【名曲】ホ短調 三重奏曲 作品100/フランツ・シューベルト(Piano Trio in E Flat, Op.100 / Franz Schubert)
『バリー・リンドン』で『ヘンデルのサラバンド』</a>と同じくらい繰り返し用いられた主題曲のひとつ。フランツ・シューベルト最晩年の曲のひとつで1828年にウイーンで書かれたもの。暗く、悲壮感が漂っていますがそれもそのはずで、この時すでにシューベルトは死に至る病(腸チフスとも梅毒とも言われている)に冒されてました。
1828年といえば『バリー…』の時代設定の18世紀と時代が違ってしまいます。実はキューブリックは作中の使用楽曲全て18世紀の音楽でまかなおうとし、片っ端からレコードを聴いたそうですが、どうしても思ったような「悲劇的でロマンティック」な曲が見つけられず、仕方なく19世紀に書かれたこの曲を採用したそうです。