【関連記事】クリス・アイザックの『ベイビー・ディド・ア・バッド・バッド・シング』が『アイズ ワイド シャット』に採用された経緯

  1999年のMTV Newsとのインタビューで、アイザックは『ベイビー・ディド・ア・バッド・バッド・シング(Baby Did a Bad Bad Thing)』は一緒にいてはいけない人と一緒にいたいと思うことについての曲だと語った。注目すべきは『アイズ ワイド シャット』が同様のテーマに触れていることだ。アイザックは、かつて『シャイニング』や『2001年宇宙の旅』などの映画を監督したキューブリックに強い思い入れがあることを明かしている。

 「『トゥナイト・ショー』に出演する準備をしていた時に電話がかかってきて初めて知ったんだ」とアイザックは振り返る。「彼らは僕の音楽を映画で使いたいと言ってきたんだ。そして今夜すぐ返事を知らせてくれって言うんだよ。いつもなら返事を急かされたら「もういいや」って言うんだけどね。でも、彼らは「スタンリー・キューブリックだ」と言ったんだ。それで私は「マジかよ?もちろんだよ!!」ってね」

 アイザックは『アイズ ワイド シャット』において『Baby Did a Bad Bad Thing』が使用されることで、具体的な影響が得られると信じていた。興奮して「もしこれが映画に使われたら、どこかの時点でスタンリー・キューブリックに会うことになる、と考えていた 」とアイザックは回想している。「あのレベルで仕事をする人はそう多くないからね」

 悲しいことに、キューブリックは『アイズ ワイド シャット』の公開前に亡くなってしまい、アイザックは彼と会うことはなかった。しかし『Wicked Game』のシンガーは、自分の曲が映画に登場したことを喜んでいる。「スタンリーがどこかに座っていて、俺のレコードをかけて"ああ、こいつは完璧だ "と言ったのを想像するのが好きだよ」とアイザックは語っている。

〈以下略〉

(引用元:Showbiz CheatSheet/2022年3月6日



 クリス・アイザックがキューブリック(の関係者?)からオファーがあった時のことをインタビューで応えている記事がありましたのでご紹介。そりゃキューブリックからオファーがあったら誰もが飛び上がっちゃいますよね。存命時はそれだけ高い知名度と影響力を有していたのですから。でも、一緒に仕事をしているうちに「もう・・・勘弁してくれ・・・」になるのもお約束(笑。とにかくキューブリックは「しつこい」のです。そのしつこさの被害者で一番有名なのはアーサー・C・クラークでしょう。

 まあ、クリス・アイザックは劇中での使用をオファーされただけなので、コラボ作業は発生しなかったはず。でもポップミュージックはあまり聴いていなかったはずのキューブリックがどこでこの曲を知ったのか、誰が教えたのか、ちょっと気になりますね。

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