【インスパイア】ヘヴン17(Heaven 17)
『時計じかけのオレンジ』とロックはよっぽど相性が良いらしく、例のレコード店でアレックスにナンパされた女の子の台詞「誰が好き?ゴグリー・ゴゴル?ジョニー・ジバゴ?ヘヴン17?」の『ヘヴン17』を本当に名乗ってしまったのがこのバンド。70年代後半から80年代前半にイギリスを中心に起こったエレクトロ・ポップ革命で雨後の筍の様に出現したバンドの一つで、元ヒューマンリーグのマーティン・ウェアーとイアン・クレイグ・マーシュが中心になって結成し、1980年代前半に主に活躍しました。
まあ、『時計…』はウェンディ・カルロスによって大胆にエレクトロ・ポップ化されたクラッシックを大々的に導入していたわけですから、正しいオマージュというかリスペクトというべきでしょうね。この「エレクトロ・ポップ」というジャンル、浮き沈みはあるもののそのDNAは今でも脈々と受け継がれ、かのレディ・ガガもその継承者の一人。そういう意味では今聴いてもあまり古さは感じなく、最近の人にはカッコ良く聴こえるみたいです。