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【登場人物】サミュエル・ラント牧師(Reverend Samuel Runt)

  『バリー・リンドン』でリンドン家に使えてきた牧師。バリーの浪費のせいで、財政が苦しくなり解雇されてしまうが、家を出ていたブリンドン卿に注進し、やがてリンドン家に復帰する。

【俳優】マーレイ・メルヴィン(Murray Melvin)

  『バリー・リンドン』でラント牧師を演じた。舞台俳優。映画監督ケン・ラッセルの作品に重用されている事で有名。主な出演作は『蜜の味』 (1961)、『アルフィー 』(1966)、『肉体の悪魔 』(1971)など。  1932年イギリス・ロンドン出身。

【音楽家】ジェラルド・フリード(Gerald Fried)

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Gerald Fried(IMDb)   『拳闘試合の日』『恐怖と欲望』『非情の罠』『現金に体を張れ』『突撃』で音楽を担当した。キューブリックと同じニューヨークのブロンクス育ちで、ジュリアード音楽院のオーボエ奏者だった学生時代、共通の友人アレグサンダー・シンガーを通じて知り合った。キューブリック初期作品の重要なパートナー。  主な参加作品は『熱砂の風雲児 』(1958)、『無法は殺(ばら)せ 』(1958)、『機関銃(マシンガン)ケリー 』(1958)、『ママは二挺拳銃 』(1961)、『怪人カリガリ博士 』(1961)、『わかれ道』(1964)、『0011ナポレオン・ソロ シリーズ』(1965~67)、『スター・トレック/宇宙大作戦(TVシリーズ)』(1966~67)、『スパイ大作戦(TVシリーズ)』(1966-1969)、『燃える戦場』(1969)、『傷だらけの挽歌』(1971)、『ソイレント・グリーン』(1973)、『アニマル・ラブ』(1964)、『ルーツ(TVシリーズ)』(1976)など。  1928年2月13日アメリカ・ニューヨーク州出身。

【トリビア】バレエ(Ballet)

  『非情の罠』でのグロリアの姉、がグロリアの過去話中、延々と踊っていますが、このバレエ・ダンサーが当時のキューブリックの妻、ルース・ソヴォトカなのは有名な話。キューブリックは「嫁さんが踊っている姿をスクリーンで観たかったから」なんて言ってますが他にもっと現実的な理由があって、長編映画は60分以上いう当時の規格を満たすため、上映時間を延ばす苦肉の策だったようです。また、当時キューブリックの友人であった写真家のバート・スターンによると、「結婚するならバレリーナが良い」と推薦していたそうですが、当の本人はルースと約3年連れ添った後に離婚してます。なんだかな。

【関連記事】さよなら、ミス・マネーペニー!007シリーズの名脇役逝く

  ジェームズ・ボンド映画の“ミス・マネーペニー”役で知られる女優ロイス・マックスウェル(80)が、オーストラリア西部パース近郊の病院で9月29日死去した、と英BBCが伝えた。死因はガンだという。  彼女が演じたマネーペニー女史(本名は“ジェーン・マネーペニー”)は、英国情報部MI6のコードネーム“007”ことジェームズ・ボンドの上司、Mの美人秘書。イアン・フレミングの小説や映画化作品になくてはならないキャラクターで、シリーズ第1作「007/ドクター・ノオ(007は殺しの番号)」(62)から「007/美しき獲物たち」(85)までの全14作に出演し、ボンドとの軽妙でセクシャルな会話はシリーズの売り物の一つだった。  マックスウェルは1927年2月14日、カナダ・オンタリオ生まれ。15歳で英国に渡り、王立演技アカデミーで学んで、のちの3代目ボンド、ロジャー・ムーアと親友関係に。その後ハリウッドで映画デビューし、翌47年のシャーリー・テンプル主演の喜劇「That Hagen Girl」で米ゴールデン・グローブ新人女優賞を受賞。翌年、マリリン・モンローらと共に米ライフ誌が特集した“次代のスター8人”に選ばれた。その後、親友ムーアと7本のボンド映画で共演した。他の主な出演作に「ロリータ」(スタンリー・キューブリック監督)など。89年に女優を事実上引退していた。  ムーアはBBC TVに「彼女はとても優秀な女優で、すごいユーモアの持ち主だった。彼女こそMに“昇進”すべきだったのに、叶わなくて大いに残念だ。彼女ならどんなにステキなMを演じられただろう」とユーモアあふれる弔意のコメントを寄せている。 (引用: 映画.com ニュース/2007年10月1日 )  『ロリータ』の看護婦さんでしたね。ご冥福をお祈りいたします。

