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【考察・検証】『フルメタル・ジャケット』のエンディングに使用された『黒くぬれ!』は、キューブリックのファーストチョイスではなかったのではないか?という推論

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ダナンの基地に置かれたミッキーマウスの人形  1988年に公開されたスタンリー・キューブリック監督作品『フルメタル・ジャケット』。そのエンディング曲に使用されたザ・ローリング・ストーンズの『黒くぬれ!(Paint It, Black)』ですが、公開当時、映画ファンやロックファンの間ではあまり評判が良くありませんでした。なぜなら当時流行していたベトナム戦争映画では必ずロックが使われていたし、しかもよりによって「誰でも知っている」レベルのありきたりな曲だったからです。  この使用についてキューブリックは 「ストーリーをまとめたいと思うなら、あの曲を使うよ。また、ローリング・ストーンズはあの頃のシンボルのようなもので、あの曲はちょうどいい時期に世に出てきた。だからあの時代はローリング・ストーンズ抜きには語れないんだ」(引用元:キネマ旬報1988年3月上旬号) と発言しています。時代の象徴のストーンズという意味はわかりますが、では他の曲ではなくなぜ『黒くぬれ!』なのかはこれではわかりません。一説によるとキューブリックはポップ・ミュージックに疎く、この曲が「有名すぎるぐらい有名な曲」だということを知らなかったのではないか?という話もあります。  キューブリックにしてはあまりにも安易(たとえ「戦争の真実は権力によって黒く塗りつぶされる」という意図だとしても)ではないか?と考えた管理人は、他に理由があるのではないかと考え、「実はキューブリックはこの『黒くぬれ!』はファースト・チョイスではなかったのでは?」と、以下のような仮説を提唱しています。  キューブリックは当初、行軍で『ミッキーマウス・クラブマーチ』歌うシーンに続けて、エンディングに『ミッキーマウス・マーチ』のオリジナルバージョンを使用する予定だったが、ディズニーから許可が下りず、仕方なくセカンンドチョイスとして『黒くぬれ!』を使用した。  その根拠として、キューブリックは『ミッキーマウス・クラブマーチ』について 『ミッキーマウス・クラブ』の歌は実際に海兵隊員によって歌われたんだよ。もっとも「MICKY MOUSE」ではなく「FUCKED AGAIN」と歌ってたけどね。この『ミッキーマウス・クラブ』の歌を歌ったのは18~19歳の少年兵で、彼らは数年前までTVで『ミッキーマウス・クラブ』を見ていたんだ。彼らがつい最近まで子供だ...

【ブログ記事】スタンリー・キューブリック監督に関する「超マニアック」クイズ

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 スタンリー・キューブリック監督に関する「超マニアック」クイズを作成しました。設問は10問までしか設定できませんでしたので、自主制作の『恐怖と欲望』『非情の罠』、キューブリックが自作と認めていない『スパルタカス』は省きました。  自分自身のマニア度を客観的に評価できないので、設問の難易度設定には苦労しました。タイトルに「超マニアック」と入れましたが、人によって難易度の感じ方はさまざまだと思います。管理人もTwitterで見かけるこういったクイズに何度か挑戦したことがあるのですが、「激ムズ」といいながらそんなに難しくない(ほとんど答えがわかり、数問だけカンで答えれば全問正解してしまう)ものが多いのですが、当ブログが作る以上、そんなに簡単では「その程度?」と思われるのも嫌なので、キューブリック全作品を一通り観ただけでは全問正解できない程度には難しくしました。また、「ひっかけ問題」もありますので注意してお答えください。  もちろんこの結果で「キューブリック愛」をはかろうというものではないので、「お遊びのひとつ」程度とお考えいただければいいと思います。それよりも解説を充実させることで、遊んでいただいた方にキューブリックに関する知識を増やしていただけるように配慮したつもりです。ですので、ぜひ解説も読んでくださいね。  それでは、 こちら から皆様の挑戦をお待ちしております!

