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【考察・検証】ボツになった『博士の異常な愛情』のタイトル案

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キューブリックのノートに残されていた『博士の異常な愛情』のタイトル案 (1)Doctor Doomsday (2)Don't Knock the Bomb (3)Dr. Doomsday and his Nuclear Wiseman (4)Dr. Doomsday Meets Ingrid Strangelove (5)Dr. Doomsday or: How to Start World War III Without Even Trying (6)Dr. Strangelove's Bomb (7)Dr. Strangelove's Secret Uses of Uranus (8)My Bomb, Your Bomb (9)Save The Bomb (10)Strangelove: Nuclear Wiseman (11)The Bomb and Dr. Strangelove or: How to be Afraid 24hrs a Day (12)The Bomb of Bombs (13)The Doomsday Machine (14)The Passion of Dr. Strangelove (15)Wonderful Bomb (1)皆殺し博士 (2)爆弾をノックしないで (3)皆殺し博士と彼の核賢者  (4)皆殺し博士がイングリッド・ストレンジラブと出会う (5)皆殺し博士:または必要もないのに第三次世界大戦を始める方法  (6)ストレンジラブ博士の爆弾  (7)ストレンジラブ博士の天王星の秘密の使い方 (8)私の爆弾、あなたの爆弾  (9)爆弾の救済 (10)異常な愛情:核賢者 (11)爆弾とストレンジラブ博士:またはどのように一日の24時間を恐れたか (12)爆弾の爆弾  (13)皆殺し兵器 (14)ストレンジラブ博士の情熱 (15)素晴らしい爆弾  うーん、直訳だとちょっと意図が分かりにくいものばかりですね。(2)はロック映画として有名な『Don't Knock the Rock』に引っ掛けているのかも。配給が同じコロンビアですし。(3)も『Wisman』だとワイズマンという人名、『Wise Man』だと賢者という意味ですので、ダブルミーニングかも知れません。「核賢者」なんていかにもキュ...

【関連記事】ホラーの名作『シャイニング』を大胆な手法で検証する『ROOM237』監督インタビュー

キューブリックはアポロ計画捏造に加担していた!?奇抜な解釈で巨匠の脳内を分析した映画 ホラーの名作『シャイニング』を大胆な手法で検証する『ROOM237』監督インタビュー  スタンリー・キューブリック監督が1980年に発表した、ステディカムを用いた美しいカメラワークと悪夢的なイメージでその後のホラーの潮流を変えた作品として知られる映画『シャイニング』。この作品を5人のキューブリック研究家が独自の解釈により読み解いていくドキュメンタリー『ROOM237』が1月25日(土)より公開される。『シャイニング』本作はもちろん、キューブリック監督のフィルモグラフィーを検証しながら、『シャイニング』の舞台となるオーバールックの見取り図の再現や本編を逆再生するなど、大胆な手法を駆使して、アポロ計画捏造への加担やホロコーストとの関連など、コメンテーターたちの奇想天外な持論が映像化されている。今作の監督ロドニー・アッシャーに、制作の経緯について聞いた。 (引用: Web DICE! 骰子の眼/2014年1月23日 )  どうでもいいインタビューですが、このインタビューを読めば分かる通り、自分で監督したのにもかかわらず「この映画がこんなに世界中で公開されるなんて奇跡だ、驚きだ」なんて言っているのはもちろんこの映画が中身の無い、デタラメのオンパレードだと知っているからですね。  対象はなんであれ、深読みごっこなんていくらでもできるし、全く証拠を示さなくてもいいのなら、映画でもなんにでもできてしまいます。小学生の学習発表会でもそれなりの根拠や証拠を示さないと先生から注意されるというのに、そういう意味ではこの映画は小学生以下レベルといって差し支えないでしょう。こんなもので金儲けできるんですから、世の中チョロイものです。それにひっかかる低レベルな人間が如何に多いか、という事でしょう。  人生の全てを映画に掛け、命を削るように作品を創りだしたキューブリックを愚弄するこの行為、なのにその作品を金儲けの道具されても何も感じず、その挙げ句ギャグや冗談で片付けられる人たちは、その人たち自身の人生も「ギャグや冗談レベル」なんでしょう。そういう人たち向けにはそれ相応の学芸会レベル自称アーティスト(笑、達がいますのでそちらで楽しんでもらって、こちら側には来ないで欲しいものです。

