【関連記事】製作されなかった偉大な映画25本

キューブリックは長い間『ナポレオン』の映画化を望んでいた

  奇才アレハンドロ・ホドロフスキー監督がフランク・ハーバートの「デューン/砂の惑星」映画化に挑んだものの、実現に至らなかった経緯を描いたドキュメンタリー「ホドロフスキーのDUNE」がアメリカで公開されたのを受けて(6月14日日本公開)、米映画サイトThe Playlistが「製作されなかった偉大な映画25本(The 25 Greatest Movies Never Made)」を特集している。

 構想段階で終わったもの、脚本は完成しているもの(その多くはオンラインで読むことができる)、撮影にこぎつけたが中断したものなど、未完の理由はさまざまだが、映画ファンなら見たいと思う企画ばかりだ。25本は以下の通り。

スタンリー・キューブリック「ナポレオン」
スティーブン・スピルバーグがキューブリックの脚本をもとにミニシリーズ化を企画中。

ケン・ラッセル「ドラキュラ」
脚本は「Ken Russell's Dracula」として書籍化されている。

デビッド・クローネンバーグ「フランケンシュタイン」

オーソン・ウェルズ「Heart of Darkness(ハート・オブ・ダークネス)」
ジョセフ・コンラッドの小説「闇の奥」の映画化。ラジオドラマとしては放送された。

マーティン・スコセッシ「ガーシュウィン」

ポール・バーホーベン「Crusade(十字軍)」
アーノルド・シュワルツェネッガー主演で十字軍を描く予定だった。

フランシス・フォード・コッポラ「Megalopolis(メガロポリス)」
ニューヨークにユートピアを築こうとする建築家を主人公にしたSF映画。

(記事全文はリンク先へ:映画.com/2014年4月20日



 キューブリックのナポレオンは当然として、ケン・ラッセルの『ドラキュラ』やクローネンバーグの『フランケンシュタイン』は観てみたい。ウェルズの『闇の奥』は有名ですがタルコフスキーの『白痴』は知りませんでした。スコセッシの『ガーシュウィン』って作曲家のガーシュウィン? バーホーベンとシュワちゃんで『十字軍』だと殺戮描写の嵐になりそう。コッポラがSFを撮ろうとしていたんですね。これは興味深いです。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】キューブリック版『シャイニング』でオーバールック・ホテルに巣食う悪霊の正体とは

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【関連記事】1972年1月30日、ザ・ニューヨーク・タイムス紙に掲載されたキューブリックのインタビュー

【関連記事】音楽を怖がってください。『シャイニング』『2001年宇宙の旅』『アイズ・ワイド・シャット』・・・巨匠キューブリックが愛した恐怖クラシック

【考察・検証】『2001年宇宙の旅』に登場する予定だった宇宙人のデザイン案を検証する

【インスパイア】『時計じかけのオレンジ』と「アイドル」に親和性?『時計じかけのオレンジ』にインスパイアされた女性アイドルのPVやMVのまとめ

【関連動画・関連記事】1980年10月24日、矢追純一氏によるキューブリックへのインタビューとその裏話

【関連記事】早川書房社長の早川浩氏、アーサー・C・クラークと一緒に『2001年宇宙の旅』を鑑賞した思い出を語る

【パロディ】『時計じかけのオレンジ』のルドヴィコ療法の被験者にさせられたアニメキャラのみなさまのまとめ