【インスパイア】『時計じかけのオレンジ』の衣装を着たHYDEが登場する『INTERPLAY』のMV

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「ANTI」を経て突入した新時代 〈前略〉 ──1980年代の洋楽のビデオの空気感がありますよね。ザラっとしつつ、鮮やかな雰囲気と言いますか。衣装も特徴的で、黒と白の2つの衣装を着用されていましたが、白い衣装は「時計じかけのオレンジ」の主人公・アレックスがモチーフなんでしょうか?  そうそう。去年実施したアメリカツアーでも着ていた衣装に「時計じかけのオレンジ」っぽいものが取り入れられてたんですよね。で、MV撮影のときに白は着用する予定はなかったんだけど、スチール撮影の際に着ていたら、MVの監督が「その衣装がいい」と言ってきたので着用しました。 〈以下略〉 (引用元: 音楽ナタリー/2020年3月 )  HYDEといえば以前 こちら でご紹介した『WHO'S GONNA SAVE US』という曲のMVでは『シャイニング』にインスパイアされていましたね。今回はツアー時の『時計じかけのオレンジ』の衣装をそのまま使ったそうです。  人気アーティストがこうしてキューブリック・インスパイアを表明してくれるというのは、ファンにとっても嬉しいし、心強いものです。ロックやパンクと『時計…』の親和性など、とうの昔に語り尽くされている感もありますが、そう思うのは洋画・洋楽どっぷりだった世代だけです。今の若い世代は日本産アーティストだけで十分需要を満たしているし、少数の「満たしていない」と感じる方はマニアックに深掘っているでしょう。その「深掘り」の金脈にたどり着く道しるべとして、こういったメジャーなアーティストの「リスペクト表明」が是非とも必要なのです。  昨今はこういった「キューブリックリスペクト」をインタビューなどではっきりと口にして頂ける機会が随分と増えました。世代を超えたファンが増殖して行く様を目の当たりにでき、管理人はいつも嬉しく思っております!

【パロディ】ロックコメディ映画『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』に登場した『時計じかけのオレンジ』のパロディ

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 2006年に公開された『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』というコメディ映画に『時計じかけのオレンジ』のパロディがあるのでご紹介。  ストーリーは「ロックをこよなく愛するJB(ジェット・ブラック)は故郷の田舎町を飛び出して、一路ロックの聖地ハリウッドへ。そこでKG(カイル・ガス)と出会った彼は、その天才的ギタープレイに惚れ込み、彼を口説き落として『テネイシャスD』を結成する。ビッグになることを誓い合った2人だったが、デビューライブは惨憺たる結果に。ある日、2人はビートルズ、ストーンズ、ジミヘンらを成功へ導いた、あるピックの存在を発見!悪魔の歯から作られたというその伝説のピックを手に入れるため、300マイル離れたロックンロール博物館を目指すが…」(引用元: amazon )と、限りなく「下ネタ満載おバカ映画」であるのですが、パロディも満載でその中の『時計じかけのオレンジ』の部分がそれが上記です。まあ、そのまんまです(笑。  パロディは他にも満載で、ロックではヘビメタ・ハードロック系がお好きなら楽しめるものばかり。有名ミュージシャンも多数登場しているようです。下に予告編を貼っておきますが、最後のあのセリフは超有名SF映画のパロディですね(笑。

【関連動画】激レア!!『シャイニング』のアウトテイクが含まれたTVCMの日本版

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 これはすごい!以前 この記事 で海外版(イギリス版・北米版)のバージョンはご紹介しましたが、その日本版も存在していたとは!しかもハロランのアップがないなど、使用シーンが若干異なります。「Here's Johnny!」は映画の採用テイクと異なるのはイギリス版・アメリカ版と同じですね。ナレーションは『ルパン三世』の次元大介役でおなじみの小林清志氏です。管理人も当時『シャイニング』のTVCMが流れていたのは記憶にあるのですが、ほとんど覚えていなかったので、録画し、保存していた方には感謝の念しかありません。

【関連動画】激レア!!『時計じかけのオレンジ』1973年のTVスポット

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  これはすごい!よくこんなの残っていましたね。1973年にTVスポットとして使用された16mmフィルムなのですが、30秒に収めるために予告編の後半部分がカットされています。途中「R指定」というナレーション(多分)が入るのもレア。タイトル画像にもR指定と明確に表示されていて、公開当時物議を醸した映画であることが伺えます。下記の劇場版の予告編と比べてみると編集具合がよくわかりますね。

【パロディ】イタリアのチョコレート菓子「キンダーブエノ」のCMが『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍曹だった件

