【ブログ記事】カンヌ国際映画祭のカンヌ・クラシックで『バリー・リンドン』が4Kで上映


 ライアン・オニールとマリサ・ベレンソンが主演を務めるスタンリー・キューブリック監督による、ウィリアム・メイクピース・サッカレーの18世紀の古典小説『バリー・リンドンの回想録』は、繊細で颯爽とした悪党の栄枯盛衰を描いた作品。アイルランドを追われたハンサムな若者レドモンド・バリー(オニール)は、決闘でイギリス軍将校を殺害したためアイルランドを追われ、プロイセンで兵士、スパイ、そしてヨーロッパのエリート層の間でギャンブラーとして一攫千金を夢見る。彼は名前を変え、富を求めて貴族(ベレンソン)と結婚するが、求め続けた成功はついに果たせない。

アカデミー賞4部門受賞:撮影賞、美術賞、衣裳デザイン賞、作曲賞

監督:スタンリー・キューブリック
製作年:1974年
製作国:イギリス、アメリカ
上映時間:184分

(引用:カンヌ映画祭公式サイト



 2025年5月23日、カンヌクラシックスのクロージング作品として上映された『バリー・リンドン』はクライテリオン社による新しい4K修復版で、35mmのオリジナルカメラネガの4Kスキャン、撮影時の正しいアスペクト比1.66:1で上映、サウンドはオリジナルの35mm磁気トラックから作成されたそうです。

 上映当日、主演の一人であるマリサ・ベレンソンが登壇。映画はキューブリックとファンにはおなじみの映画評論家ミシェル・シマンに捧げられました。4K版はクライテリオンから7月に4KUHDでリリースされることが決まっていますが、残念ながら日本語字幕はなし。まあなくても内容は知っているし困らないのですが、特典映像はないと困ります。ワーナーは出す気あるのでしょうか?でなければ『午前十時の映画祭』あたりでの上映を期待したいですね。


TOP 10 POSTS(WEEK)

【関連記事】「十代のキューブリックがニューヨークの地下鉄であなたの祖母を密かに撮影したのでしょうか?」キューブリックのルック社時代の写真『地下鉄シリーズ』、新たに18枚のプリントが見つかる

【考察・検証】キューブリックはなぜ『2001年宇宙の旅』の美術デザインを手塚治虫に依頼したか?また、もし参加していればどうなっていたか?を検証する

【考察・検証】作品タイトルを『短期除隊兵(ショート・タイマーズ)』から『完全被甲弾(フルメタル・ジャケット)』に変更したキューブリックの真意とは

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【ブログ記事】スタンリー・キューブリックが遺した約1万6千枚もの写真がネット上に公開中

【考察・検証】キューブリックの死因にまつわる噂について

【考察・検証】『2001年宇宙の旅』に登場したコンピュータ「HAL9000」の変遷と「IBM→HAL説」の真偽を検証する

【関連書籍】戸田奈津子 金子裕子著『KEEP ON DREAMING』で語った、『フルメタル・ジャケット』翻訳家降板事件の戸田氏の言い分

【関連記事】イラストレーター、フィリップ・キャッスル(スタンリー・キューブリック監督作品のポスターデザイナー)へのインタビュー

【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』の儀式・乱交シーンについてのスタッフの証言集[その1]儀式シーンのリサーチについて