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  『2001年…』を中心にしたキューブリックの諸作品を独自の解釈で読み解きながら、その映像表現からメディアの本質を読み解くメディア論。特にHALやモノリスが産まれるに至った、当時のテクノロジーや社会背景の解説はとても興味深い。

 1990年の初版なので、多少情報が古くなってしまった部分はあるが、今でもその考察や指摘は充分に読みごたえがある。内容もかなり平易で、あまり専門的になりすぎないよう配慮されて書かれているのも好感が持てる。

 著者の浜野保樹氏は現在、東京工科大学メディア学部の教授で、キューブリック関連書籍の邦訳にも携わっている。海外には良書も多いと聞くので、是非その方面での活躍にも期待したい。

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