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 人種差別にキビしく、平等に価値がないと言い切る軍曹でさえ唸る美味しさ、ということでしょうか?(笑。  この「キンダーブエノ」、ソニーさんが運営していた輸入食品を扱う雑貨店などで見かけた方もいらっしゃるかと思いますが、好きな方は好きみたいですね。このチョコはイタリアの菓子メーカー、フェレロが販売しているもので、「フェレロ ロシェ」という金色のアルミ箔に包まれたチョコレート菓子はあちこちで見かけるため、そちらをご存知の方も多いかと思います。  「キンダーブエノ」はそれと違い、お子様向けというか駄菓子的な商品のようです。日本で言えば「ブラックサンダー」でしょうか? なるほど、だからCMもちょっと子供っぽい演技なんですね。そんなこんなでちょっと興味が湧きましたので、銀座にあるその輸入雑貨店で買ってきました。  海外のチョコ菓子にしては甘さも抑えめで、食感も軽くてなかなか美味しかったです。ただ輸入商品なので、270円という値段にはどうしても割高感がありますね。

【関連商品】今、話題のGUの『2001年宇宙の旅』コラボを店頭で確認してきました

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とりあえずロバート・マッコールのイラストTシャツだけ買いました  現在話題沸騰中の、 GUの『2001年宇宙の旅』コラボ 。店頭で確認してきましたので個人的な感想になりますが参考にしてみてください。 ・ビッグT(半袖)SPOD  ガサっというか、ざらっとした肌触りの綿100%のTシャツ。生地はちょっと厚めですが丈夫そうです。肌触りを気にする方は実物で確認を。デザインはマッコールとボーマンが人気になりそう。特にマッコールはフルカラーのプリントが良く、タイトルフォントはもちろんFutura。デザインのベースはおそらくDVDのパッケージだと思いますが、このデザインのアパレルを待ち望んでいたファンも多いはず。 ・ビッグT(長袖)SPOD  生地はビッグT(半袖)と同じ。HALのブレインルームのプリントはしっかり出ています。宇宙ステーションVは線画イラストなので問題はないでしょう。 ・ビッグスウェットシャツ(長袖)SPOD  生地は最近主流の軽くて着やすいポリエステルと綿の混紡。デザインはBDのロゴとちょっとめずらしいアリエス1B宇宙船と月。 ・ビッグスウェットパーカ(長袖)SPOD  同じくポリエステルと綿の混紡で軽くて着やすい。プリントのボーマンはビッグTと同じ印象ですが、生地に凹凸がない分プリントがきれいに見えます。 ・デニムジャケットSPOD  印刷したシートをデニムに貼っています。生地は薄いので、夏に冷房の効きすぎた室内で羽織るのにちょうどいい感じ。春先に着るにはインナーを着込まないと少々心許ないかも。 ・アノラックパーカSPOD  ペラペラのナイロンパーカー。あんまり活躍するシチュエーションが思い浮かばない。小雨時に合羽の代わりに使うくらい? でも、コーディネートが上手な人は使いこなせるかも。  以上ですが、全てオーバーサイズで、ぶかっと着ることを想定したシルエットです。もしぴったり目に着たいのならワンサイズ小さくするのがおすすめですが、シルエットが違ってくるのでやはり実店舗で試着してから買うべきかと思います。個人的にオススメなのは、ビッグT、ビッグスウェットパーカ、デニムジャケット。デザインや色はお好みで構いませんが、最低1点はマッコールを抑えておくべきかと思います。前の記事でも書きましたが、このイラストを使用したオフィシャルのアパレルは日本初ではないでしょうか...

【関連商品】GUが『2001年宇宙の旅』コラボアイテムを発表、ただいま全店舗とネット通販で発売中

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(画像左より) ・ビッグT(半袖)SPOD 「デヴィッド・ボーマン」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ホワイト、ブラック 価格:1,490円(税別) 「ロバート・マッコールイラスト」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ホワイト、ブラック 価格:1,490円(税別) 「フランク・プール」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ブラック、オレンジ 価格:1,490円(税別) 「スターチャイルド」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ホワイト、64ブルー 価格:1,490円(税別) ・ビッグT(長袖)SPOD 「宇宙ステーションV」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ホワイト、ブラック 価格:1,490円(税別) 「HALブレインルーム」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ブラック、オレンジ 価格:1,490円(税別) ・ビッグスウェットシャツ(長袖)SPOD 「ロゴと月」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ホワイト、ブラック、64ブルー 価格:1,990円(税別) ・ビッグスウェットパーカ(長袖)SPOD 「デヴィッド・ボーマン」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ホワイト、ブラック、オレンジ 価格:2,490円(税別) ・デニムジャケットSPOD 「ロバート・マッコールイラスト」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ブラック、62ブルー、64ブルー 価格:3,990円(税別) ・アノラックパーカSPOD 「宇宙ステーションV」 サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL カラー:ホワイト、ブラック、オレンジ 価格:2,990円(税別) ※XS・XXLサイズは、オンラインストアのみでの販売です。  昨年、 『シャイニング』の双子の少女Tシャツ が早々に売り切れ、転売騒動を引き起こしたGU(GUさんが悪いと言っているわけではないですよ)から、この春『2001年宇宙の旅』コラボアイテムが大量に登場しました。  どのアイテムもオーバーサイズでぶかっと着る感じのもので、体型によっては似合う・似合わないがあるかも知れません。ですが、ロバート・マッコールのイラストを使用したビッグTシャツとデニムジャケット、特にビッグTシャツは人気になりそうな予感がします。このイラスト...

