【名曲】幻想交響曲 第五楽章(Symphonie Fantastique〈Songe d'une nuit du Sabbat〉)
『シャイニング』のオープニングで使用されたのはウェンディ・カルロスによるアレンジ版ですが、上記はオリジナルの第五楽章です。作曲は17世紀に活躍したフランスの音楽家エクトル・ベルリオーズ。
第五楽章の『怒りの日』(3:30から)のパートが印象的にアレンジされていますが、この『幻想交響曲』、ベリオーズ自身の実体験を元にし、アヘンを吸いながら作曲したそうで、作者自身によって解説がされています。それによると、失恋により服毒自殺しようとしたがかろうじて一命をとりとめ、やがて新しく恋をする。だが失恋するのではという恐怖から彼女を殺害し、殺人罪で断頭台で死刑になり悪魔や魔女と響宴を繰り広げる・・・という内容。この第五楽章はこの「悪魔との響宴」の部分でタイトルは「ワルプルギスの夜の夢」。その狂気じみた激しい曲調はまさに『シャイニング』にぴったりですね。