【関連動画】1949年、キューブリックがシカゴで撮影した写真のスライドショー

 キューブリックがシカゴで撮影した写真のアウトテイク集(一部採用写真も)がスライドショーになってYouTubeにありましたのでご紹介。タイトルは『シカゴ~街の陰影』です。

 ほとんどが35mmですが、トランペットを吹く男性の写真とビッフェの写真は明らかに画像の鮮明さが他と違いますしヤラセ臭いのでローライフレックスで撮った取材写真ではないでしょうか。はっきりと6×6とわかるのは赤ちゃんとボディービルダーの写真ですね。前にインタビューで「赤ちゃんと運動選手はどちらが力が強いかとかくだらない写真ばかり撮らされた」と言っていたのはこの写真の事かも知れません。取材写真は基本的にローライフレックスを使っているようです。

 35mmで撮っているのはドキュメンタリー写真ですから機動性のある小型カメラを使ったのでしょう。ライカIIIだと思いますが、確証はないです。フィルムはコダックのスーパーXXを使用しているようです。キューブリックはこの時まだ20歳。翌年にはルックを退社してしまうのですからたいした度胸です。

 ところで上記の動画や各所の紹介記事には撮影は1949年夏となっていますが、写真集『ドラマ&影:写真1945-1950』によると1949年1月となっています。駅の人々の服装からすると、どうみても冬ですね。もしかしたら冬と夏二回派遣されて両方の写真が混ざっているのかもしれませんが、もしそうだとしても、もうちょっと調べてから記事にして欲しいものです。

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