【関連書籍】ザ・スタンリー・キューブリック・アーカイブ(The Stanley Kubrick Archives)

Thr Stanley Kubrick Archives. Stanley Kubick(Amazon)
※2005年に発売された初版。41.1×30cm、544ページ。ジェレミー・バーンスタインによる1966年のキューブリックのインタビュー(70分)CDと、『2001年…』の70mmフィルム(12フレーム分)が付属。

Stanley Kubrick Archives(Amazon)
※2008年9月、32.7×24.5cmにサイズが縮小され再発。

The Stanley Kubrick Archives (25th Anniversary Special Edtn)(Amazon)
※2008年11月に発売されたTaschen社25周年記念版。上記縮小版と何が違うかは不明。

The Stanley Kubrick Archives(Amazon)
※米Taschen社から出版予定の廉価版。

 ロンドン芸術大学内に設置された「スタンリー・キューブリック・アーカイブ」の資料をまとめたダイジェスト本。(編纂時はキューブリック邸にあったもの)2005年初版、2008年再販された。掲載作品はカメラマン時代からドキュメンタリー、そして映画監督になってからの『恐怖…』から『アイズ…』それに企画作品として『ナポレオン』『A.I.』『アーリアンズ・ペーパー』まで、ほぼ全作品を網羅していると言っていい。

 掲載された貴重な撮影現場のスチールや資料写真を眺めているだけでも満足できるが、映画のスチールは日本の印刷技術には遥かに及ばず、スミかぶりが酷くクオリティも低いのではっきり言って不要。その反面資料写真やポラ、撮影現場の写真は既に一部ネットに出回ってしまっているものもあるが、素晴らしいの一言。前半の映画のスチール写真にページを使うくらいなら、こちらをもっと掲載して欲しかったくらいだ。

 そしてやはりその圧倒的な文字情報は読んでみたいと思うもので、ずいぶんと邦訳を待って我慢してきたのだが即納で在庫があったので遂に諦めて最近入手してしまった。でもまだ邦訳を諦めたわけではないので、何処かでどなたかが作業している事を信じつつ、上梓の日を心待ちにしています。邦訳されれば★5の第一級の一次資料に間違いないでしょう。

※原書は全て英語。ドイツ語・仏語とあるのは、それぞれの言語に訳した冊子が付属するものと思われる。(ドイツ語以外は未確認)

TOP 10 POSTS(WEEK)

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】キューブリック版『シャイニング』でオーバールック・ホテルに巣食う悪霊の正体とは

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【関連記事】1972年1月30日、ザ・ニューヨーク・タイムス紙に掲載されたキューブリックのインタビュー

【関連記事】音楽を怖がってください。『シャイニング』『2001年宇宙の旅』『アイズ・ワイド・シャット』・・・巨匠キューブリックが愛した恐怖クラシック

【考察・検証】『2001年宇宙の旅』に登場する予定だった宇宙人のデザイン案を検証する

【インスパイア】『時計じかけのオレンジ』と「アイドル」に親和性?『時計じかけのオレンジ』にインスパイアされた女性アイドルのPVやMVのまとめ

【関連動画・関連記事】1980年10月24日、矢追純一氏によるキューブリックへのインタビューとその裏話

【関連記事】早川書房社長の早川浩氏、アーサー・C・クラークと一緒に『2001年宇宙の旅』を鑑賞した思い出を語る

【パロディ】『時計じかけのオレンジ』のルドヴィコ療法の被験者にさせられたアニメキャラのみなさまのまとめ