【名曲】忠実な兵士(Der Treue Husar)
『突撃』のラストシーンで捕虜の少女が兵士に向かって涙を流しながら歌っていた歌。原曲は歌詞が12番まであって、機械翻訳にかけたところ「忠実な騎兵に恋人がいたが、重い病気の恋人を残し彼は外国に向かい・・・」といったかなり悲劇的な内容です。ただ、この曲はいくつかバージョンがあるらしく、上記のような明朗快活なマーチのアレンジや、ジャズ・アレンジで演奏していたりしています。また、あの『また会いましょう』のヴェラ・リンが『Don't Cry My Love』として翻案していますが、歌詞はかなりアメリカンなラブソングとなっています。映画のエンディングでもマーチバージョンが使われています。
ドイツ・サッカーが好きな方にとってはFCケルンのアンセムでもあるみたいです。ケルンはこの曲の作詞者カスパル・カール・フォン・ジョセフミュリウスの出身地だからでしょう。こういった事情を知るとドイツではかなりメジャーな楽曲だということが伺えます。
もちろんこの『突撃』で歌っている少女はキューブリックの三番目の奥さんクリスティアーヌ・スザンヌ・ハーラン。「少女」と言ってますがこの時すでに20代半ばで子持ちのバツイチでした。キューブリックがCMに出ていた彼女に一目惚れしたというのも有名な話ですね。