【オマージュ】『Immersive Cocoon "2011"』のPV

 『没入型繭』とでも訳すのでしょうか、360度LEDディスプレイにインタラクティブ・ナビゲーションを実装し、モーションキャプチャで動作をトレースさせ、床下にはサーバを設置、筐体はカーボンファイバー製という没入型技術のコンセプト・モデル『Immersive Cocoon "2011"』プロモーションPVです。

 その筐体の黒さとシンプルな形状からこうなったのでしょう、全編が『2001年…』のオマージュになっています。キア・デュリアまで出演とは・・・。『Immersive Cocoon "2011"』自体目新しいアイデアではないですし、既存の技術で十分実現可能でしょうからあまりインパクトはありませんが、このPVの完成度は高いです。しかもポチポチと頼りなくMacのキーボードを叩くデュリアは、今だとメーキャップなしで『2001年…』の老衰シーンを再現できてしまうんですね・・・。デュリアもまさかこの歳になって『2001年…』の再現シーンを演じるとは思ってなかってしょう。

 実はこの『2001年…』オマージュPVを撮りたいがためにこの技術コンセプトを思いついたのでは?と思わせるほどよくできています。でも日本だったら『2001年…』ではなく、武器を否応なく渡されて潜入した星人と戦う事を強要されるPVを撮りそうですけど。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】キューブリック版『シャイニング』でオーバールック・ホテルに巣食う悪霊の正体とは

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【関連記事】1972年1月30日、ザ・ニューヨーク・タイムス紙に掲載されたキューブリックのインタビュー

【関連記事】音楽を怖がってください。『シャイニング』『2001年宇宙の旅』『アイズ・ワイド・シャット』・・・巨匠キューブリックが愛した恐怖クラシック

【考察・検証】『2001年宇宙の旅』に登場する予定だった宇宙人のデザイン案を検証する

【インスパイア】『時計じかけのオレンジ』と「アイドル」に親和性?『時計じかけのオレンジ』にインスパイアされた女性アイドルのPVやMVのまとめ

【関連動画・関連記事】1980年10月24日、矢追純一氏によるキューブリックへのインタビューとその裏話

【関連記事】早川書房社長の早川浩氏、アーサー・C・クラークと一緒に『2001年宇宙の旅』を鑑賞した思い出を語る

【パロディ】『時計じかけのオレンジ』のルドヴィコ療法の被験者にさせられたアニメキャラのみなさまのまとめ