【ブログ記事】『2001年宇宙の旅』でカットされた、ボーマンが宇宙服のままガウンを調査するシーン

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小説版『2001年宇宙の旅』ではスーツだったが、映画版ではガウンに変更されたようだ。  難解だ説明不足だとやたら批判をされやすい『2001年宇宙の旅』ですが、キューブリックはこのように小説版にあるシークエンスを、一応はテストしているようです。以下は小説版の該当シーンです。  スーツをひとつはずし、注意深く調べた。グラブ越しにさわった感じでは、生地はウールよりも毛皮に近かった。これもまた、すこし流行遅れだった。地球では、少なくともここ四年、シングル・ブレストの上着を着ている者はいない。 (引用:決定版 2001年宇宙の旅)  スチールとして押さえただけものなのか、実際に撮影したものなのかは分かりませんが、撮影が検討されたのは確実なようです。調査対象が小説版のようにスーツでなくガウンとパジャマなのは、ホテルに備え付けてあるならスーツは不自然だと判断したからなのでしょうか。この後のガウンとパジャマを着て食事するシーンは採用(小説版では青い固形食料を食べている)されているので、「宇宙服を着て部屋を調査する→ガウンとパジャマを見つける→それらをベッドの上に並べて調べる→宇宙服を脱いでガウンとパジャマに着替える→食事シーン」の予定だったのが「宇宙服を着て部屋を歩き回る→食事している自分を見つける」とシンプルに変更になったのだと推察できます。  ボツになった理由は、上記の画像を見れば分かりますよね。宇宙服でガウンを調べる絵面は滑稽すぎて緊張感が台無しです。キューブリックは文章表現と映像表現の違いについて以下のように語っています。これは『2001年…』に限らず、全てのキューブリック作品(『スパルタカス』以外)に共通しています。  小説と映画にはたくさんの違いがある。例えば、小説は映画よりもずっとはっきりと説明しようとする。それは言語媒体では避けられないことだ。〈中略〉非常に散文的なことは、印刷物でならうまく行ける。しかし、我々は、あの映画でやったように表現することで、更にずっと力強く、魔術的な効果を創造することができたと思う。 (引用:イメージフォーラム増刊号 キューブリック)

【関連動画】1962年と1987年、スー・リオン16歳と41歳のインタビュー映像

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 1962年と1987年のスー・リオンのインタビュー映像です。上が16歳、下が41歳の時のもの。年月は残酷ですが、それでも41歳にしては若いですね。この頃はラジオ・エンジニアの男性と5度目の結婚をしていた頃で、結婚生活は7年「も」続きました(他が短すぎますからね。詳細は ここ で)。16歳のインタビューは『ロリータ』のプロモーション用でしょうか。撮影の感想や出演のいきさつ等を答えているようです。  因にスー・リオンは同じく1962年に プロモーションで来日 しています。

【関連記事】SF小説と映画の関係は今…?“映像化不可能”がなくなった現在の可能性

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『2001年宇宙の旅』(1968)と『ブレードランナー』(1982)  SF映画の歴史を語る上では欠かせない『2001年宇宙の旅』と『ブレードランナー』の両作品は、SF小説を原作にしているという点で共通している。前者はアーサー・C・クラークの、後者はフィリップ・K・ディックの小説を原作にしているが、ただ映像化したのではなく、映画ならではのビジョンを開拓することに成功している。SFにおける小説と映画の関係を探ってみた。  誤解されがちではあるものの、1968年の映画『2001年宇宙の旅』はクラークの小説版を基にスタンリー・キューブリックが映画化したわけではなく、またキューブリックの映画版を基にクラークが小説を書いたわけでもなく、キューブリックとクラークがアイデアを出し合った共作として世に出た。キューブリックは宇宙空間を映画化にするにあたってはさまざまな新しい撮影方法を考案し、そのSFX技術は当時としてはこれ以上ないほどのクオリティーだったといわれている。  だが、作品の出来うんぬんはともかくとして、映像面に限っていえば、『2001年宇宙の旅』が現在のハリウッドで製作されている作品群から一段も二段も落ちるのはいなめない。CGなどの映像技術が未発達だったという技術的な面での当時の映画の限界はいかんともし難く、とりわけSF小説の多くは宇宙や未来世界を舞台にしていたため、映像化不可能なものがたくさんあった。  そうした流れを変えたのは、1982年の『ブレードランナー』だった。『2001年宇宙の旅』の製作時よりもはるかに進歩した映像技術は、リドリー・スコットにこれまで観たことのない近未来世界像を提示することを可能にした。『ブレードランナー』は一例に過ぎないにしても、これまで映像化不可能だったものが映像化可能になったということは、SF小説と映画の関係にも大きな影響を与えることになる。  例えば、現在公開中の『エンダーのゲーム』は、これまでに何度も映画化が企画されながらもそのたびに頓挫したといういきさつがある。ついに映画化に至ったのは製作費やキャスティング、タイミングなどの要因もあるだろうが、CGをはじめとする映像技術の進歩が大きな要素を占めていることは想像に難くない。フルCG映画も作られるようになった今、映画は小説に書かれている全てを映像化することが可能になったといっても過言では...

