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【関連動画】『シャイニング』の双子の少女、リサ&ルイーズが「一緒に遊びましょ、ダニー」の台詞を再演

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  『モンスター・マニア・コンベンション』にゲストとして来場した『シャイニング』の双子の少女役のリサ&ルイーズ・バーンズ姉妹が質疑応答であの名台詞「一緒に遊びましょ、ダニー(Come and play with us, Danny)」を再演する動画が上がっていたのでご紹介。  年齢からして当たり前ですが声が変わってしまっているのはしょうがないですね。それでもご本人たちが言うのだから多いに意味があります。今度は是非ダニー役のダニー・ロイドとの競演が見てみたいです。

【関連動画】キューブリック作品に出演したキューブリックの娘たち

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  「キューブリック 娘」で検索したアクセスが多いようでしたので、キューブリックの娘たちが出演した場面をまとめた動画を製作しました。長女カタリーナ、三女ヴィヴィアンが複数回に渡って出演しています。現在判明しているものを全て網羅したつもりですが、まだあるかも知れません。次女のアンヤについては出演場面があるかどうかは不明です。『バリー・リンドン』や『フルメタル・ジャケット」』の撮影現場にいた事はスチールが残っているため確実なので、どこかに映っているかも知れません。また、動画には記載しませんでしたが、最後の『アイズ ワイド シャット』で診察を受けている少年は長女カタリーナの長男、アレックスです。 2020年3月19日追記:キューブリックの長女カタリーナさんにTwitterで直接確認したところ、『バリー・リンドン』のアイルランドロケに帯同していた次女のアンヤは、『バリー…』には出演していないそうです。ですので、キューブリック作品内でアンヤの姿を観ることはできません。『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』などのドキュメンタリーには出演していましたので、動く姿を確認できるのはそれらだけ、ということになります。 『バリー・リンドン』を撮影中のキューブリックの真後ろにヴィヴィアン、左側にアンヤ

【関連動画】『スパルタカス』のオリジナル劇場予告編

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 『スパルタカス』のオリジナル劇場予告編で日本語字幕付きの動画がアップされていましたのでご紹介。ソースはスタンダードのアス比や、映像の荒さ、懐かしいフォントから推察するにVHSでしょうか。見ての通りキューブリックの「キューの字」も出てこない予告編ですが、いかにも当時のハリウッドの大作映画ありがちな大げさなナレーションや、ヌルいカット割りを見る限り、キューブリックが編集したものではなさそうです。同じ映像は特典としてDVD等にも収録されています。

【ロケーション】チェルシー・ドラッグストア(Chelsea Drug Store)

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  チェルシー・ドラッグストアの外観。現在はマクドナルドになっている( Google Map )  『時計じかけのオレンジ』でアレックスが予約したレコードを取りにいったレコード店のロケ地。ロンドンのキングスロードに実在したレコード店でしたが、現在はマクドナルドになっています。  因にレコード店なのに何故「ドラッグストア」という店名なのかというと、ローリング・ストーンズの名曲『無情の世界(You Can’t Always Get What You Want)』の歌詞「I went down to the Chelsea Drug Store,To get your prescription filled…」から引用されたため。当時はロックとドラッグは切っても切れない関係にあったので店名としてふさわしく、その名に違わぬ「ヒップ」な店内は『時計…』の劇中で観られる通り。当然キューブリックはこの店が『時計…』で描かれているドラッグカルチャーと親和性が高い事を意識してのロケ地の選択だと思います。

【台詞・言葉】閉所恐怖症(Cabin Fever)

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「閉所恐怖症」で狂ったジャックがウェンディに詰め寄る名シーン。ウェンディ役のシェリーはニコルソンの迫真の演技に完全に参ってしまっている  『シャイニング』でグレイディが患ったとされた神経症。しかし実際はホテルに巣食う悪霊達がもたらしたものだった。やがてジャックも同じ症状に蝕まれ、最後に狂気が爆発する。  因に原語の『Cabin Fever』は「小屋の発熱」という意味。つまり小屋のように狭い場所に長くいると発熱症状を起こしてしまう、という事から閉所恐怖症を指す言葉になった。「キャビン・フィーバー」はホラー映画のタイトルにもなっている。

