【関連書籍】栄光の小径(Path of Glory)
カナダ人作家、ハンフリー・コッブが1935年に書いた『突撃』の原作(映画原題も同じ)。第一次世界大戦の最中、フランス陸軍で起こった反乱罪によって死刑に処された5人の未亡人たちが、損害賠償を求めて提訴するが敗訴になったという記事をコッブが目にし、そこから着想を得てこの小説を書いた。
キューブリックはこの本を高校時代に既に読んでいて、
「この本は私が高校時代に楽しんで読んだ本の、数少ないもののひとつだった」「父の仕事場に置いてあったのを見つけ、父が患者の診療を終えるのを待っている間に読み始めた」(引用:キューブリック全書)
と語っている。
タイトルの「栄光の小径」はイングランドの詩人、トマス・グレイの『故郷の墓地に書かれし哀歌』の一節「栄光の小径はただ墓へと続くのみ」から採られている。