【関連動画】『2001年宇宙の旅』のランニングシーンとそっくり!スカイラブ内でのジョギング映像

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 クラークの小説『2010年宇宙の旅』の序文にあった以下の文章を読んで、ぜひその映像を見てみたいと思った方は多いのではないでしょうか。さすがYoutube、あるんですねその映像が。  あの映画(※『2001年…』)のなかで技術的にもっともすばらしい場面のひとつは、フランク・プールが、ディスカバリー号の居住区をかこむ円弧状のトラックをぐるぐると走る部分だった。巨大な遠心機の回転によって「人工重力」が作られ、そんな運動ができるわけである。  それから十年近くののち、大成功を収めたスカイラブのクルーが、ステーション内部にこれと似た構造を発見した。壁面にぐるりと取り付けられた貯蔵用の箱が、うまいぐあいになめらかな円弧を描くのである。スカイラブは回転していないが、才気煥発の住人たちはそれくらいではくじけなかった。やがてリスがかごに入れられたハツカネズミ式に、トラックをただ走りさえすれば、『2001年』のあの場面とほとんど見分けのつかない情景となることがわかった。これはテレビで地球に向けて放映され(バックミュージックはあらためて紹介するまでもない)、「スタンリー・キューブリック必見」のコメントが添えられた。やがてスタンリーは、わたしの送ったビデオ録画でこれを見ることになる(テープはとうとう返してもらえなかった。スタンリーはおとなしいブラック・ホールを整理用に飼いならしているからだ)。 (「『2010年宇宙の旅』はじめに」より)  上の映像は著作権の問題からか、間の抜けたBGMになっていますが、オリジナルはクラークの説明の通りならBGMは『美しき青きドナウ』(※『2001年…』での該当シークエンスではハチャトゥリアンの『ガイーヌのアダージョ』でしたが、クラークが「紹介するまでもない」とするほど有名だとすれば『ドナウ』だと思います)だった筈です。  このスカイラブ計画、アポロ計画の残債流用という位置づけや、華々しいスペースシャトル計画の間にあったためか、今じゃすっかり地味な存在ですが、当時唯一の本格的な有人宇宙開発計画だったので心踊らせたものです。現在の国際宇宙ステーション(ISS)もこのスカイラブやアポロの実績があってこそ。もっと評価されてもいいと思いますね。

【スペシャルレポート】TOHOシネマズ六本木にて「新・午前十時の映画祭」『2001年宇宙の旅』を鑑賞

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 全国のTOHOシネマズ系列を中心に企画上映中の「新・午前十時の映画祭」で現在『2001年宇宙の旅』が上映中だったので、本日久しぶりに『2001年…』を劇場で体験してきました。この「午前十時の映画祭」という企画、名作映画を閑散時間である午前10時に1000円で上映しようという素晴らしい企画で、DVDやBDに飽き足らず、名作映画は是非映画館で観たい!というニーズを取り込んだ良イベントです。  今回の「新…」からはデジタル上映となり、より鮮明な映像で『2001年…』が楽しめるとあって、なんとか時間をやりくりして観に行ってきました。ただ上映館のTOHOシネマズ 六本木ヒルズのスクリーン3はサイズが小さめでアメリカンビスタのレターボックス、音響も悪かったのが少々残念でした。上映は1月24日まで。

