【ブログ記事】キューブリックとゴールデンラズベリー賞
意外に思われるかもしれませんが、キューブリックもこのゴールデンラズベリー賞、通称「ラジー賞」と無縁ではありませんでした。記念すべき第1回に『シャイニング』でキューブリックが最悪監督賞、シェリー・デュバルが最悪女優賞にノミネートされています。いかに当時の低評価っぷりがすごかったか分かるってもんです。受賞は逃してしまいますが、どうせなら受賞しておけば良かったですね。現在の高評価が当時の審査員の眼力のなさを証明する事になりますから。ラジー賞の中の人もそんな批判にさらされてか、こんな言い訳をしてます。
ラジー賞最初の年、私たちの投票会員は今よりはるかに少なかった。(約50人)その多くはスティーヴン・キングの『シャイニング』を読んで賞賛していました。そして、当然のようにキューブリックによって書き直された脚本と映画には失望させられました。小説の『シャイニング』の視覚的に最も印象に残ったシーン(トピアリーの動物が生き返りジャックを襲う場面など)の多くは単に省略されたり、作り直されたりしました。
私は、私たちの30年の中で、キューブリックをノミネートした事が、かなり頻繁に口やかましく言われるものの内の1つであることを認めなければなりません。(管理人訳※誤訳はご了承ください)
(引用:ラジー賞オフィシャルサイト フォーラム:THE SHINING AND SCARFACE)
まあ、一応反省しているようですね。実は『アイズ…』公開時、その話題性の高さと公開後のがっかり感に「ひょっとしたらラジー賞のノミネートがあるかも」と思っていましたが、さすがに同じ愚は冒さなかったようです。学習しましたね、中の人。