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 まずは上記の動画を観ていただきたい。キューブリックはこのミケロブ(アメリカのビールブランド)のTVCMを観て

「あの編集と撮影の出来上がりはめったに観る事が出来ない」「目で見るポエムだ。圧倒されるような8フレームのカット。30秒(動画は1分あるがキューブリックが見たのは30秒バージョンだったかも知れない)で複雑なものをつくる事ができる」
(引用:映画監督『スタンリーキューブリック』/晶文社)

と大絶賛!!・・・っていうかこの編集モロにあなたの影響受けまくりじゃん!特に男が部屋から出てくる一連のカットは『時計…』の予告編だし!

 まあそれはそれとしても、今観ても全然古く感じないのは確かにすごい。素早いカット割とか、ブラウン管を映してデジタルっぽい効果を狙うとか、カメラ手持ちでわざと揺らした映像を使うとか、この時代にしてはとても斬新。音楽とファッションの80年代臭さはどうしようもないとしても、それ以外では充分現代でも通用しますね。それにしてもやっぱりコメントが「編集と撮影」なんですね、「撮影と編集」じゃなくて。笑

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