【関連動画】『時計じかけのオレンジ』の予告編の日本語版と英語版

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 観る者に強烈なインパクトを残す『時計じかけのオレンジ』の予告編ですが、その日本語版になります。単純に英語版のテキストを日本語に置き換えただけですが、ニコニコのコメントではフォントの評判が悪いようです。  まあこの時代、フォント(書体)の数は限られていて、ゴシック系で太めのものってなかったんじゃないでしょうか。バランスも悪くて確かにダサいですが、この時代の広告や出版物を見ても同じようなものなので、逆に「味」として楽しんで欲しいですね。

【プロップ】ビッグ・ホイール三輪車(Big Wheel Trike)

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 『シャイニング』でダニーが乗っていた三輪車はアメリカのルイ・マルクス&カンパニー製の「ビッグ・ホイール」という三輪車です。当時大ヒットした商品でしたが、残念ながら『シャイニング』がまだ製作中だった1979年にルイ・マルクス社は倒産、ビッグ・ホイールのブランドはエンパイル・プラスチック社に移ります。しかしここも2001年に破産を申請、現在は他者に権利が移っているそうです。  詳しい型番まで特定できず、しかも『シャイニング』以外の画像さえ見つける事ができませんでした。でも、もし現存していたらマニアは放っとかないでしょうね。撮影に使用された物はとっくに処分されてしまっているでしょうから、同機種でさえキューブリック展で展示できるくらいの価値はあります。ebayなどに出品されたら結構な値段が付くのではないでしょうか。

【インスパイア?】さよならジュピター(Bye Bye Jupiter)

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 いやもうね、宇宙船のデザイン画や参加したスタッフのそうそうたるメンバーを見たとき、「やっと日本にも世界に誇れるSF映画が誕生する!」と興奮し、期待したものです。その結果はというと暗澹たるもので、当時の映画ファン、SFファンを絶望の淵に叩き込んで踏みつけて、そのプライドを木っ端微塵に打ち砕くものでした・・・。  この『さよならジュピター』のプロット、木星を太陽化するアイデアは『2001年宇宙の旅』の続編『2010年』に、宇宙開発を促進する事業者と過激な自然保護団体の対立は『コンタクト』に似ているんですよね。そういった要素を上手くまとめればひょっとしたら傑作になった可能性があるだけに非常に残念です。(原作はそれなりに評価されているそうです。)  上記の予告編を観れば一目瞭然、『2001年…』や『スター・ウォーズ』の影響は明白です。でも同年に公開された『2010年』との差は歴然としていて、SFとは全くかけ離れたユーミンの歌も痛々しい限り。この日本で実写SF映画に期待するのは金輪際止めてしまおうと決意させるのに十分な代物でした。「2001年を超えてみせる!(by 小松左京)」・・・ああ悪い冗談ですね。

【ロケーション】ウィリアム・ハワード・タフト高等学校(William Howard Taft High School)

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旧ウィリアム・ハワード・タフト高等学校(google map)  キューブリックが青春時代を過ごしたニューヨーク・ブロンクスにあった公立高校。 wiki によるとそうとうの問題校だったらしく、「失敗した学校」の烙印を押されてしまっています。出席率は常に86%程度、しかも犯罪率が非常に高かったそうです。まあ貧困地区の公立高校の典型的な例でしょうね。キューブリックが在籍していた当時はユダヤ系やイタリア系移民が多かったみたいですが、1990年代に黒人やヒスパニックが流入し、さらに治安が悪化したようです。2008年6月に閉鎖、現在はいくつかの専門学校が入居していますが、外観は当時のままですので雰囲気は楽しめますね。ただ、聖地巡礼は上記の理由から止めておいた方が良さそうですが。  同校の出身者にはキューブリックの級友であり、キューブリックの初期作品に協力した後、自身も映画監督になるアレクサンダー・シンガー、同級生には歌手のイーディー・ゴーメがいる。キューブリック最初の妻、トーバ・メッツもこの学校の出身。

【キューブリック展】スタンリー・キューブリック展、ポーランドのクラクフ国立博物館で2014年5月~9月まで開催決定

クラクフでの「スタンリー・キューブリック」展  Pierwsza は「wiecie wystawa」の複合施設内にあり、複合施設内で「ycie and twilight」を演出できます。アメリカの作家、監督、プロデューサーであり、最も有名な映画監督の一人であるスタンリー・キューブリック氏の個展が、2014年5月にクラクフの国立博物館で開催される。以下を参照してください。 (引用: onet.film )  ブラジルのサンパウロで1月12日まで開催中のキューブリック展ですが、5月4日から9月14日はポーランドのクラクフ国立博物館での開催が決定したようです。9月からはカナダのトロント国際映画祭での開催が決定していましたので、サンパウロとの間にどこかで開催されるのでは、と思っていたのですがポーランドですが。日本には来てくれるのでしょうか?カナダの次あたりを秘かに期待しています。

