【俳優】ローレンス・オリビエ(Laurence Olivie)

 『スパルタカス』でクラッカスを演じた言わずと知れた名優。スター俳優だが渋い脇役としての起用も多く、それも印象に残る役が多い。他の出演作は『お気に召すまま』('36)、『嵐ケ丘』('39)、『レベッカ』('40)、『ヘンリー五世』('44)、『ハムレット』('48)、『黄昏』('52)、『三文オペラ』('53)、『リチャード三世』('55)、『王子と踊子』('57)、『空軍大戦略』('69)、『三人姉妹』('70)、『探偵スルース』('72)、『マラソンマン』('76)、『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』('76)、『遠すぎた橋』('77)、『ジャズ・シンガー』('80)、『タイタンの戦い』('81)など。

 『ハムレット』でアカデミー主演男優賞受賞している『ヘンリー五世』はキューブリックが選んだ映画ベスト10の第6位にランクしていることから、その監督・主演俳優を演出できただけでも『スパルタカス』に参加した意義があったのかも知れない。貴族(Lord)の爵位を与えられるくらい賞賛されているが、結婚生活も二度破綻させ(ひとりはあのヴィヴィアン・リーだ)三度目の結婚でやっと落ち着いた。ただ、実はバイセクシャルだったと三人目の妻ジョーン・プロウライトは回想している。

 1907年5月22日生まれ、1989年7月11日死去、享年82歳。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【インスパイア】『2001年宇宙の旅』のHAL9000に影響されたと思われる、手塚治虫『ブラック・ジャック』のエピソード『U-18は知っていた』

【関連記事】キューブリックは『時計じかけのオレンジ』のサントラにピンク・フロイドの『原子心母』の使用を求めたがロジャー・ウォーターズが拒否した話をニック・メイソンが認める

【関連記事】撮影監督ギルバート・テイラーが『博士の異常な愛情』の撮影秘話を語る

【関連記事】英誌『Time Out』が選ぶ「映画史上最高のベストセッ●スシーン50」に、『アイズ ワイド シャット』がランクイン

【関連記事】抽象的で理解の難しい『2001年宇宙の旅』が世に残り続ける理由

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【オマージュ】キューブリックの孫、KUBRICKの『MANNEQUIN』のMVがとっても『時計じかけのオレンジ』だった件

【台詞・言葉】『フルメタル・ジャケット』でのハートマン軍曹の名言「ダイヤのクソをひねり出せ!」のダイヤとは「●ィファニーのカフスボタン」だった件

【関連記事】2021年9月30日に開館したアカデミー映画博物館の紹介記事と、『2001年宇宙の旅』の撮影プロップ展示の画像

【インスパイア?】「白いモノリス」らしき物体が登場するピンク・フロイド『ようこそマシーンへ(Welcome to the Machine)』の公式MV