【パロディ】2020年スーパーボウルでオンエアされるマウンテン・デューの『シャイニング』パロディCMに、ブライアン・クランストンがジャック役で登場

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 『トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男』でダルトン・トランボを演じたブライアン・クランストンが、『シャイニング』のパロディCMでジャック役を演じるなんて、タチの悪い冗談みたいな話ですが、『スパルタカス』でトランボにさんざん苦労させられたキューブリックが観たら何て言うでしょう? このCM、マウンテン・デューが2020年2月2日に行われるスーパーボウルでオンエアするそうですが、そういえばキューブリックはアメフトファンでしたね。  パロディ自体はなんのヒネリもないものですが、「ディープフェイク」のように見えます。ですが、どうやらセットを立てて撮影したようです。ちなみにウェンディ役はダイアナ・ロスの娘、トレイシー・エリス・ロスです。  まあ『シャイニング』の愛され加減は今に始まったことではないですが、以前 こちら でご紹介した数々の『シャイニング』パロディCMの既出のアイデアの範疇でしかないのは、ちょっと残念ではありますね。  ちなみに タイプライターのバージョンもあります。

関連動画】カメラマンやカメラオペレーターの苦労が一目瞭然!の動画『カメラオペレーターズ』

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 映画制作において、楽な仕事なんて(現場レベルでは)まったくないと言っていいかと思いますが、中でもカメラマンやカメラオペレーターの苦労は他に比するものがないくらい大変な仕事です。この動画はそんなカメラマンやカメラオペレーターの悪戦苦闘ぶりが一挙に紹介されていて、大変興味深いものになっています。  0:45に登場する『シャイニング』で、シェリー・デュバルを追いかけるギャレット・ブラウンのシーンを始め、様々な映画の様々な撮影風景が登場しますが、こうして見ると現場では様々な工夫が凝らされているのがわかります。  ショットの代表的な例に (1)カメラを肩や三脚に乗せたパンやチルト (2)カメラを乗せた台車(車輪付きやレール)を走らせるドリーショット (3)カメラをクレーンに乗せたクレーンショット (4)ステディカムを使った手持ち撮影 などがありますが、これらを色々組み合わせたり、他の移動手段(バイク、車など)を使ったり、中にはスタントまがいのワイヤーアクションまで。カメラマンも命がけです。  エンドクレジットに掲載されたカメラマンの名前には敬意しかありませんが、この動画で多く使用されているのがステディカムであるとう事実が、いかにこの装置の発明が画期的だったかを物語っています。発明者のギャレット・ブラウンと、その特性を存分に生かしきった映像を史上初めて『シャイニング』で実現(ステディカムを使用した史上初の映画は『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』)させたキューブリックは、やはり特筆すべき「先駆者」だと思いますね。

