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【セット】ゴールドルーム(The Gold Room)

 『シャイニング』に登場するホテルの宴会場の名称。幽霊達が社交パーティーを開いているシーンは、怖いというよりどこかユーモラスだ。客の一員としてキューブリックの三女、ビビアンが出演(ジャックが座るスツールの左側のソファに座っている右側の黒い服の女性。長いパイプを持っている)している。

【プロップ】バジル(Basil)

  『時計じかけのオレンジ』で、アレックスが飼っていたニシキヘビの名前。実は演じたマルコム・マクダウェルは蛇が大の苦手で、なんとなく掴み方がおっかなびっくりなのが分かります。そんなマルコムに問答無用で蛇を掴ませたキューブリック、さすがです(笑。

【登場人物】スチュワート・アルマン(Stuart Ullman)

 『シャイニング』で、オーバールック・ホテルの支配人。当初のラストシーンは、実はアルマンはホテルに悪霊達が巣食ってしまっているの知っていながらジャックを管理人に雇った、という事件の黒幕的な存在である事を暗示するシークエンスになっていた。だが初公開の後、キューブリックが不要と判断して削除してしましったため、単に何も知らない「善意の第三者」になってしまっている。

【プロップ】サバイバル・キット(Survival Kit)

 『博士の異常な愛情』で、万が一爆撃機がソ連領内に不時着した際、生き残るための最低限のものをパックにしたキット。内容は45口径の自動拳銃1挺、爆薬2箱、非常食4日分、薬品入れには抗生物質とモルヒネ、ビタミン剤に覚醒剤、睡眠薬、鎮静剤、聖書付きロシア語会話辞典、100ドル分にルーブルおよび金貨で100ドル、チューインガム9個、コンドーム1箱、口紅3本、ストッキング3足だそうですが、口紅とストッキングは何なんでしょうか?ロシア女性に食料を分けてもらうのに準備していたんでしょうか?謎です。

【台詞・言葉】台所(キッチン)はキチンとしましょう(You got to keep regular if you wanna be happy)

 『シャイニング』でハロランがウェンディに言うダジャレ。元の台詞は「You got to keep regular if you wanna be happy」で、ダジャレでもなんでもなく「ハッピーでいたいのなら整頓して使いましょうね」とやんわりお願いしてるだけなんですが。でもこの字幕は悪くないです。元の意味から大きく逸脱もしてませんし、笑いが起こるシーンにも合ってますね。

【登場人物】アンドレイ・スミスロフ博士(Doctor Andrei Smyslov)

 宇宙ステーションで偶然出くわしたフロイド博士に、月面で進行中の謎についてしつこく質問するロシア(ソ連)の科学者。演じたのはレナード・ロシター。

【登場人物】クイン大尉(Captain Quin)

 バリーの初恋の相手、ノーラを横恋慕するイングランド軍の大尉。演じたのはレナード・ロシター。

【俳優】レナード・ロシター(Leonard Rossiter)

 『2001年宇宙の旅』ではフロイド博士を質問攻めにするスミスロフ博士を、『バリー・リンドン』ではバリーの初恋の相手ノーラを横恋慕するクイン大尉を演じた。ただ『2001年…』からオスカー作品賞をかっさらった『オリバー』(1968)にも出演しているのは何とも皮肉。  主な出演作は『或る種の愛情』(1962)、『孤独の報酬』(1963)、『長い船団』(1964)、『キング・ラット』(1965)、『ホテル・パラディソ』(1966)、『影なき裁き』(1966)、『キッスは殺しのサイン』(1967)、『哀愁の旅路』(1967)、『地獄のかけひき』(1968)、『恐怖の落し穴』(1968)、『さすらいの航海』(1976)、『ピンク・パンサー3』(1976)、『ブリタニア・ホスピタル』(1982)、『トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー』(1982)、『レゲエdeゲリラ』(1985)など。  1926年10月21日イギリス・リバプール出身、1984年10月5日死去、享年57歳。

