【プロップ】『シャイニング』のタイプライターはヴィヴィアンが所有!?

 

ヴィヴィアン・キューブリックと『シャイニング』のタイプライター

 上記の写真を見る限り、どうやら『シャイニング』でジャックが使用していたアドラー・ユニバーサル39・タイプライターは撮影終了後、ヴィヴィアンが譲り受けたようです。薄いベージュから濃いグレーに塗り替えられている事、そしてスペースバーのシール(?)が映画と一致しています。

 そうなると現在もヴィヴィアンは所有したままなのか、という事ですが、キューブリック一家は1980年頃にアボッツ・ミードからハートフォード・シャーに引っ越しをしています。しかも当のヴィヴィアンは『フルメタル…』の後、家を飛び出して現在はカリフォルニア暮らし。すでにその頃はPCの時代だったのでカリフォルニアにタイプライターを持っていったとは考えにくい。アボッツ・ミードからの引っ越しの際に処分されていないとすれば、現在もハートフォード・シャーの邸宅のどこかにあるはずです。

 現在スタンリー・キューブリック展が世界を巡回中ですが、そこで展示されているタイプライターは同型機種の別物です。もちろん資料的価値は全くありません。もし現存するなら是非撮影現物をキューブリック展で展示して欲しいものです。

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