【ロケーション】『シャイニング』のロケ地紹介動画

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 以前 『時計じかけのオレンジ』のロケ地訪問動画 をご紹介しましたが、これも同じメンバーによって製作された『シャイニング』のロケ地訪問動画です。ただ『シャイニング』はほとんどセットで撮影されたため、正確には「セットの元になったロケハンの場所と第2班が撮影したロケ地」を紹介した動画ですね。  『シャイニング』では他にゴールドルームや赤いトイレはフェニックスにあるビルトモアホテルを参考にしたのではないか、と言われています。その他デンバーのアパートや空港のロケ地など、判明いたしましたら今後記事にして紹介していきたいと思います。

【交友録】クシシュトフ・キェシロフスキ(Krzysztof Kieślowski)

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Krzysztof Kieślowski(IMDb)   『トリコロール三部作』で有名なポーランドの映画監督。キューブリックはキェシロフスキを高く評価していて、特にTVドラマ『デカローグ』に感激。「この作品を監督できていたらどんなによかっただろう」と感想を洩らしている。また、出版された『デカローグ』の脚本の序文を寄稿している。  主な監督作品は『初恋』(1974)、『地下道 』(1974)、『ある党員の履歴書』(1975)、『スタッフ 』(1976)、『傷跡』(1976)、『アマチュア』(1979)、『平穏』(1980)、『短い労働の日 』(1981)、『偶然 』(1981)、『終わりなし』(1985)、『殺人に関する短いフィルム』(1988)、『愛に関する短いフィルム 』(1988)、『ふたりのベロニカ』(1991)、『トリコロール/青の愛』(1993)、『トリコロール/白の愛』(1994)、『トリコロール/赤の愛』(1994)など。死後『ヘヴン』(2002)、『美しき運命の傷痕』(2005)の脚本が映画化された。  1941年6月27日ポーランド・ワルシャワ出身、1996年3月13日死去、享年54歳。

【スタッフ】オズワルド・モリス(Oswald Morris)

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Oswald Morris(IMDb)  『ロリータ』の撮影を担当したイギリスの撮影監督。モリスにとって『ロリータ』の仕事は決して楽しいものではなかったらしく、二度とキューブリックと働きたくないとし、  「彼は例えば、『このシーンは、セットの真ん中に電球が一個しかないような明るさで撮影したい』と言った」「十五分後彼はやってきて『あの照明の多さはなんだ。電球一個だと言ったじゃないか』という。僕は『正真正銘、電球一個分の明るさだ』と答えた。要するに彼にたて突いた・・・だからいつも喧嘩していた・・・照明について尋問に次ぐ尋問。しまいにはうんざりした」 (引用:映画監督 スタンリー・キューブリック) と語っている。  他の主な参加作品は『熱砂の掟』(1950)、『黄金の竜 』(1950)、『黒い傷 』(1951)、『砂漠の悪魔』(1951)、『孤島の愛情』(1952)、『赤い風車 』(1952)、『砂漠の決闘 』(1953)、『かくて我が恋は終りぬ』(1953)、『悪魔をやっつけろ』(1953)、『騎士ブランメル』(1954)、『しのび逢い』(1954)、『白鯨』(1956)、『武器よさらば』(1957)、『白い砂』(1957)、『自由の大地』(1958)、『鍵』(1958)、『怒りを込めて振り返れ』(1959)、『ハバナの男』(1959)、『寄席芸人』(1960)、『ナバロンの要塞 』(1961)、『誘惑の夜』(1962)、『可愛い妖精』(1962)、『翼のリズム』(1963)、『脱走計画』(1963)、『人間の絆 』(1964)、『女が愛情に渇くとき』(1964)、『丘』(1965)、『湖愁』(1965)、『ジャングル・モーゼ』(1965)、『寒い国から帰ったスパイ』(1965)、『じゃじゃ馬ならし』(1967)、『禁じられた情事の森』(1967)、『キャサリン大帝』(1968)、『オリバー!』(1968)、『チップス先生さようなら』(1969)、『ポンペイ殺人事件』(1970)、『クリスマス・キャロル』(1970)、『探偵<スルース>』(1972)、『レディ・カロライン』(1973)、『マッキントッシュの男』(1973)、『凄惨!狂血鬼ドラキュラ』(1974)、『オデッサ・ファイル』(1974)、『007/黄金銃を持つ男 』(1974)、『王になろうとした...