【考察・検証】ニューヨーク時代の若きキューブリックを知るためのキーワード「独」

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キューブリック少年と妹のバーバラ。キューブリックは妹を可愛がる心優しい兄だった  「独り」  キューブリックは幼少時代から単独行動が多かったことで知られている。仲間内で流行っているゲームやスポーツ、学校行事などに参加しようとはせず、自分の興味のあることだけに集中して臨むことを好んだ。カメラやチェス、映画鑑賞などそれは「独り」で行うことばかりで、ジャズドラマーを目指し、熱心に練習していたドラムでさえソロプレイを得意としていた。そのため協調性が必要となる学校生活になじめず、小学校時代には登校拒否をするようになる。当然ながら学業の成績は芳しいものではなく、高校は落第点ギリギリでやっと卒業できたくらい悪かったが、落第者であったことが「キューブリックを生涯の学習者(生徒)にした」と妻であるクリスティアーヌは語っている。 ルック誌カメラマン時代のキューブリック 「独立」  キューブリックが単独行動を好んだのは、協調性がなかったというよりも独立志向が強かったと言うべきものだ。共感できる数少ない友人とはよく一緒に過ごしていたようで、高校時代に知り合った(後に映画監督になる)アレキサンダー・シンガーによると「自分でやらなきゃダメだ」と常に語り合っていたそうだ。その高校時代にルック社に写真を採用され、曲がりになりにも「プロカメラマン」としてデビューするのだが、それはシンガーによると「仲間からスターが出た」と、とても誇らしいことであったという。しかし当のキューブリックはそんなちっぽけな立場に満足することなく、生来の独立心から大胆な野望を内に秘めていた。すなわち「映画監督になる」という野望だ。  その反面、キューブリックはとても「シャイ」であったことも知られている。クリスティアーヌによるとカメラはそのシャイな性格を隠す隠れ蓑だったとし、「カメラをぶら下げていれば、その場にいる理由になるから」と説明している。協調性のなさも「シャイ」で簡単に説明されてしまいがちだが、撮った写真を写真誌に売り込む大胆な行動力はとても「シャイ」の一言で片付けられるものではない。それに映画監督は(最低限の)協調性がなければ勤まらない仕事だ。キューブリックにとって「シャイ」とは「旺盛な独立心と貪欲な好奇心、そして強固な自我の裏側には意外な繊細さがある」と理解すべきものだろう。 『恐怖と欲望』を撮影中のキューブ...

【関連動画】WatchMojo.comが選んだ「偉大な映画監督オールタイムベスト10」

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10位:イングマール・ベルイマン 9位:ウディ・アレン 8位:スティーブン・スピルバーグ 7位:オーソン・ウェルズ 6位:フランシス・F・コッポラ 5位:黒澤明 4位:フェデリコ・フェリーニ 3位:マーティン・スコセッシ 2位:アルフレッド・ヒッチコック 1位:スタンリー・キューブリック 選外:クエンティン・タランティーノ、ロマン・ポランスキー、ジャン・ルノワール、ジャン=リュック・ゴダール、コーエン兄弟、デヴィッド・リンチ  順位はともかくも、10人となると妥当な線だとは思います。あと当落選上で思い浮かぶのはリドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、アンドレイ・タルコフスキー、ジョン・フォード、フランソワ・トリュフォー、小津安二郎などでしょうか。(他にありましたらごめんなさい。汗)  そういえばチャップリンがいませんが、いわゆる「現代的映画」はトーキー以降なので、除外されてもやむなしかと。トーキー以前と以降では「映画の語り方」がカラー化以前、以降以上に根本から違うので、トーキー以前の名監督はそのカテゴリで選ぶべきだと思います。もっともキューブリックは「トーキー以降にトーキー以前の方法論を好んで使った」映画監督なんですけどね。  スピルバーグやスコセッシ以降の世代が圏外なのは、まだバリバリの現役なので評価が定まっていないからでしょう。優秀な監督はたくさんいますが、「偉大」となると「巨匠感」が必要になってきます。今後に期待ですね。

【関連記事】スタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』の完璧なサウンド・トラック、ピンク・フロイドの『エコーズ』

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 〈前略〉  しかし今、我々は『2001年ピンク・フロイドの旅』を発掘しました。サイケデリック・ロックの先駆者であるピンク・フロイドの壮大な23分間の曲『エコーズ』と、キューブリックの雄大な映画の組み合わせです。ピンク・フロイドが『エコーズ』を、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』の最後のシークエンスにシンクロさせたと長い間噂されてきました。「23分間の作品『エコーズ』をフィーチャーしたアルバム『おせっかい』を制作する2年前、ピンク・フロイドはフランス映画『モア』のサウンドトラックを制作し、そこで映像同期機器を使用しました」とある映画製作者は説明します。 〈以下略〉 (引用元: FAR OUT/2020年1月4日 )  またこのネタですか・・・。という印象しかありませんが、もう随分と昔から話題になっている話です。2020年にもなってこの話を持ち出すのもうどうかと思うし、いい加減食傷気味です。当ブログでも2013年に この記事 で採り上げていますが、本音を言えば管理人は一度としてシンクロしていると感じたことはありません。むしろ「違和感だらけ」だと申し上げたいくらい。  その違和感とは何かといえば、そのにいるはずのない「ヒト」のヴォーカル(声)と、だらだらと延々続くC#mのブルージーなフレーズが、『2001年…』のスターゲート・シークエンスからラストまでの「超空間的な世界観」と相入れないからです。カットの変わり目と曲調の変化が合っていたり、歌詞がそれとなく映像を示唆しているように感じ取れる部分もありますが、偶然の範疇を出るものではないし、シーンの長さと曲の長さが合致している点も同様です。まあ、その「偶然のシンクロ具合」を面白がっている分にはいいのですが、そもそも論として「黒人の土着音楽であるブルースは違うだろう」「ブルース・インプロビゼーションはライブ感が命、『2001年…』は計算され尽くした美しさが命」では? この両者は相反するこそあれ、同調(シンクロ)するとはとても思えません。「ドナウ」と「回る宇宙ステーションやアリエス号月面着陸シークエンス」のシンクロ具合を「これでもか」見させられているのに、映画後半でのこのシンクロ程度に感動できる余地は個人的にはありません。  この『エコーズ』の発表は1971年ですので、フロイドのメンバーが「『2001年…...

