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英Total Film誌が、「忘れがたい映画のなかの死50(50 Most Unforgettable Movie Deaths)」を発表した。
第1位に選ばれたのは、リドリー・スコット監督作「エイリアン」(1979)に登場したケイン(ジョン・ハート)。エイリアンに寄生され、それが体を突き破ったために死亡した。同誌は当該シーンについて「おそらく映画史上最もショッキングな瞬間のひとつ」と評している。
ベスト25までは以下の通り(※以下死亡シーンは、作品によっては本編のネタバレにもなっているのでご注意ください)。
- ケイン(ジョン・ハート)「エイリアン」
- ハウイー(エドワード・ウッドワード)「ウィッカーマン(1997)」(製作年度は1973年)
- マリオン(ジャネット・リー)「サイコ(1960)」
- クリッシー(スーザン・バックリーニ)「ジョーズ」
- ラストシーン「ミスト」
- バンビの母親「バンビ」
- トニー・モンタナ(アル・パチーノ)「スカーフェイス」
- トート(ロナルド・レイシー)「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」
- オープニングシーン「カールじいさんの空飛ぶ家」
- ベン(デュアン・ジョーンズ)「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」
- ジョーカーの鉛筆マジックの対象になったマフィア「ダークナイト」
- ジェニングス(デビッド・ワーナー)「オーメン(1976)」
- コング少佐(スリム・ピケンズ)「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」
- コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)「グリーンマイル」
- ケイシー(ドリュー・バリモア)「スクリーム」
- セルマ(ビョーク)「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
- エブリン(フェイ・ダナウェイ)「チャイナタウン」
- ソニー(ジェームズ・カーン)「ゴッドファーザー」
- グレン(ジョニー・デップ)「エルム街の悪夢」
- テリー(アマンダ・デトマー)「ファイナル・デスティネーション」
- ボビー・ペルー(ウィレム・デフォー)「ワイルド・アット・ハート」
- ビンセント・ベガ(ジョン・トラボルタ)「パルプ・フィクション」
- ウォッシュ(アラン・テュディック)「セレニティー」(日本劇場未公開)
- ラストシーン「セブン」
- 幼いマイケル・マイヤーズによる殺人「ハロウィン(1978)」
(引用:映画.com/2014年3月2日)
キューブリックファン的には13位の『博士の異常な愛情』のコング少佐(記事にはありませんが、元記事によると49位には『フルメタル・ジャケット』のパイルがランクイン)に触れるべきなんでしょうけど、1位が納得の『エイリアン』のジョン・ハートだったので思わず取り上げてみました。『エレファント・マン』、『エイリアン』、『1984』など悲惨な目に遭わせたらこの人の右に出る俳優はいませんからね。2位が『ウィッカーマン』なのはイギリスらしいですが、ニコラス・ケイジのリメイク版よりもオリジナルがオススメ。よく『時計じかけのオレンジ』はカルト映画と言われますが、60年代後半から70年代前半の映画は多かれ少なかれピッピー/サイケデリックカルチャーの影響があります。それをひとくくりに「カルト」と表現するには無理がある(サイケ=カルトと誤解されている?)し、そもそもあの時代を知らなさ過ぎます。『時計…』はメジャーな監督による、メジャーが配給したメジャー作品です。本当のマニアックなカルト映画なんて他にいくらでもあります。その意味では『ウィッカーマン』はカルトと言えるでしょうけど、カルトにあまり詳しくない管理人でも知っているので「メジャーなカルト映画」という位置づけですね。
『バンビ』とか『カールじいさんの空飛ぶ家』はアニメですからちょっと違う気がします。子供には印象に残るでしょうけど。あとの作品は順当かも知れませんが「これがあるのにあれがない」というのは仕方がない事なんでしょうか?このランキングでは全く無視されていますが、個人的にはグチャグチャ大好きクローネンバーグによる『ザ・フライ』のちょっと悲しいラストシーンを推したいですね。