【関連記事】英国の撮影監督オズワルド・モリス氏死去

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『ロリータ』のロケで天候を気にするモリス(左)とキューブリック   英国の撮影監督オズワルド・モリス氏が17日、英南部ドーセット州の自宅で死去した。98歳。20日付の英紙デーリー・テレグラフなどが伝えた。死因は明らかになっていない。  15年、英南部生まれ。第2次大戦中、爆撃機パイロットとして英空軍に勤務した後、撮影監督としてデビュー。50~70年代を中心に「白鯨」(56年)や「ロリータ」(62年)など多くの映画に携わり、ジョン・ヒューストン監督やスタンリー・キューブリック監督らと仕事をしたことでも知られる。  撮影監督を務めた「屋根の上のバイオリン弾き」(71年)で、米アカデミー賞の撮影賞を受賞した。 (引用: ニッカンスポーツ/2014年3月20日 )  『ロリータ』で撮影を担当したオズワルド・モリスが逝去されました。98歳とはずいぶんと長命でした。ご冥福をお祈りいたします。

【スタッフ】ミレーナ・カノネロ(Milena Canonero)

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Milena Canonero(IMDb)  『時計じかけのオレンジ』、『バリー・リンドン』、『シャイニング』で衣装デザインを担当した。『バリー…』と『炎のランナー』(1981)、『マリー・アントワネット』(2006)でアカデミー衣装デザイン賞を獲得している。  他の主な参加作品は『殺しに愛のバラードを』(1977)、『ミッドナイト・エクスプレス 』(1978)、『ハンガー』(1983)、『コットンクラブ』(1984)、『ヤア!ブロード・ストリート』(1984)、『愛と哀しみの果て』(1985)、『バーフライ』(1987)、『グッドモーニング・バビロン! 』(1987)、『フェアーゲーム』(1988)、『タッカー 』(1988)、『ディック・トレイシー』(1990)、『ネイキッド・タンゴ』(1990)、『ゴッドファーザーPART III 』(1990)、『ダメージ』(1992)、『ルームメイト 』(1992)、『めぐり逢い』(1994)、『オンリー・ユー』(1994)、『死と処女(おとめ)』(1994)、『カミーラ/あなたといた夏』(1994)、『ブルワース』(1998)、『タイタス』(1999)、『マリー・アントワネットの首飾り』(2001)、『ソラリス』(2002)、『愛の神、エロス』(2004)、『ライフ・アクアティック』(2004)、『オーシャンズ12 』(2004)、『夜顔』(2006)、『マリー・アントワネット』(2006)、『副王家の一族』(2007)、『ダージリン急行』(2007)、『ウルフマン 』(2010)、『おとなのけんか』(2011)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)など。  1946年イタリア・トリノ出身、夫は俳優のマーシャル・ベル。

【関連記事】ウェス・アンダーソン監督を直撃、話題作『グランド・ブダペスト・ホテル』とは?

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 ウェス・アンダーソン監督が話題作『グランド・ブダペスト・ホテル』について語った。  本作は、一流ホテル、グランド・ブダペスト・ホテルのコンシェルジュ、グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)と、彼を慕うベルボーイのゼロ・ムスタファ(トニー・レヴォロリ)が繰り広げる冒険を描いたドラマ。常連客マダムD(ティルダ・スウィントン)と関係を持ったグスタヴは、彼女の殺人事件と遺産争いに巻き込まれるが、自らの誇りとホテルの威信を守るため、ゼロと共に奔走する。ビル・マーレイ、ウィレム・デフォー、エドワード・ノートン、シアーシャ・ローナンなどが共演している。 〈中略〉  衣装デザインは、スタンリー・キューブリック作品のミレーナ・カノネロで、セットの外観もキューブリック作品をほうふつさせる。「おそらくこれまで僕が製作した全作品は、何かしらキューブリック映画に影響を受けて撮影したものばかりだ。好きな作品や好きな監督から学んだことは、映画製作上では問題解決にもなってくれている」と大のキューブリックファンでもあることを明かした。 (引用: シネマトゥデイ・ニュース/2014年3月13日 )  『時計じかけのオレンジ』『バリー・リンドン』『シャイニング』に参加し、『バリー…』と『炎のランナー』『マリー・アントワネット』でアカデミー賞を獲得したミレーナ・カノネロが衣装デザインですか。肝心の映画ですが上記の予告編を観ればなるほど、キューブリックの影響大ですね。

【プロップ】『シャイニング』のタイプライターはヴィヴィアンが所有!?