【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』の儀式・乱交シーンについてのスタッフの証言集[その3]撮影しながら性行為の振り付けをする・R指定騒動

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トム・クルーズの窮地を救った謎の美女。演じたのはアビゲイル・グッドというモデルの女性で、声はケイト・ブランシェットが担当した 謎の美女の声を担当したケイト・ブランシェット。キャステングはキューブリックの逝去後だったため、レオン・ヴィタリが行った アメリカではR指定を得るためにデジタル修正された乱交シーン。日本ではオリジナルのままで公開された ●撮影しながら性行為の振り付けをする レオン・ヴィタリ (キューブリックのアシスタント) : 乱交シーンでスタンリーはあることをしたかった。『時計じかけのオレンジ』へのオマージュのようなことをだ。男が手と膝をついて、女が男の背中にいて、後ろからさらに別の男にファックされているというものだ。撮影中に振り付けした。スタンリーが突然思いついたからだ。簡単なものではなかった。誰もポルノ俳優じゃない。彼らはモデルとダンサーだ。そして根性があった。 ジュリエンヌ・デイビス(マンディ役) : スタッフが来てこう言ったんです。「計画の変更があった」って。これからはTバックを身に付けないこと、そして男たちは股間の上のカップを除いて完全に裸になること。私ともう一人の女性は参加しないことにしました。他の女の人たちに「もしこれをやるなら、完全に話は違ってくるわよ。私があなたならギャラの増額を要求するわ」と言いました。 アビゲイル・グッド(謎の美女役) :スタッフはこう言うだけです。「そう。腰をかがめて。あれみたいに。そこに寝て。そうあれみたいに。」って。仮面を付けてるから誰にも自分のことはわからないし、匿名性は保たれ、友達家族に言わなければ、誰にも自分がしたことはバレないけど、簡単なことではなかったわね。 ヨランデ・スナイス (振付師) :乱交シーンの振り付けを始めた時には、会社の仕事もあったの。最初はそこまで振り付けが必要とは思わなかったけど、それは間違いだった。シーンを見てみたら、スタジオでのリハーサルがシーンの撮影に影響されていることがわかりました。カウチ、ベッド、アームチェアー、私たちが家具の周りでした2、3、4人組の振り付けの全てがそこにありました。エロチックだけれど、本物の性交は行われていません。 レオン・ヴィタリ :冒涜的であり優美なことだと思う。テーブルの上で優美なポーズをする、そして同時に不快なことも起こっているという。スタンリーは限...

【ブログ記事】スー・リオンが『ロリータ』撮影後の1963年10月28日にキューブリックに宛てた手紙

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1963年10月28日 ミスマロヤ 親愛なるスタンリー  あなたのことを気にしているということを伝えたくて、この手紙を書きました。あまりに長い時が経って、まるでもうお互い会わないことにしたみたい。でも言わせて。あなたは一年に一本の映画を作るのだから、ぜひぜひ次の映画に出させてください。  今、私演技の勉強をしてるの。知っていた?どうか反対なさらないで。ハリウッドでエリック・モリスという演技指導の中でも特に有名な人の元で、とても楽しく学んでいます。私がジョン・ヒューストンと映画を作っているのはすでにご存じでしょう。もちろん『ロリータ』の時みたいな撮影とは違うけれど、みんな親切で撮影は順調です。『博士の異常な愛情』を見るのを躊躇してます。どうかあなたの住所を送ってください。私、あなたの住所知らないの。この手紙を読んだら、ぜひ送ってね。  クリスティアーヌさんとお子さんたちの健康を祈って。アメリカに帰る予定はあるかしら?お返事お待ちしています。 愛をこめて、スー  実に少女らしい手紙ですが、それもそのはず、この時スーは17歳でした。文章中にある「ジョン・ヒューストンの映画」とは1964年の映画『イグアナの夜』(メキシコのミスマロヤでロケが行われた)のことですが、撮影に母親とボーイフレンド(後に結婚するハンプトン・ファンチャー)と同伴していたため、手紙の内容とは裏腹に共演者とはトラブルが絶えなかったそうです。それに比べれば『ロリータ』の撮影は(彼女にとっては)順調だったのでしょう。そんな理由から「ぜひ次の映画に出させてください」などという殊勝な手紙を書いたのかも知れませんね。  スーの詳しい経歴は こちらの記事 に譲るとして、後のインタビューでスーは「私の人格崩壊はこの映画(『ロリータ』)から始まった」と語っています。しかしその後『ロリータ』のビデオ化で大金が舞い込んだのか、1994年に再び感謝の手紙をキューブリックに送っています。おそらくこの頃のラドマン氏との結婚生活が一番充実していたのではないでしょうか。ですがそれも2002年になって破局、結局独り身のまま健康悪化により2019年12月26日に死去してしまいました。  スーの不幸な生い立ちを考えれば、彼女の「破滅型人生」は避けられなかったのかも知れません。しかもショー・ビジネスの世界がそれを更に加速させてしまった面はある...

