【関連作品】『死なない脳』(The Brain That Wouldn't Die)

 ああ、なんという無惨な姿に!『恐怖と欲望』で木に縛りつけられてしまう悲劇のヒロイン、ヴァージニア・リース嬢が約10年後の1962年に出演したB級カルトホラー映画『死なない脳』。あの可憐なヒロインがあわれにもこんな姿になってしまうとは・・・。でもこのB級感がマニア心を強烈にくすぐりますね(笑。

 ストーリーは人体実験に取り憑かれている医者が美人助手の恋人を連れて運転中に事故に遭い、彼女の頭だけを持って自分だけ生還。それを再生させ、その頭にくっつける胴体を探しに街へ行くが、肝心の彼女は怒り心頭(まさに「頭」だけに)。同じ境遇の哀れな仲間とともに復讐をする・・・というお話。これかも分かるようにかなりグロいです。

 1962年といえばキューブリックはちょうど『ロリータ』の頃。メジャー監督の仲間入りし、これからって時ですね。そのキューブリックのデビュー作『恐怖…』を手伝ったリースはそれをどう思っていたのでしょうか。キューブリックは『恐怖…』を忌み嫌っていたので、彼女の存在は「なかった」ことにしてたでしょうから、そういう意味ではアンラッキーかも知れません。リース自身もそんなに作品には恵まれたとは言えませんが、女優としてはそこそこ活躍できたようではあります。

 上記は予告編ですが一部ではカルト的人気があるようで、『美しき生首の禍』のタイトルでDVD化もされています。けっこうキてますよ。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【考察・検証】キューブリックはなぜ『2001年宇宙の旅』の美術デザインを手塚治虫に依頼したか?また、もし参加していればどうなっていたか?を検証する

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【考察・検証】作品タイトルを『短期除隊兵(ショート・タイマーズ)』から『完全被甲弾(フルメタル・ジャケット)』に変更したキューブリックの真意とは

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】『シャイニング』の【初公開版(146分)】【北米公開版(143分)】【コンチネンタル版(119分)】の違いを検証する

【上映情報】『2001年宇宙の旅』の日本での上映記録のまとめ

【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』の儀式・乱交シーンについてのスタッフの証言集[その1]儀式シーンのリサーチについて

【関連動画・関連記事】1980年10月24日、矢追純一氏によるキューブリックへのインタビューとその裏話

【関連動画】『2001年宇宙の旅』の未公開シーンとセット画像を集めた動画と、クラビウス基地で登場したハンディカメラをニコンがデザインしたという説明の信憑性について

【関連動画】4K UHD『時計じかけのオレンジ』とDVD、BDの画質を比較した動画