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  ヴィヴィアン・キューブリックと『シャイニング』のタイプライター  上記の写真を見る限り、どうやら『シャイニング』でジャックが使用していたアドラー・ユニバーサル39・タイプライターは撮影終了後、ヴィヴィアンが譲り受けたようです。薄いベージュから濃いグレーに塗り替えられている事、そしてスペースバーのシール(?)が映画と一致しています。  そうなると現在もヴィヴィアンは所有したままなのか、という事ですが、キューブリック一家は1980年頃にアボッツ・ミードからハートフォード・シャーに引っ越しをしています。しかも当のヴィヴィアンは『フルメタル…』の後、家を飛び出して現在はカリフォルニア暮らし。すでにその頃はPCの時代だったのでカリフォルニアにタイプライターを持っていったとは考えにくい。アボッツ・ミードからの引っ越しの際に処分されていないとすれば、現在もハートフォード・シャーの邸宅のどこかにあるはずです。  現在スタンリー・キューブリック展が世界を巡回中ですが、そこで展示されているタイプライターは同型機種の別物です。もちろん資料的価値は全くありません。もし現存するなら是非撮影現物をキューブリック展で展示して欲しいものです。

【ロケーション】セントラルパーク・ウェスト(Central Park West)

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 『アイズ ワイド シャット』でビルの住むアパートメントがあるニューヨークの地区。その名の通りセントラルパークの西側地区を指す。劇中のアパートはセットだが、その内装はキューブリックがアメリカで居を構えたアパートメントがモデルになっている。

【ブログ記事】キューブリックの三女、ヴィヴィアンがツイッターに投稿した自身のプライベート写真

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 キューブリックの三女で、現在家族と絶縁中のヴィヴィアン・キューブリックがキューブリックの命日に際し、プライベート写真をいくつかツイッターに投稿したようです。特にアボッツ・ミードの自宅ベランダでキューブリックと抱き合う写真には感慨深いものがあります。でもこんなことをする時間があるなら一刻も早く怪しげな新興宗教団体やエセ環境団体とは縁を切って、家族の元に戻って欲しいものです。  ヴィヴィアン・キューブリックのツイッターアカウントは こちら 。反政府集会に突然現れ、インタビューされた時の記事は こちら 。 追記:映画.comが『キューブリックの娘が「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」現場写真を公開』として 記事 にしています。

【ロケーション】映画監督スタンリー・キューブリック生誕の地

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キューブリック生誕時、一家が住んでいたクリントンアヴェニュー2160にある当時のアパート。現在とほぼ変わらない。後ろの女性は祖母セリア  本日3月7日はキューブリックの命日なので、それに因み逆に生誕の話題を。  キューブリック生誕の地は、 ニューヨーク州・ブロンクス・クリントンアヴェニュー2160 です。アパートは当時のまま現存しているようです。ただ、キューブリック一家はニューヨークで引っ越しを繰り返し、キューブリック自身は一時期カリフォルニアに住んだ時期もありますので、「キューブリックがこの世に生を受けた時、一家が住んでいたアパート」という以外に意味はありません。聖地巡礼はこのストリートビューを見る限り、止めておいた方が良さそうです(治安的に)。大都会の北部にある下町である事や、近所に動物園がある点を考えれば、東京で言えば上野のような土地でしょうか。  因にキューブリックが生まれたライイングイン病院は、現在メユール・R・シャー整形外科になっています。場所はマンハッタンの ここ になります。  

【オマージュ】『ゼロ・グラビティ』(Gravity)

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 映像作品としてのクオリティが高く、しかも大ヒット。加えてアカデミー賞の7冠(監督賞、視覚効果賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、作曲賞)を受賞したこの作品ですが、全編に『2001年宇宙の旅』のオマージュが込められているので有名です。  まず、サンドラ・ブロックが宇宙空間に放り出されるシーン。これは『2001年…』でフランク・プールがスペース・ポッドに突き飛ばされるシーンにそっくりです。そのサンドラが宇宙服を脱いで体を丸くシーンはスターチャイルドを想起させますし、何よりラスト、サンドラが海岸で立ち上がるシーン。これは極端なローアングルである事から猿人が骨を砕くシーンを意識したようにも思えます。ストーリーを極力シンプルにし、映像に暗喩を込める手法はキューブリックの常套手段でしたが、そういった手法さえもオマージュしています。その意味は色々深読みできそうですが、だからと言って『2001年…』と比較するのはかなり無理があります。  まず映像としてのインパクトを強めるため、無茶な状況を作り過ぎです。事故の一連のシークエンスなどありえなさ感が酷いです。また、大気圏再突入の手段があまりにも現実離れしていて興醒めです。いくら中国製のカプセルが「優秀」だとしてもこれには失笑しました。  この作品のシチュエーションが現実世界の延長線上であるなら、ストーリーにリアルな「説得力」なければ、いくら映像がリアルでも「絵空事」にしかなりません。逆に近未来の空想物語を極力リアルに描こうとした『2001年…』方が説得力があります。つまりこの作品が「地球という重力下で如何に人類は存在し得ているか」という深遠なテーマを追求したいなら映画『アポロ13』のような極力リアルな事故の状況を設定しなければ、その意味は薄れてしまうという事です。  もちろん、エンターテイメントとして観客を退屈させる訳にはいきません。なるべく刺激的な映像をこれでもか!と続けなければたちまち観客は飽きてしまいます。でも、その解消方法に安易に「派手な事故」や「ありえない脱出手段」を用いるのは監督や脚本家の才能の欠如を意味します。他に観客の興味を引き続ける手段はいくらでもあります。映像でここまでできるならもっと徹底的にシチュエーションのリアルさを追求して欲しかった、というのが本音です。  正直、この作品でテーマ性や哲学を語るにはストーリ...