【評論家】浜野保樹(Yasuki Hamano)

 キューブリック関連書籍の邦訳でキューブリックファンにはおなじみのメディア学者。現在は東京工科大学メディア学部教授。邦訳には『未来映画術「2001年宇宙の旅」』『映画監督スタンリー・キューブリック』『スタンリー・キューブリック 写真で見るその人生』。著作は『キューブリック・ミステリー「2001年宇宙の旅」論』がある。  1951年4月11日兵庫県生まれ。2014年1月3日、脳梗塞のため死去。享年62歳。

【関連記事】訃報:浜野保樹さん62歳=東京工科大教授

 浜野保樹さん62歳(はまの・やすき=東京工科大教授、東京大名誉教授、メディア論)3日、脳梗塞(こうそく)のため死去。通夜、葬儀は未定。  アニメや映画研究で知られ、編著に「メディアの世紀」「大系黒澤明」など。 (引用: 毎日新聞/2014年1月3日 )  キューブリック関連書籍の邦訳やメディア論の名著『キューブリック・ミステリー「2001年宇宙の旅」論』</a>で有名な浜野保樹さんが亡くなられました。キューブリックに通じた翻訳者だっただけにその早すぎる死は残念でなりません。故人のご冥福をお祈りいたします。合掌。

【作品論】キューブリック作品のランキングと作品論

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 当ブログ管理人のキューブリック作品の評価ランキングと作品論をご紹介いたします。あくまでいちファンの個人的見解・解釈です。当ブログの作品評価や論評、各種嗜好の傾向もこれに準じています。自説はあくまで一説です。読者に強要する意図はありませんので参考程度にどうぞ。 1位 【作品論】『2001年宇宙の旅』 ★★★★★ 2位 【作品論】『アイズ ワイド シャット』 ★★★★★ 3位 【作品論】『バリー・リンドン』 ★★★★★ 4位 【作品論】『時計じかけのオレンジ』 ★★★★ 5位 【作品論】『フルメタル・ジャケット』 ★★★★ 6位 【作品論】『ロリータ』 ★★★★ 7位 【作品論】『突撃』 ★★★★ 8位 【作品論】『シャイニング』 ★★★ 9位 【作品論】『博士の異常な愛情』 ★★★ 10位 【作品論】『現金に体を張れ』 ★★★ 11位 【作品論】『恐怖と欲望』 ★★ 12位 【作品論】『スパルタカス』 ★ 13位 【作品論】『非情の罠』 ★  ちなみに「好きな作品ランキング」になると以下のようになります。「評価」と「好悪」はあくまで別の感性です。よく混同されがちですので、評価とは別に紹介させていただきます。 【1位】『シャイニング』 【2位】『時計じかけのオレンジ』 【3位】『博士の異常な愛情』 【4位】『フルメタル・ジャケット』 【5位】『ロリータ』 【6位】『2001年宇宙の旅』 【7位】『アイズ ワイド シャット』 【8位】『バリー・リンドン』 【9位】『現金に体を張れ』 【10位】『非情の罠』 【11位】『突撃』 【12位】『スパルタカス』 【13位】『恐怖と欲望』  けっこう違いますね。1位から5位まではちょっと主人公や登場人物がキちゃってる系の作品です。『シャイニング』は最初の面接のシーンでジャックがニヤっとしただけでもう楽しめちゃいます。アレックスやディム、ストレンジラブ博士にリッパー将軍、ハートマンやパイル、ハンバートとキルティ・・・一癖も二癖もある連中が暴れ回るのは観ていて楽しいですね。6位から8位は高い評価はしているのですが、しょっちゅう観たいとは思わないのでこの順位になります。9位、10位は犯罪ものですか、どこかシニカルな感じがあって好み。11位、12位はカーク・ダグラスのステレオタイプなヒーロー演技が苦手なのでこの順位になります。特に12位は...