、トランス一家がホテル暮らしを始める前のストーリーになるらしい。現在のところ、監督や脚本家は未定。

 ちなみに、原作者のキングは昨秋、息子ダニーが主人公となる『シャイニング』続編小説を執筆していることを発表した。キングはキューブリック版の映画の内容に納得していないことで知られているが、この続編小説の映画化の可能性については一切伝えられていない。

(引用:GQ/2012年8月7日



 前日譚をワーナーが映画として準備していて、続編をスティーブン・キングが執筆中ですか。要するにワーナーは『シャイニング第2弾』を創りたいんでしょうね。キングの続編って小説の続編なのか、TV版の続編なのかちょっとよく分かりませんが、いずれにしてもそれを原作に映画化すると、一番有名で影響力のあるキューブリックの『シャイニング』と繋がらなくなってしまいます。キングが映画版の続編を執筆するなんてありえないし、そうしたら残るは前日譚しかない、と想像できるのですが。

 なんだかモメそうな臭いがプンプンするんですが。後になってTVシリーズとかで続編を映像化しそうな気もします。いや、キングなら必ずやるでしょう。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』は、なぜクリスマスシーズンの物語なのか?を検証する

【関連動画】『2001年宇宙の旅』の未公開シーンとセット画像を集めた動画と、クラビウス基地で登場したハンディカメラをニコンがデザインしたという説明の信憑性について

【オマージュ】King Gnu(キング・ヌー)の新曲『一途』のMVがとっても『2001年宇宙の旅』だった件

【ブログ記事】NHK『映像の世紀~バタフライエフェクト~映像プロパガンダ戦 嘘と嘘の激突』で紹介されたプロパガンダ映画『ユダヤ人ジュース』とキューブリックとの「接点」

【インスパイア】とっても『2001年宇宙の旅』な、旧ソ連謹製SF映画『モスクワ-カシオペア(Москва – Кассиопея)』

【パロディ】映画版『バービー』の予告編がまるっきり『2001年宇宙の旅』でどう反応して良いのやら(汗

【関連記事】映画ファンが「こんな世界絶対嫌だ…」と絶望する!オススメの「ディストピア映画」10選

【関連書籍】忘れ去られた『2001年宇宙の旅』のもうひとつの原典、アーサー・C・クラーク『地球への遠征』

【オマージュ】MV全編がまるっきり『時計じかけのオレンジ』な、コットンマウス・キングス『Stomp』のMV

【パロディ】まるっきり『時計じかけのオレンジ』のアレックスのファッションをしたマーク・パンサーが登場するglobeの『genesis of next』