【アーティスト】ジョン・ホイットニー・シニア(John Whitney Sr.)

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 60年代に活躍したビジュアルアーティスト。『2001年宇宙の旅』のスターゲート・シークエンス用に開発されたスリット・スキャンを製作したダグラス・トランブルに多大な影響を与えた。  そのホイットニーについてトランブルは、  ジョンの使っていた装置はフィルムのコマ上で細長いすき間を移動させて、そのすき間で芸術作品を動かし、模様やキメを作るものだった。実際に見たことはなかったから、頭の中で想像した。でもそこまで平面的にできるのなら、三次元だったできるはずだと思いついた。実験のあと、僕はスタジオを抜けてキューブリックのオフィスまで行って、「拡大するには、トラックやモーターや大きなガラス片のついた、家くらいの大きな機械を作る必要がある」と言った。彼は、「君の言うとおりだ。やってくれ。買ってくれ。何でも必要なものを」と言った。 (引用:映画監督 スタンリー・キューブリック) と語っている。   1917年4月8日カリフォルニア州パサディナ出身、1995年9月22日死去、享年78歳。以下は上から代表作の『Catalog』、『Permutations』、ヒッチコック『めまい』のオープニングに使用されたビジュアル・エフェクト。

【関連記事】英誌選出「忘れがたい映画のなかの死ベスト50」

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  英Total Film誌が、「忘れがたい映画のなかの死50(50 Most Unforgettable Movie Deaths)」を発表した。  第1位に選ばれたのは、リドリー・スコット監督作「エイリアン」(1979)に登場したケイン(ジョン・ハート)。エイリアンに寄生され、それが体を突き破ったために死亡した。同誌は当該シーンについて「おそらく映画史上最もショッキングな瞬間のひとつ」と評している。  ベスト25までは以下の通り(※以下死亡シーンは、作品によっては本編のネタバレにもなっているのでご注意ください)。 ケイン(ジョン・ハート)「エイリアン」 ハウイー(エドワード・ウッドワード)「ウィッカーマン(1997)」(製作年度は1973年) マリオン(ジャネット・リー)「サイコ(1960)」 クリッシー(スーザン・バックリーニ)「ジョーズ」 ラストシーン「ミスト」 バンビの母親「バンビ」 トニー・モンタナ(アル・パチーノ)「スカーフェイス」 トート(ロナルド・レイシー)「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」 オープニングシーン「カールじいさんの空飛ぶ家」 ベン(デュアン・ジョーンズ)「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」 ジョーカーの鉛筆マジックの対象になったマフィア「ダークナイト」 ジェニングス(デビッド・ワーナー)「オーメン(1976)」 コング少佐(スリム・ピケンズ)「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」 コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)「グリーンマイル」 ケイシー(ドリュー・バリモア)「スクリーム」 セルマ(ビョーク)「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 エブリン(フェイ・ダナウェイ)「チャイナタウン」 ソニー(ジェームズ・カーン)「ゴッドファーザー」 グレン(ジョニー・デップ)「エルム街の悪夢」 テリー(アマンダ・デトマー)「ファイナル・デスティネーション」 ボビー・ペルー(ウィレム・デフォー)「ワイルド・アット・ハート」 ビンセント・ベガ(ジョン・トラボルタ)「パルプ・フィクション」 ウォッシュ(アラン・テュディック)「セレニティー」(日本劇場未公開) ラストシーン「セブン」 幼いマイケル・マイヤーズによる殺人「ハロウィン(1978)」 (引用: 映画.com/2014年3月2...