【俳優】マルコム・マクダウェル(Malcolm McDowell)

  1943年6月13日イギリスのヨークシャー州生まれ。『時計じかけ…』のアレックスでブレイクし、その後現在まで第一戦で活躍を続けている。主な出演作は『if~もしも~』(1968)、『オー!ラッキーマン』(1973)、『タイム・アフター・タイム』(1979)、『キャット・ピープル』(1982)、『ブルーサンダー』(1983)、『クラス・オブ・1999』(1990)、『スター・トレック/ジェネレーションズ』(1994)、『北斗の拳』(1995)など。ブレイクした映画が悪かったのか、なぜがSF映画が数多い。

 キューブリックは原作を読んだ時点でマルコムのキャスティングを考えていたようだ。原作にない「雨に唄えば」を唄いながらの暴力シーンはリハーサルでキューブリックに「何か歌を歌え」と言われ、唯一歌詞を諳んじていた歌として唄った事がきっかけとなった事はあまりにも有名。

 撮影中、ルドヴィコ療法シーンで目の角膜を傷つけられたり、講堂での実演シーンでは肋骨を折ってしまうなどの災難続きだったが、キューブリックとの関係は良好だったという。ただ撮影終了後、新作に夢中になるあまり、キューブリックは若いマルコムを全く相手にしなくなり、その事が元でキューブリックに対して愛憎入り交じる複雑な感情を今も持ち続けているようだ。

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