【名曲】ショスタコーヴィチの舞台管弦楽のための組曲 ワルツ2
タイトルを見て「あれっ?」と思われた方も多いはず。『アイズ ワイド シャット』のオープニングのタイトルバックで使われたのは『ジャズ組曲2番 ワルツ2』のはずでは?と。実は以下のような経緯があるそうです。
オリジナルの第2番は1938年に作曲されたが、戦争によってオーケストラの楽譜が消失し、2000年になってピアノ総譜が発見されるまで、その内容は謎に包まれていた。それどころか、全く関係がない曲と混同されてもいた。イギリスの作曲家G・マクバニーによってオーケストレーションが行われ、2000年9月9日に初演された。
現在「第2番」と呼ばれているのは、誤って「第2番」として知られているもので、この曲の本来の題名は舞台管弦楽のための組曲である。
舞台管弦楽のための組曲
1950年代に作曲された。全8曲からなり、旧作からの引用やアレンジが見られる。演奏時間は約20分。
行進曲 (映画音楽「コルジーンキナの出来事」より)
リリック・ワルツ
ダンス1 (映画音楽「馬あぶ」より)
ワルツ1
小さなポルカ
ワルツ2 (映画音楽「第1軍用列車」より)
ダンス2
フィナーレ
(引用:Wikipedia/「ジャズ組曲 (ショスタコーヴィチ)」)
映画の公開は1999年ですから、訂正のしようがありませんでしたね。キューブリックが『アイズ…』で使用したばっかりに誤記である『ジャズ組曲2番 ワルツ2』が広まってしまったのだとしたら皮肉というかなんと言うか・・・現在では完全に一般化してしまい訂正が不可能な状態に。『ジャズ組曲1番』の3曲はダンス曲ながらブルーノートの多用でなんとなく「ジャズ」と言われても納得できたのですが、<a href="http://www.youtube.com/watch?v=rkXQXAvMICs" target="_blank" title="">『ジャズ組曲2番』の全曲</a>を聴いて「これのどこがジャズ?」を首を傾げた方も多かったはず。管弦楽で、しかも本来は映画用の劇伴音楽だったんですね、これで納得できました。