【関連動画】1970年のアメリカ海兵隊新兵訓練基地パリス・アイランドを紹介した貴重な動画『これがパリス・アイランドだ!(This is Parris Island)』

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  アメリカ海兵隊制作の新兵勧誘広報映画『これがパリス・アイランドだ!(This is Parris Island)』がYouTubeにありましたのでご紹介。  『フルメタル・ジャケット』は1968年のテト攻勢が描かれていますので、パリス・アイランドでの訓練シーンはそれより前の1967年頃の設定だと思います。ですので、この動画とは3年のズレがありますが、だいたい同じような雰囲気だったのではないでしょうか。  キューブリックがこの広報映画を観たか否かは証言がありませんので不明ですが、訓練シーンなどは映画で描かれた風景とそっくりです。特に4:17からのバリカンで頭を刈るシーンは印象的ですので、『フルメタル・ジャケット』のオープニング・シークエンスはこれにインスパイアされたもの(原作には登場せず)かもしれませんね。

【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』の儀式・乱交シーンについてのスタッフの証言集[その2]さらに本物に近くなる乱交シーン

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映画で使用された仮面はベネチアで調達された 舞踏会や儀式のシーンが撮影された「エルベデン・ホール」 乱交シーンは『ダウントン・アビー』で有名になったハイクレア城の応接室で撮影された ●さらに本物に近くなる乱交シーン ヨランデ・スナイス (振付師) :スタンリーの乱交シーンのビジョンは、後に本当の乱交シーンのようになっていったと思います。問題はそれをするために、さらに追加のお金を払わねばならないことと、何人かはそれをしたくなかったことです。 アビゲイル・グッド(謎の美女役) :レオンはある時カーマ・スートラからの挿絵をたくさん持って来て、「スタンリー、この絵からインスピレーション得られるかい?」って聞いていたの。私たちは「こんなことのためにこの仕事を受けたわけじゃない」と思うようになっていました。でもその頃にはお互いのことをよく知ってたから、どんどん性的になっていくのも驚かなくなっていたわ。 ヨランデ・スナイス :スタンリーはイタリアの仮面のコレクションを持っていました。「コンメディア・デッラルテ」のマスクです。私を家に呼んで一番印象に残るものを選ばされました。共同作業だけど、 自分が乱交シーンをもっと明確にするのためのスタンリーの美術アシスタントになった感じがしました。数週後には儀式や仮面舞踏会、そして外套を脱ぐ儀式について話てくれました。 いろんな儀式の形態を試した。線、道、歩き、境界や祭壇への行列などなど。ある時点で、スタンリーは円がベストだということに気付きました。それが決まってからは彼とレオン、プロダクション・デザイナーと共に見合ったロケーションを探しました。最終的に巨大な会場を使うことになりました。 レオン・ヴィタリ (キューブリックのアシスタント) :エルベデンはギネス家によって所有されていた家だった。マハラジャによって1800年代に建てられ、廊下には手彫りの大理石が使用されていた。建築した時は建築資材を運び込むのに線路を作った。戦争中は秘密の司令部として使われた。何とも奇抜な建物だった。別に使用した家はツタンカーメンの墓を発見した男が所有していた。大規模な美術館がその地下にあった。 トッド・フィールド (ニック・ナイチンゲール役) :  仮面舞踏会のシーンはエルベデン・ホールで撮影された。最初に入った時、音楽用の機材以外は何もなかった。キーボードの前に...

