【場所・地名】キューブリック邸と墓所(Stanley Kubrick's House and Grave)

現在もキューブリック邸として使用されている「チルドウィックベリー・マナー」。

 本日3月7日はキューブリックの命日になる。この機会にキューブリック邸と墓所について紹介し、キューブリックの死因にまつわるくだらない噂を完全否定してみたい。

 この、まるで城のようなキューブリック邸とその広大な庭を見て、まだ不審者が侵入して殺害できる余地があるとでもいうのだろうか。キューブリックは『時計じかけのオレンジ』で執拗な脅迫に晒された経験から、この邸宅に辿り着くまで様々なセキュリティが施されていて、その様子はラファエルの『アイズ ワイド オープン』でも触れられている。当然この事をご存知であろう陰謀論者に、その侵入経路と侵入手段を是非ご教授願いたいものだ。

 墓所はおそらく邸宅の南西側の芝生の先にある環状の柵の中(スクロールで現れる)だろう。キューブリックのお気に入りの樹の下に愛猫、愛犬そして2009年に亡くなった次女アンヤと一緒に埋葬されているとの事だ。また、このだだっ広い芝生のどこかにトム・クルーズとニコール・キッドマンがヘリコプターで降り立ったという。

 邸宅の場所はロンドン郊外のハートフォードシャーだ。現在は妻クリスティアーヌと長女カタリーナが住んでいて、この本邸宅近くの別邸「チルドウィックベリー・ハウス」で絵画教室を開いている。『チルドウィックベリー・アート・フェアー』として一般公開もしているそうだ。

 ファンなら一度は訪れてみたいと思う聖地なのかもしれないが、故人の意思を尊重し、こうしでネットで参拝するだけにして、そっと静かに眠らせてあげたいと思う。

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