【アーティスト】ハーマン・マキンク(Herman Makkink)

 『時計じかけのオレンジ』で使用されたペニス型のオブジェとアレックスの部屋にあったキリスト像の作者。

 1966年からロンドンに定住し、そこで作家のジュリア・ブラックバーンと出会う。ロンドン印刷大学の3D部門で技術助手として働いている間に、基本的な彫刻技術を習得。画家で弟のコルネリス・マキンク(1940~1993年)と共に、アーティストのブリジット・ライリーとピーター・セッジリーが率いる「S.P.A.C.E.」からセント・キャサリン・ドックのスタジオを借り受け活動した。キューブリックはマキンクの作品を見て『時計じかけのオレンジ』で使用されている2つの作品「ザ・ロッキングマシーン」と「クライスト・アンリミテッド」を購入した。

 マキンクは「S.P.A.C.E.」を通じていくつかのグループ展に参加し、1971年にコート・トールド美術館で個展を開催。1972年にはアムステルダムに戻って、彫刻を製作したり、アカデミーでアートを教えたりしていたそうだ。

 1937年オランダ・ウィンショーテン生まれ。1961年には日本に住んでいたことがあるそう。2013年10月20日死去、享年75歳。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』は、なぜクリスマスシーズンの物語なのか?を検証する

【関連動画】『2001年宇宙の旅』の未公開シーンとセット画像を集めた動画と、クラビウス基地で登場したハンディカメラをニコンがデザインしたという説明の信憑性について

【オマージュ】King Gnu(キング・ヌー)の新曲『一途』のMVがとっても『2001年宇宙の旅』だった件

【ブログ記事】NHK『映像の世紀~バタフライエフェクト~映像プロパガンダ戦 嘘と嘘の激突』で紹介されたプロパガンダ映画『ユダヤ人ジュース』とキューブリックとの「接点」

【インスパイア】とっても『2001年宇宙の旅』な、旧ソ連謹製SF映画『モスクワ-カシオペア(Москва – Кассиопея)』

【パロディ】映画版『バービー』の予告編がまるっきり『2001年宇宙の旅』でどう反応して良いのやら(汗

【関連記事】映画ファンが「こんな世界絶対嫌だ…」と絶望する!オススメの「ディストピア映画」10選

【関連書籍】忘れ去られた『2001年宇宙の旅』のもうひとつの原典、アーサー・C・クラーク『地球への遠征』

【オマージュ】MV全編がまるっきり『時計じかけのオレンジ』な、コットンマウス・キングス『Stomp』のMV

【パロディ】まるっきり『時計じかけのオレンジ』のアレックスのファッションをしたマーク・パンサーが登場するglobeの『genesis of next』