【撮影・技術】ジュピター・マシン(Jupiter Machine)

  『2001年宇宙の旅』で木星の特撮に考案、使用された装置。 ふちを白く塗った円盤を回転させ、球形をしたスクリーンを作り出し、それに木星面のイラストを撮影したフィルムを走査、投影するもの。当初は小説版と同様に土星を目的地にする予定だったが、リアルな土星の輪を映像化できず、木星に変更になったという行きさつがある。ダグラス・トランブルが制作した。

【ロケーション】アイルランド・オデッセイ(Ireland Odyssey)

  『バリー・リンドン』の撮影時、ロケが大嫌いで出不精のキューブリックがしぶしぶアイルランド~イングランドを約8ヶ月に渡って長期ロケしたことをこう呼んでいる。当時のアイルランドは政情不安があり、IRAを名乗るものから脅迫電話がかかってきたり、バスの乗っ取り事件で道路が閉鎖されたりで、大変な苦労をしている。『時計…』以来脅迫に敏感なキューブリックはすぐさまロケを中止、即刻アイルランドを出国し、帰路についた。  また、歴史的に大変貴重な絵画や建物を使っての撮影に神経質にならざるを得ず、手に発疹ができたり、やめていたタバコも再び吸い始めるなどしていたようだ。海外ロケが必要な時には第二班を組んで撮影をさせるなどし、頑なにイギリスを出ようとはしなかった。

【協力者】ロバート・H・オブライエン(Robert H. O'Brien)

  『2001年宇宙の旅』製作当時のMGMの社長。様々な外圧や雑音をはね除け、キューブリックを信じ、『2001年…』 を自由に撮らしてくれた。『2001年…』が傑作となった「影の功労者」と言えるかも。

【俳優】ニョック・リ(Ngoc Le)

  『フルメタル・ジャケット』でベトコンの狙撃兵を演じた。それ以外に出演作はないのも当然で、キューブリックは本作のためにロンドンのベトナム人居住区から大勢のエキストラを雇っていて、その中の一人だったようだ。上記の写真は映画の印象とはだいぶ異なり、美少女なのが分かります。この頃十代半ばだとすると1970年代初めの生まれのはず。今どこでどうしているんでしょうか・・・。気になります。

【撮影・技術】フロント・プロジェクション(Front Projection)

  カメラのすぐ前に 透過性の高い鏡を斜め45度に置き、 それに向けて背景の映像を真横から投射する。すると鏡によって反射された映像が役者の背後のスクリーンに映写されることになるので、背景の映像さえ差し替えれば、どんな場所でもスタジオ内での撮影が可能になるというもの。 『2001年宇宙の旅』では「人類の夜明け」のシーンで使用された。メリットは鮮明な背景映像が得られるという点、デメリットは正面から照射するので役者等に光が反射してしまう事。実際に『2001年…』ではヒョウの目が光ってしまっている。現在はデジタルによるクロマキー合成が主流なので廃れてしましった。ちなみに被写体の背後から背景を投影する方法を「リア・プロジェクション」と呼ぶ。

