【名曲】アラム・ハチャトゥリアン/ガイーヌのアダージョ(Aram Khachaturian - Gayane's Adagio)
『2001年宇宙の旅』でジュピター・ミッションのパートの冒頭で使用されたアラム・ハチャトゥリアン作で、ロジェストヴェンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団の演奏によるもの。ディスカバリー号とその船内生活のシークエンスで叙情的、悲劇的に流されている。
このガイーヌのアダージョ、4幕によるバレエ曲だそうで、旧ソ連の共産主義思想の色彩がかなり強い。あらすじからいろいろ深読みはできそうですが、まずはこの探査旅行が悲劇的であるとの印象を与えたくて使用したと考えるのが順当でしょう。超有名な『剣の舞』もこのガイーヌの中の一曲。この曲があまりにも有名になりすぎてしまった事に関して、ハチャトゥリアン本人は「こうなると知っていたらこの曲は書かなかったよ」とぼやいていたそう。
でも『2001年…』ってこのあたりから眠くなるんですよね。で、気がついたら「ハル!ハル!」と叫ぶボーマンの声で目が覚めると。何度この失敗をしたことか(笑。