【関連記事】スタンリー・キューブリック監督の「失われた」脚本が、死後11年ぶりに映画化へ

 故スタンリー・キューブリック監督が、1960年代に製作に着手しながらも中止となってしまった伝説の映画が、スカーレット・ヨハンソンとサム・ロックウェルの共演で現代によみがえることとなった。  この作品は、キューブリック監督と小説家のジム・トンプソンが1950年代に脚本を執筆した「ルナティック・アット・ラージ」(原題)で、1956年のニューヨークを舞台に、精神病院から抜け出した殺人犯をめぐるストーリー。当時、映画『スパルタカス』のオファーを受けたキューブリック監督は、製作を一時中断、その後脚本が行方不明となり、映画化が頓挫してしまった。  キューブリック監督が亡くなった1999年、義理の息子に当たるフィリップ・ホッブス氏が遺品の整理をしていた際、この脚本を見つけたそう。ホッブス氏はニューヨーク・タイムズ紙で、「見てすぐに、何の脚本かわかったんだ。スタンリーはこの映画のことを話していたからね。すごくいいアイデアだったから、脚本がどこに行ったのか不思議がっていたよ」と語っている。同紙によると、脚本の中には線路上でのカークラッシュや気味の悪い山小屋でのラブシーン、夜のカーニバルシーンなどが登場するようで、大きなスクリーンでどのようによみがえるのか、楽しみなところだ。 (引用: シネマ・トゥデイ/2010年4月16日 )  『スパルタカス』前という事は、マーロン・ブランドとの共同企画『片目のジャック』から追い出された頃でしょうか。『スパルタカス』の監督に、とカーク・ダグラスからお呼びがかかるのが1959年初頭なので、この『ルナティック・アット・ラージ』の企画はその頃のものという事になりますね。脚本のジム・トンプソンはキューブリックお気に入りの小説家で、『現金…』では追加台詞を、『突撃』では共同で脚本を書いています。『突撃』以降、いくつもの企画が立ち消えになっていたので、その中の一つではないでしょうか。因に今年公開予定の『ザ・キラー・インサイド・ミー』は原作小説がジム・トンプソンで、その小説の推薦文をキューブリックが書いています。この事からもキューブリックがトンプソンを認めていた事が判りますね。  ただ、いくら脚本にキューブリックが関わっていたとしても、『A.I.』ですらアレですから宣伝材料として名前を出されたという以上のものはないでしょうね。監督が発表になっていませんが、出来...

【登場人物】ディック・ハロラン(Dick Hallorann)

 『シャイニング』に登場したオーバールック・ホテルの料理長。超能力「シャイニング」を持ち、同じ能力を持つダニーとテレパシーで会話できる。原作/キング版ではトランス母子の後見人的な役回りで、ダニーの良き理解者としても重要なキャラクターだったが、映画版では単なる「脱出用雪上車運搬係」になってしまった。その意味ではキューブリックによる原作改変の最大の被害者かも。

【俳優】スキャットマン・クローザース(Scatman Crothers)

 『シャイニング』で料理長ハロランを演じた。スキャットマンにとって撮影は大変過酷なものだったようで、キッチンでのダニーとの会話のシーンはなんと148テイクも繰り返し、更に殺害されるシーンは40テイクにもなって、最後にはジャック・ニコルソンに止められる始末であった。メイキングのインタビューでは、ダニーとの共演について問われると大粒の涙を流しているが、これを額面通り「感動の涙」とはとても捉えることはできない。よっぽど共演場面の撮影が辛かったんじゃないかと想像してしまう。また、キューブリックについて、こんな詞を残している。 ロンドン住まいの男あり 映画を作って、世に名高く そうさ本当に有名だ その名はスタンリー・キューブリック 何でもやる、何でもやる スタンリーは何でもやってしまう。 彼は前を見る男 死者再生も信じさす 編集は全部自分でやる 特技を持った大天才 何でもやる、何でもやる 言ったろ、何でも彼はやる (引用:『ミシェル・シマン キューブリック』)  これも、一見キューブリックを讃えているようだが、その実は暗にその執拗なこだわりぶりを批判しているようにも読める。もしそうだとしてもキューブリックを批判する気にはなれない。なにしろ現場で一番のプレッシャーを抱えていたのはそのキューブリック他ならないからだ。ただこのときスキャットマンは既に69歳。「もうちょっと気を使ってあげなよ」とは思うのだが。  他の主な出演作は『ジョニイ・ダーク』('54)、『ならず者部隊』('56)、『底抜け男性No.1』('65)、『ボクサー 』('70)、『ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実』('72)、『黒帯ドラゴン 』('74)、『おかしなレディ・キラー』('75)、『大陸横断超特急』('76)、『ラスト・シューティスト』('76)、『名探偵再登場』('78)、『ブロンコ・ビリー』('80)、『超能力学園Z』('82)、『トワイライトゾーン/超次元の体験』('83)、『セカンド・チャンス』('83)。ジャック・ニコルソンとは『カッコーの巣の上で』('75)で共演している。また、日本でも話題になったTVシリーズ『ROOTS/ルーツ 』('77)にも出演している。  1...

【登場人物】ディム(Dim)

 『時計じかけのオレンジ』で、アレックスにいびられる子分。どうやら世界的に愚図はデブと相場がきまっているらしい。でも、物語の後半には警官になったディムと、かつての敵ビリーボーイが出所したばかりのアレックスに仕返しをする。アレックス、寒そう。

【俳優】ウォーレン・クラーク(Warren Clarke)

 『時計じかけのオレンジ』でディムを演じた。他の主な出演作は『ファイヤーフォックス』(1982)、『クルーソー 』(1988)、『シャンプー台のむこうに 』(2000)、『グリーンフィンガーズ 』(2000)など。  1947年4月26日イギリス・ランカシャー州出身。2014年11月12日死去、享年67歳。

【登場人物】ローサー・ゾッグ中尉(Lt. Lothar Zogg)