【登場人物】フェロル二等兵

  『突撃』で気に入らないからと見せしめの軍法会議にかけられた兵士。銃殺の時は終始泣いていた。

【作品紹介】現金(げんなま)に体を張れ

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The Killing(IMDb) 邦題/現金(げんなま)に体を張れ 原題/The Killing 公開日/1956年5月20日(83分、モノクロ) 日本公開/1957年12月10日 製作会社/ハリス=キューブリック・プロダクション 製作/ジェームズ・B・ハリス 監督/スタンリー・キューブリック 原作/ライオネル・ホワイト「逃走と死を」 脚本/スタンリー・キューブリック 撮影/ルシアン・バラード 編集/ベティ・スティンバーグ 音楽/ジェラルド・フリード 美術/ルース・ソボトゥカ 出演/スターリング・ヘイドン(ジョニー・クレイ)、コリーン・グレイ(フェイ)、ヴィンス・エドワーズ(ヴァル・キャノン)、ジェイ・C・フリッペン(マーヴィン)、マリー・ウィンザー(シェリー・ピーティー)、エライシャ・クックJr.(ジョージ・ピーティー)ほか 配給/ユナイテッド・アーティスツ ●ストーリー  競馬場、それは大量の現金が行き交う場所。マービンはメモをバーテンダーのマイクと窓口係のジョージに渡した。それには今夜の打ち合わせの場所と時間が記してあった。警官のランディーは酒場にレオを訪ねた。ランディーはレオに3000ドルの借金の返済を迫られた。ジョニーは5年間の刑務所暮らしから出所したばかりだ。傍には恋人のフェイがいる。ジョニーはフェイに計画を話さず、土曜の夜に空港で待ち合わせすることと、便の予約だけを頼み別れた。「それまで俺に近づくな」と。そこにマービンがジョニーを迎えに来た。  マイクは愛妻ルーシーの病気が気がかりだ。治療には大金が必要だった。ジョージはいつも見下した態度を取る悪妻シェリーの関心を惹こうと、つい計画をシェリーに話してしまった。シェリーには愛人がいてその計画を愛人に漏らした。ジョニーを中心にマービン、ランディ、マイク、ジョージの5人はアジトで競馬場を襲う計画を打ち合わせていた。それをシェリーが盗み聞きし、見つかったシェリーは夫ジョージが浮気していると思って様子を伺っていたと説明、だがジョニーそれを信じず「お金が欲しければおとなしくしていろ」と釘を刺した。外にはシェリーの愛人が車で待っていた。その夜、家に戻ったジョージは計画から降りるとシェリーに告げた。だがシェリーは甘言を用いてそれを撤回させた。ジョニーはモーリスに2500ドルで競馬場で暴れる役を、ニッキーには5000ド...

【関連記事】英映画誌が最も偉大な映画監督トップ100を発表!

  イギリスの映画雑誌トータル・フィルムが、“映画史上の最も偉大な映画監督トップ100”を最新号で発表した。  第1位は、英国が誇る“サスペンス・スリラーの帝王”アルフレッド・ヒッチコック。現役監督では、マーティン・スコセッシが2位、スティーブン・スピルバーグが3位、フランシス・フォード・コッポラが5位と、オスカー受賞監督が上位に並んだ。日本映画の監督としては、黒澤明が11位、宮崎駿が25位(アニメ監督としては最高位)、小津安二郎が33位だった。 トップ10は以下の通り。 1.アルフレッド・ヒッチコック 2.マーティン・スコセッシ 3.スティーブン・スピルバーグ 4.ハワード・ホークス 5.フランシス・フォード・コッポラ 6.オーソン・ウェルズ 7.イングマール・ベルイマン 8.スタンリー・キューブリック 9.ピーター・ジャクソン 10.デビッド・フィンチャー (引用: 映画.com ニュース /2007年8月23日)  古い記事ですが、資料としてアーカイブしておきます。

【俳優】アラン・カミング(Alan Cumming)

