【関連動画】キューブリックが『2001年宇宙の旅』でアカデミー賞特殊視覚効果賞を受賞した際の動画
キューブリックが『2001年宇宙の旅』で第41回(1968年度)アカデミー賞</a>特殊視覚効果賞を受賞した際の動画です。プレゼンターはバート・ランカスターとディアハン・キャロルです。なんだか盛り上がりに欠けて、投げやりな感じがありありですね。プレゼンターに責任はないですが、それにしてもこんなにもお座なりな授賞式だったとは・・・。
いくら飛行機嫌いのキューブリックとはいえ、作品賞にせめてノミネートだけでもされていたらハリウッドに赴いていたかもしれませんが、視覚効果賞だけなら行くはずはないですね。アカデミー賞の選考基準の不可解さは、もう完全に揶揄の対象になってしまってます。
当時会場にいたクラークはどんな気持ちでこの受賞を見ていたんでしょう?作品賞にはノミネートさえされず、監督賞と、そして自身がノミネートされていた脚本賞は受賞を逃し、挙げ句の果てに名誉賞(この時はまだメイクアップ賞はなかった)を『猿の惑星』にさらわれてあの一言「アカデミーの審査員は、猿人を本物と思い込んだんだ!」
身内で身内をヨイショするハリウッドの慣例に染まらず、独自路線を突き進んでいたキューブリックにアカデミーは最後まで冷淡でした。それはそれで構いませんが「不可解な選考基準」は修正されぬまま、今日に至っています。いい加減外部からの評価者を受け入れない限り、こういった茶番は繰り返されて行くんでしょうね。