【関連記事】スピルバーグ監督、スタンリー・キューブリックが断念した映画をテレビミニシリーズ化!

 映画『JAWS/ジョーズ』、『インディ・ジョーンズ』シリーズなどを手掛けてきたハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が、スタンリー・キューブリック監督が断念した映画『ナポレオン(原題) / Napoleon』のテレビミニシリーズ化を企画していることが、フランスのテレビネットワークCanal+によって明らかになった。

 もともと映画『ナポレオン』は、1961年にキューブリック監督が脚本の執筆を開始し、映画『2001年宇宙の旅』の後の次回作として製作も決定して、脚本も完成していた。しかし、1970年に製作されたイタリア・旧ソ連の合作映画『ワーテルロー』が興行的に失敗。同じ題材となる『ナポレオン』の出資者が支援を諦め、製作中止となっていた。

 キューブリック監督による同作のための膨大なリサーチは、ロケーション・スカウトをした際の写真や、ナポレオンの時代の背景を詳細に記されたノートなどにもおよんでいた。

 スピルバーグ監督自身は今回の件について「スタンリー・キューブリック監督の脚本を基に、ナポレオンの人生を映画ではなく、テレビミニシリーズとして企画を進めている」とCanal+に語っている。

 スピルバーグ監督は映画『A.I.』でもキューブリック監督の原案を基に映画化しているため、今は亡きキューブリック監督の企画を製作するのは、彼が一番適任なのかもしれない。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

(引用:シネマトゥデイ/2013年3月4日



 スピルバーグでTVシリーズですか・・・。上映時間を考えれば仕方ないのかも知れませんが、できれば映画の方が良かったですね。『バリー・リンドン』より更に広大な歴史絵巻をどうTVで表現するか見物ですが、やっぱりスピルバーグ節になるんでしょう。『A.I.』でもそうでしたし。まあ、一番無難な人選ではあります。

 この記事では製作なのか監督なのか兼任するのか触れていませんが、多分製作でしょうね。監督が誰になるのか楽しみです。

 

TOP 10 POSTS(WEEK)

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】キューブリック版『シャイニング』でオーバールック・ホテルに巣食う悪霊の正体とは

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【関連記事】1972年1月30日、ザ・ニューヨーク・タイムス紙に掲載されたキューブリックのインタビュー

【関連記事】音楽を怖がってください。『シャイニング』『2001年宇宙の旅』『アイズ・ワイド・シャット』・・・巨匠キューブリックが愛した恐怖クラシック

【考察・検証】『2001年宇宙の旅』に登場する予定だった宇宙人のデザイン案を検証する

【関連動画・関連記事】1980年10月24日、矢追純一氏によるキューブリックへのインタビューとその裏話

【インスパイア】『時計じかけのオレンジ』と「アイドル」に親和性?『時計じかけのオレンジ』にインスパイアされた女性アイドルのPVやMVのまとめ

【関連記事】早川書房社長の早川浩氏、アーサー・C・クラークと一緒に『2001年宇宙の旅』を鑑賞した思い出を語る

【パロディ】『時計じかけのオレンジ』のルドヴィコ療法の被験者にさせられたアニメキャラのみなさまのまとめ