  『アイズ ワイド シャット』でナイチンゲールが宿泊していたホテルのゲイのフロント、クラーク役。私生活でもゲイだそうで、2007年にめでたくグラフィック・アーティストの男性と同性結婚した。その前には女優のヒラリー・リオンと結婚していて、本人曰くバイセクシャルだそうだ。  他の主な出演作は『プラハ』(1991)、『007 ゴールデンアイ』(1995)、『エマ』(1996)、『バディ』(1997)、『スパイス・ザ・ムービー』(1997)、『タイタス』(1999)、『フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス』(2000)、『追撃者』(2000)、『スパイキッズ』(2001)、『プッシーキャッツ』(2001)、『アニバーサリーの夜に』(2001)、『セックス調査団』(2002)、『スパイキッズ2 失われた夢の島』(2002)、『ディケンズのニコラス・ニックルビー』(2002)、『X-MEN2』(2003)、『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』(2003)、『マスク2』(2005)、『リプリー 暴かれた贋作』(2005)、『ギャラリー』(2009)、『バーレスク』(2010)、『テンペスト』(2010)など。  1965年1月27日スコットランド出身。

【登場人物】デスクのクラーク(Desk Clerk)

  『アイズ ワイド シャット』でビルに色目を使ったホテルのフロント・デスク。演じたアラン・カミングは私生活でもゲイ(本人曰くバイセクシャル)だそうで、2007年にめでたくグラフィック・アーチストの男性と結婚した。

【小説家】ピーター・ジョージ(Peter George)

  『博士の異常な愛情』の原作『赤い警報』(邦題『破滅への二時間』)の作者で元イギリス空軍の中尉。その時のペンネームはピーター・ブライアントだった。『博士…』に脚本として参加しているが、同時期に公開され盗作騒ぎまであった『未知への飛行』にもノンクレジットながら脚本に参加している。『博士…』公開直後他界した。アルコール中毒だった。  1924年3月26日イギリス・ウェールズ出身、1966年6月1日死去、享年42歳。

【俳優】エリシャ・クック・ジュニア(Elisha Cook Jr.)

  『現金に体を張れ』で競馬場の窓口係ジョージを演じた。印象的で上手い役者だなと思ったら、全盛期は映画で、後半はTVを中心に活躍し『弾丸か投票か!』('36)、『サブマリン爆撃隊』('38)、『マルタの鷹』('41)、『幻の女』('44)、『犯罪王ディリンジャー』('45)、『三つ数えろ』('46)、『ノックは無用』('52)、『シェーン』('53)、『平原の落雷 』('53)、『太鼓の響き 』('54)、『ロンリーマン』('56)、キューブリックが監督を降板させられた『片目のジャック』('60)、サスペンスの名作『ローズマリーの赤ちゃん』('68)、涙腺注意の『チャンプ』('79)、スピルバーグの『1941』('79)など、数々の名作でそのバイ・ブレイヤーぶりを発揮している。  1903年12月26日アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ、 1995月5月18日死去、享年91歳。

【登場人物】ジョージ・ピーティ(George Peatty)

  『現金に体を張れ』で妻を寝取られた上に計画破綻の原因でもある妻の愛人まで呼び込んでしまう、競馬場の窓口係。演じたエリシャ・クックがいかにも気弱そうな亭主を上手く演じてました。

【登場人物】ポール・ミロー将軍(Gen. Paul Mireau)

  『突撃』で、蟻塚作戦を遂行するとき、言うことを聞かない兵士に業を煮やし味方に味方を砲撃させたり、憶病者を処刑するなど、傲慢で醜悪なフランス軍の将軍。

【俳優】ジョージ・マクレディ(George Macready)

  『突撃』でフランス軍の将軍、ポール・ミローを演じている。他の出演作は『新モンテ・クリスト』('46)、『ギルダ』('46)、『大時計』('48)、『西部の裁き』('46)、『夜霧の誘惑』('46)、『オクラホマ無宿』('49)、『暗黒への転落』('49)、『海賊ブラッドの逆襲』('50)、『砂漠の鷹』('50)、『成吉思汗』('51)、『砂漠の鬼将軍』('51)、『探偵物語』('51)、『ターザンと密林の王女(ジャングル・クイーン)』('51)、『ジュリアス・シーザー』('53)、『王者の剣』('53)、『ヴェラクルス』('54)、『早射ち二連銃』('56)、『赤い崖』('56)、『隊長ブーリバ』('62)、『五月の七日間』('63)、『誰が私を殺したか?』('64)、『愛よいずこへ』('64)、『グレートレース』('65)、『トラ!トラ!トラ!』('71)ではハル・ノートでおなじみのハル国務長官を演じている。  1899年8月29日アメリカ・ロードアイランド出身、1973年7月2日死去、享年73歳。

