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「そう、『時計じかけのオレンジ』と『2001年宇宙の旅』はどの映画より多く観ています」「それは完璧な映画です。私はキューブリックの大ファンです」「私の会計士がクライアントの財産保全にイギリスに行かなければならない、と言ってきたんです」「キューブリックの財産保全のためにイギリスに定住しなければならないと」「私は「ちきしょう!なんで今までそれを言ってくれなかったんだ!」と言いました」(一部抜粋:管理人訳※誤訳はご了承ください)
(引用:Indiewire interview/2013年5月15日)
ある特定の年代の方以外には全く需要のない記事ですが、思わず懐かしく、また意外な人がキューブリックを語っているのでご紹介。
このリック・スプリングフィールド、80年代前半には大ヒットを連発、俳優でもあり、ルックスも良いことからミーハーファンが大量発生し、渋くも甘い歌声といかにも当時の産業ロック的なサウンドにうんざりした硬派なロックファンにはそっぽを向かれ、その硬派なファンに支持されていたブルース・スプリングスティーンと名前が似ていてるというだけで勘違いされては、とばっちりで毛嫌いされていたという、まあ要するに当時のアイドル・ロッカーの代表格みたいなものです。
そんなリックが『時計…』や『2001年…』を「どの映画よりも多く観た」「私はキューブリックの大ファンだ」と語るインタビュー記事を目にすることになろうとは・・・。両者の接点なんてまるで想像できなかっただけに意外すぎます。
それに、上記のPVはデヴィッド・フィンチャーが監督していたとは知りませんでした。まだ『セブン』や『ファイトクラブ』で有名になる前で、今観ると映像も曲もかなりキツいです。そういえばフィンチャーもキューブリック・フォロワーですね。そう考えると両者はまんざら遠くはないのかも知れません。