【関連動画】U2のボノとエッジが制作した舞台版『時計じかけのオレンジ:2004』の曲、『一本のミルクのために地獄に堕ちてゆくアレックス/コロヴァ1』

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 『時計じかけのオレンジ』は人気のコンテンツで、海外では何度か舞台化されています。日本でも小栗旬主演で2011年に舞台化されました(未見)。その舞台化の中で、1990年にロイヤルシェークスピアカンパニーによる『時計じかけのオレンジ:2004』と題した舞台化があり、その音楽スコアを担当したのがU2のボノとエッジだったのです。この曲はその中の一曲で、『一本のミルクのために地獄に堕ちてゆくアレックス/コロヴァ1』という曲です。  この頃のU2といえばデジロックをやり始めた頃で『ヨシュア・トゥリー』までのファンはその出来にガッカリしてしまい「そういえばそんな話があったなぁ」程度だったんですが、改めて聴いてみてもやっぱり同じ感想です。しかもこの曲、『ザ・フライ』のCDシングルの追加トラックとしてリリースしたんですよね。そこまでする必然性のある楽曲だとはとても思えません。でもまだこれでもマシな方で、ここから『ズーロッパ』『ポップ』と混迷の度を深めてしまい(あくまで私見です)・・・と、キューブリックとは関係ない話ですね。  まあ、忘れられてもいい曲なので今まであえて触れていませんでしたが、今冬、 U2が歴史的名盤『ヨシュア・トゥリー』の完全再現ライブで来日 という話題がありましたので、ふとこの曲を思い出し、記事にしてみました。その肝心の30年前のオリジナル『ヨシュア・トゥリー・ツアー』は日本はオミットされた、という話はもうどうでもいいですね(苦笑。  ちなみに原作者であるアンソニー・バージェスはこの舞台にクラシック曲を使うことを想定していたので、ボノとエッジの起用を批判したそうです。舞台そのものもあまり評価はされなかったようなので、この微妙な曲とともに永遠に葬り去ってもいい「黒歴史」でしょう。

【考察・検証】「シャイニング・カーペット」の柄の意味を考察する

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ダニーを取り囲むように蜂の巣のデザインが施された「シャイニング・カーペット」 次のカットではセットで撮影されていて、明らかにカーペットのサイズや向きが違う。キューブリックはこのカットの矛盾を承知の上で上記映像をわざわざ別の場所で撮影している。  『シャイニング』の舞台であるオーバールック・ホテルの内装はマジェスティック・ヨセミテホテル(旧アワニー・ホテル)を参考にデザインされましたが、必ずしも「完全コピー」ではありませんでした。その最たるものが廊下に敷き詰められた、一般的に「シャイニング・カーペット」と呼ばれる六角形の柄をあしらったカーペットです。これはオリジナルデザインではなく、インテリアデザイナー、デービッド・ヒックスがデザインした「ヒックス・ヘキサゴン」という柄を無断でコピー(剽窃)したものであることは この記事 でご説明しましたが、このようにキューブリックが意図的に改変したものは、何がしかの意味や意図を込めたのでは?と疑ってみるのがキューブリック作品を考察する上での常道と言っていいでしょう。  ではまず、なぜ六角形なのか?という点ですが、これはご紹介した上記記事では、以下のような指摘がなされています。 ・色彩が幻想的で鮮やかな印象のため、何かの前兆の印象を与えるから ・このグラフィックパターンは、キューブリックが用いる「シンメトリーな一点透視」に効果的で、ドラマチックな視覚感覚と廊下の延長効果をもたらすから ・ヘックス(六角形)の意味は「呪いまたは悪意のある願い」であり、したがってホテル内の邪悪を象徴するから ・カーペットの六角形をキューブリックが好むチェスと戦争ボードゲームのマス目に結びつけることができるから ・六角形の「六」が「シャイン(輝き)」という第六感を象徴するため どれもありそうな指摘ですが、管理人はどの指摘も見逃している重要な点があると考えます。それは「色」です。この赤やオレンジや茶色を配したカラーリングは、ベースになったヒックス・ヘキサゴンにはありません。これはキューブリックが指示してこのカラーリングにしたと考えるべきです。  そして、この黄色・オレンジ・茶色の配色と六角形のパターンを見ていて気づくことがあります。それは原作小説に登場する「蜂の巣」です。屋根裏からジャックが見つけた蜂の巣をダニーに見せたところ、死んでいるはずの蜂がなぜか生き返...