 『博士の異常な愛情』でB-52の爆撃手。核攻撃命令に疑問を持つキャラクターだったが、キューブリックが大幅にセリフをカットしてしまった。演じたはジェームズ・アール・ジョーンズはそれに「いい役だから引き受けたのに・・・」と不満を漏らしたが、キューブリックは「いいんだ、必要ないんだ」答えた。つまりブラックユーモアを徹底したかったのだろう。

【俳優】ジェームズ・アール・ジョーンズ(James Earl Jones)

 『博士の異常な愛情』の爆撃手ローサー・ゾッグ中尉を演じた。『スター・ウォーズ』シリーズのダース・ベイダーの声で有名。  他の主な出演作は『危険な旅路』(1967)、『ボクサー 』(1970)、『ドキュメンタリー マルコムX』(1972)、『ザ・マン』(1972)、『愛しのクローディン 』(1974)、『UFOとの遭遇』(1975)、『スキャンダル・美女襲撃現場の秘密』(1976)、『カリブの嵐』(1976)、『シドニー・ポワチエ/ピース・オブ・アクション』(1977)、『Oh!外人部隊』(1977)、『エクソシスト2 』(1977)、『アリ/ザ・グレーテスト』(1977)、『スター・ウォーズ』(1977)、『ガイアナ人民寺院の惨劇』(1980)、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(1980)、『武士道ブレード』(1981)、『フライト・オブ・ドラゴン』(1982)、『コナン・ザ・グレート』(1982)、『エーゲ海の伝説』(1982)、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(1983)、『ミッドナイト・ギャンブラー』(1984)、『SF/攻防都市』(1984)、『マイ・リトル・ガール』(1986)、『ミスター・ソウルマン』(1986)、『キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて』(1986)、『メイトワン-1920』(1987)、『友よ、風に抱かれて』(1987)、『地獄の配達人』(1988)、『星の王子ニューヨークへ行く』(1988)、『ベスト・オブ・ザ・ベスト』(1989)、『3人の逃亡者』(1989)、『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)、『ラスト・カウントダウン』(1990)、『アイボリー・ハンター』(1990)、『レッド・オクトーバーを追え!』(1990)、『アンビュランス』(1990)、『セックスの義務と権利』(1991)、『トゥルー・アイデンティティー/正体知られて大ピンチ!!』(1991)、『旅立ちの季節』(1991)、『ラーマーヤナ』(1992)、『スニーカーズ』(1992)、『パトリオット・ゲーム』(1992)、『ノックアウト』(1993)、『リーサル・コップ』(1993)、『スーパーヒーロー/メテオマン』(1993)、『ジャック・サマースビー』(1993)、『サンドロット/僕らがいた夏』(1993)、『怒りを我らに』(1994)、『裸...

【登場人物】ベル(Belle)

 『バリー・リンドン』のバリーの母親。バリーに降り掛かる数々の災難も、元を辿ればほとんどこの人に行き着く。バリーにとっては結局疫病神にしかならなかったようだ。

【俳優】マリー・キーン(Marie Kean)

 『バリー・リンドン』で、バリーの母親ベル役。主な出演作は『袋小路』('65)『ライアンの娘』('70)、『殺人天使』('82)、『ザ・デッド/「ダブリン市民」より』('88)など。  1918年6月27日、アイルランド・タブリン生まれ。1993年12月29日、75歳で死去。

【登場人物】ロックハート中尉(Lt. Lockhart)

 典型的な職業軍人(ライファー)として登場した、ジョーカーの上官で海兵隊の報道部門の編集長。米軍機関紙「スターズ・アンド・ストライプス(星条旗新聞)」に記事を提供している。隊員の士気を下げないようにジョーカーに記事の捏造を指示した。どことなくホモっ気のあるキャラクターになっている。

【俳優】ジョン・テリー(John Terry)

 『フルメタル・ジャケット』でジョーカーの上官、ロックハート中尉を演じた。  他の主な出演作は『ホーク・ザ・スレイヤー/魔宮の覇者』(1981)、『赤と黒の十字架』(1983)、『ワイルド・ギース II』(1985)、『ブルース・ウィリス/イン・カントリー』(1989)、『シルエット/殺しの陰影』(1990)、『ヘルハザード/禁断の黙示録』(1992)、『二十日鼠と人間』(1992)、『ミラクル・ベビー』(1993)、『欲望』(1993)、『白銀に燃えて』(1994)、『処刑監獄』(1994)、『ビッグ・グリーン/でこぼこイレブン大旋風』(1995)、『LAコールガール』(1997)、『デニス・ロッドマン ストーリー』(1998)、『裁かれる判事』(2001)、『ゾディアック』(2007)、『ソルジャー・ウルフ 合衆国の陰謀』(2009)、『9INE ナイン』(2010)など。  1950年1月25日アメリカ出身。

【プロップ】クライスト・アンリミテッド(Christ Unlimited)

 『時計じかけのオレンジ』で、アレックスの部屋に飾ってあるキリスト像。作者はハーマン・マキンク。