【登場人物】パリス伍長(Cpl. Philippe Paris)

  『突撃』で上官であるロジェ中尉のルジューン殺害を告発しようとして、逆にみせしめの銃殺刑に選ばれてしまう。ある意味、物語中一番「戦った」人物。

【俳優】ラルフ・ミーカー(Ralph Meeker)

  『突撃』で、正義感故に処刑役に選ばれてしまうパリス伍長を演じている。他の出演作は、『ショーン・コネリー/盗聴作戦』('71)、『巨大生物の島』('76)など。  1920年11月21日アメリカ・ミネソタ州生まれ、1988年8月5日死去、享年67歳。

【俳優】ダイアナ・デッカー(Diana Decker)

 『ロリータ』で、ヘイズ婦人の近所に住む夫婦の妻、ジェーン・ファーロウを演じた。実は歌手としても有名だそうで、<a href="http://www.youtube.com/watch?v=Kyvn0ivZrjI" target="_blank" title="">こんな</a>50sでダンサブルな曲を軽快に歌っている。そんな彼女が劇中では「私は踊りが好きじゃない」と言うのは、多分笑うところ・・・なんでしょうね。  他の主な出演作は『船団最後の日』(1943)、『暁の決闘』(1947)、『孤島の愛情』(1952)、『しのび逢い』(1954)、『裏切り者』(1957)、『吸血鬼シニスターの復讐』(1965)など。  1924年9月1日ニューヨーク・クイーンズ出身。

【登場人物】ジェーン・ファーロウ(Jean Farlow)

  『ロリータ』でヘイズ一家の近所に住む詮索好きの夫婦の妻。ハンバートに暗に「夫婦交換」を提案する。

【俳優】ジェリー・ストービン(Jerry Stovin)

  『ロリータ』で、ヘイズ婦人の近所に住む夫婦の夫、ジョン・ファーロウを演じた。『ピンクパンサー3』では再びピーター・セラーズと共演している。『ロリータ』ではキルティが「東洋的な哲学」を持っているとされたが、実際にそれを持っていたのはジェリーで、1968年にはビートルズやミア・ファローと共にインド・リシケシのマハリシ・ヨギの許を訪れている。また、趣味は陶芸だったそうだ。  主な出演作は『地獄特急』(1957)、『大洪水』(1959)、『ラブ・ハント講座』(1961)、『戦う翼』(1962)、『終りなき戦いの詩』(1970)、『ピンク・パンサー3』(1976)など。  1922年10月11日カナダ・サスカチュワン州出身、2005年8月10日死去、享年82歳。

【登場人物】ジョン・ファーロウ(John Farlow)

  『ロリータ』でヘイズ一家の近所に住む詮索好きの夫婦の夫。ヘイズ婦人が事故死して落胆したハンバートが、ピストル自殺するのではないかと心配するお風呂場のシーンは笑えます。このシーンは原作者のナボコフも気に入っていたそうだ。

【サウンドトラック】ミュージック・フロム・モーションピクチャー・サウンドトラック『2001年宇宙の旅』(Music From The Motion Picture Sound Track 2001: A Space Odyssey)※オリジナルMGM盤

