【トリビア】フェイル・セーフ(Fail Safe)
原題はそのものずばりの『フェイル・セーフ』の映画『未知への飛行』
なんらかの装置・システムにおいて、誤操作・誤動作による障害が発生した場合、常に安全側に制御すること。またはそうなるような設計手法で信頼性設計のひとつ。これは装置やシステムは必ず故障するということを前提にしたものである。
(引用:Wikipedia『フェイルセーフ』)
『博士…』に登場したCRM114回路がそれに当たり、核攻撃において敵の妨害工作で作戦遂行に支障が出るのを防ぐため、確実に作戦を遂行するための「安全装置」。これが逆に核攻撃を中止する際の最大の障壁になるのだから皮肉なものである。また、敵の核攻撃によって指揮系統が混乱した際に確実に核報復を行うシステム「R作戦」もフェイルセーフ思想に基づいて考えられたもの。敵に核攻撃を思いとどまらせるために策定した計画が、逆に核戦争を招いてしまうという皮肉な結果に、原発事故を招いた日本人は笑えません。