【アーティスト】ハーマン・マキンク(Herman Makkink)

 『時計じかけのオレンジ』で使用されたペニス型のオブジェとアレックスの部屋にあったキリスト像の作者。

 1966年からロンドンに定住し、そこで作家のジュリア・ブラックバーンと出会う。ロンドン印刷大学の3D部門で技術助手として働いている間に、基本的な彫刻技術を習得。画家で弟のコルネリス・マキンク(1940~1993年)と共に、アーティストのブリジット・ライリーとピーター・セッジリーが率いる「S.P.A.C.E.」からセント・キャサリン・ドックのスタジオを借り受け活動した。キューブリックはマキンクの作品を見て『時計じかけのオレンジ』で使用されている2つの作品「ザ・ロッキングマシーン」と「クライスト・アンリミテッド」を購入した。

 マキンクは「S.P.A.C.E.」を通じていくつかのグループ展に参加し、1971年にコート・トールド美術館で個展を開催。1972年にはアムステルダムに戻って、彫刻を製作したり、アカデミーでアートを教えたりしていたそうだ。

 1937年オランダ・ウィンショーテン生まれ。1961年には日本に住んでいたことがあるそう。2013年10月20日死去、享年75歳。

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