【トリビア】自由射撃ゾーン(Free Fire Zone)

 友軍や民間人の立ち退きをした後、残っている勢力は敵兵であるという前提で自由に射撃してもかまわない区域。実際は区域内への周知の徹底や、丁寧な確認作業が行われていた訳ではないので、多くの民間人が犠牲になっている。

 『フルメタル・ジャケット』ではドアガンナーが機関銃で掃射する区域がそうなのだが「逃げる奴はベトコン、逃げない奴は良く訓練されたベトコン」というのは「逃げる奴は多分民間人だろう、逃げない奴は多分ベトコンだろう、だけどいちいち確認なんてしてられないから全員ベトコンとして皆殺し。自由射撃ゾーンに指定されているんだからそんなのは知ったこっちゃない」というニュアンス。だから「ホント戦争は地獄だぜ!」と言っているのです。決して独断で無差別発砲していた訳ではありません・・・というか、実質的には軍が無差別発砲を許可してしまっているようなもの。酷い話ですがこれも戦争の現実です。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】キューブリック版『シャイニング』でオーバールック・ホテルに巣食う悪霊の正体とは

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【関連記事】1972年1月30日、ザ・ニューヨーク・タイムス紙に掲載されたキューブリックのインタビュー

【関連記事】音楽を怖がってください。『シャイニング』『2001年宇宙の旅』『アイズ・ワイド・シャット』・・・巨匠キューブリックが愛した恐怖クラシック

【考察・検証】『2001年宇宙の旅』に登場する予定だった宇宙人のデザイン案を検証する

【関連動画・関連記事】1980年10月24日、矢追純一氏によるキューブリックへのインタビューとその裏話

【インスパイア】『時計じかけのオレンジ』と「アイドル」に親和性?『時計じかけのオレンジ』にインスパイアされた女性アイドルのPVやMVのまとめ

【関連記事】早川書房社長の早川浩氏、アーサー・C・クラークと一緒に『2001年宇宙の旅』を鑑賞した思い出を語る

【パロディ】『時計じかけのオレンジ』のルドヴィコ療法の被験者にさせられたアニメキャラのみなさまのまとめ