【オマージュ】『Immersive Cocoon "2011"』のPV

 『没入型繭』とでも訳すのでしょうか、360度LEDディスプレイにインタラクティブ・ナビゲーションを実装し、モーションキャプチャで動作をトレースさせ、床下にはサーバを設置、筐体はカーボンファイバー製という没入型技術のコンセプト・モデル『Immersive Cocoon "2011"』プロモーションPVです。

 その筐体の黒さとシンプルな形状からこうなったのでしょう、全編が『2001年…』のオマージュになっています。キア・デュリアまで出演とは・・・。『Immersive Cocoon "2011"』自体目新しいアイデアではないですし、既存の技術で十分実現可能でしょうからあまりインパクトはありませんが、このPVの完成度は高いです。しかもポチポチと頼りなくMacのキーボードを叩くデュリアは、今だとメーキャップなしで『2001年…』の老衰シーンを再現できてしまうんですね・・・。デュリアもまさかこの歳になって『2001年…』の再現シーンを演じるとは思ってなかってしょう。

 実はこの『2001年…』オマージュPVを撮りたいがためにこの技術コンセプトを思いついたのでは?と思わせるほどよくできています。でも日本だったら『2001年…』ではなく、武器を否応なく渡されて潜入した星人と戦う事を強要されるPVを撮りそうですけど。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【インスパイア】『2001年宇宙の旅』のHAL9000に影響されたと思われる、手塚治虫『ブラック・ジャック』のエピソード『U-18は知っていた』

【関連記事】キューブリックは『時計じかけのオレンジ』のサントラにピンク・フロイドの『原子心母』の使用を求めたがロジャー・ウォーターズが拒否した話をニック・メイソンが認める

【関連記事】撮影監督ギルバート・テイラーが『博士の異常な愛情』の撮影秘話を語る

【関連記事】英誌『Time Out』が選ぶ「映画史上最高のベストセッ●スシーン50」に、『アイズ ワイド シャット』がランクイン

【関連記事】抽象的で理解の難しい『2001年宇宙の旅』が世に残り続ける理由

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【オマージュ】キューブリックの孫、KUBRICKの『MANNEQUIN』のMVがとっても『時計じかけのオレンジ』だった件

【台詞・言葉】『フルメタル・ジャケット』でのハートマン軍曹の名言「ダイヤのクソをひねり出せ!」のダイヤとは「●ィファニーのカフスボタン」だった件

【関連記事】2021年9月30日に開館したアカデミー映画博物館の紹介記事と、『2001年宇宙の旅』の撮影プロップ展示の画像

【インスパイア?】「白いモノリス」らしき物体が登場するピンク・フロイド『ようこそマシーンへ(Welcome to the Machine)』の公式MV