 A面 ツァラトゥストラはかく語りき( R.シュトラウス)(1:38)/カール・ベーム指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団|Also Sprach Zarathustra(Richard Strauss)/Karl Bohm Cond. The Berlin Philharmonic Orch. ソプラノ、メゾ・ソプラノ、2つの混成合唱と管弦楽のためのレクイエム(リゲティ)(4:01)/フランシス・トラヴィス指揮:バイエルン放送交響楽団|Requiem For Soprano, Mezzo-Soprano, 2 Mixed Choirs & Orchestra(Gyorgy Ligeti)/Francis Travis Cond.  The Bavarian Radio Orch. 永遠の光を(リゲティ)(5:49)/クリトゥス・ゴットヴァルト指揮 :シュトゥットガルト・スコラ・カントールム|Lux Aeterna(Gyorgy Ligeti)/Stuttgart Schola Cantorum Cond. By Clytus Gottwald  美しく青きドナウ(J.シュトラウス)(6:55)/ ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団|The Blue Danube(Johann Strauss)/Herbert von Karajan Cond. The Berlin Philharmonic Orch. B面 舞踏組曲《ガイーヌ》から「アダージョ」(ハチャトゥリアン)(5:11)/ゲンナディ・ロジェストヴェンスキー指揮:レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団|Gayne Ballet Suite(Adagio)(Aram Khatchaturian)/Leningrad Philharmonic Orch. Cond.By Gennadi Rozhdestvensky 無限の宇宙(リゲティ)(7:56)/エルネスト・ブール指揮:南西ドイツ放送管弦楽団|Atmospheres(Gyorgy Ligeti)/Sudwestfunk Orch. Cond.By Ernest Bour 美しく青きドナウ(J.シュトラウス)(3:30)/ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮:ベルリン・フィルハーモニー管...

【登場人物】ジョージ・ブルーラード将軍(Gen. George Broulard)

 『突撃』で、そもそも成功不可能な蟻塚攻撃を無理矢理命令する張本人。

【俳優】アドルフ・マンジュー(Adolphe Menjou)

  『突撃』で、「蟻塚」を占拠せよという実現不可能な命令を下すブルラード将軍を演じている。他の出演作は『三銃士』('21)、『巴里の女性』('23)、『禁断の楽園』('24)、『サタンの嘆き』('26)、『夜会服』('27)、『セレナーデ』('27)、『モロッコ 』('30)、『犯罪都市』('31)、『たそがれの女』('32)、『戦場よさらば』('32)、『ナイトクラブの女』('32)、『勝利の朝 』('33)、『喇叭は響く』('34)、『銀盤の女王』('36)、『オーケストラの少女』('37)、『スタア誕生』('37)、『ゴールデン・ボーイ』('39)、『晴れて今宵は』('42)、『芸人ホテル』('44)、『私はあなたのもの』('46)、『スピード王』('50)、『ミズーリ横断』('51)、『綱渡りの男』('53)、『野性地帯』('55)、『恋は巴里で』('56)、『歓びの街角』('56)、『ポリアンナ』('60)など。  1890年2月18日アメリカ・ペンシルバニア州出身、1963年10月29日死去、享年73歳。

【撮影・技術】ロー・アングル(Low Angle)

  その名の通り、被写体を目線より下から撮る撮影方法。キューブリックが映画を創り始めた当時、照明はスタジオ備え付けのものを使うため、セットは天井を造らないのが一般的だった。しかしキューブリックはロー・アングルにこだわったためセットに天井をつけさせ、『博士の異常な愛情』の最高作戦室のシーン、『2001年宇宙の旅』のプールが遠心機でジョギングするシーン、『時計じかけ…』の作家の家の襲撃シーン、『シャイニング』のウェンディがタイプライターの文面を見るシーンなど、どれもスクリーンに独特の緊張感を与えている。

【俳優】ダン・リクター(Dan Richter)

 『2001年宇宙の旅』で猿人の月を見るものを演じたパントマイム・パフォーマー。1969年から1973年まで、ジョン・レノンとオノヨーコと一緒に暮らしていたそうです。『イマジン』が1971年ですから、MVに出てきたあの屋敷に一緒に住んでいたんですね。夫妻がニューヨークのダコタハウスに引っ越したを機に別れたようです。  他の出演作は『終りなき戦いの詩』(1970)など。

【登場人物】月を見るもの(Moon Watcher)

  『2001年宇宙の旅』で、人類初の殺人を犯す猿人の名前。 小説版では便宜上、猿人にも名前が必要なので、この名前が与えられた。もちろん、第二のモノリスが月に存在していることを暗示している。

【プロップ】馬蹄(Horseshoe)

  『現金に体を張れ』に登場。西洋ではでは古来より幸運お守りとして知られている。狙撃後車で逃げる際、踏みつけてパンクさせてしまい逃げられず銃殺された。ニッキにとっては不運以外のなにものでもなかった。

【登場人物】ドアガンナー(Doorgunner)

  『フルメタル・ジャケット』で、眼下のベトコンを「Get Some !(死んじまえ!)」撃ちまくるヘリの銃撃手。ネットでは「逃げるやつは皆ベトコンだ! 逃げないやつはよく訓練されたベトコンだ!」の名台詞で有名。他には「メチャウマだからよォ うそじゃねえよ」「おれ一人で現地豚157匹を始末したぜ」(「よく女子供が殺せるな」という質問に対し)「簡単さ、動きがのろいからな」「ホント戦争は地獄だぜ」などネットで引用されまくってます。演じたティム・コルセリは元々ハートマン軍曹役に決定していたのに、リー・アーメイに奪われてしまったためキューブリックからこの役を与えられた。原作では台詞はなく、ジョーカーがその銃撃を様子を淡々と描写するだけなので、こんな印象的な台詞まで与えられてある意味ラッキーだったかも。

【俳優】ティム・コルセリ(Tim Colceri)

  『フルメタル・ジャケット』で、無差別にベトコンを撃つヘリの銃撃手、ドアガンナーを演じた。主な出演作は『ネバー・トゥー・ヤング 』('86)、『アミューズメントSEX/回転木馬 』('90)、『怒りの逃亡者』('95)など。  1951年6月15日アメリカ・オハイオ州キャントン出身。

【登場人物】アレキサンダー婦人(Mrs. Alexander)

  『時計じかけのオレンジ』で暴行・レイプされ死んでしまう小説家のアレキサンダーの妻。このシーンを観た1980年代当時、「未来では下着を付けなくなるんだろうな」などと漠然と考えていたのですが、そんな事は全然ありませんでした(笑。美乳で微乳、綺麗な乳首が印象的ですが、そういえばキューブリックって巨乳よりも微乳ばっかり選んでキャスティングしていますね。本人の趣味でしょうか?

【俳優】エイドリアン・コリ(Adrienne Corri)

  『時計じかけのオレンジ』でアレックスたちドルーグにレイプされるアレキサンダー婦人を演じた。アドリエンヌ・コリとの表記もあり。  他の主な出演作は『クォ・ヴァディス』(1951)、『火星から来たデビルガール』(1954)、『悪魔の白衣 』(1958)、『ダイナマイト・ジャック』(1961)、『地獄の炎』(1961)、『剣豪ランスロット』(1963)、『バニー・レークは行方不明』(1965)、『ドクトル・ジバゴ』(1965)、『虐殺の女王』(1967)、『女と女と女たち』(1967)、『宇宙船02』(1969)、『黄金線上の男』(1969)、『吸血鬼サーカス団』(1972)、『マッドハウス』(1974)、『ローズバッド』(1975)、『ピンク・パンサー4 』(1978)、『ヒューマン・ファクター』(1979)、『尺には尺を』(1979)など。  1930年11月30日イギリス・スコットランドのエディンバラ出身。

【登場人物】ニッキ・アラーノ(Nikki Arcane)

  『現金に体を張れ』で本名馬を狙い撃ちする狙撃手。あっさり警備員に撃たれて死んでしまう。駐車場管理人の黒人とのやりとりが後で命取りに。

【俳優】ティモシー・キャリー(Timothy Carey)

  『現金に体を張れ』では馬を狙う射撃主のニッキを、『突撃』では気に入らないからと軍法会議にかけられた哀れなフェロルを演じた。主な出演作にキューブリックがマーロンブランドよって追い出された『片目のジャック』でハワードを演じている。  1929年3月11日ニューヨーク・ブルックリン生まれ、1944年5月11日死去、享年65歳。

【プロップ】ドーナツ(Jelly Doughnut)

  ジェリー・ドーナツとはジャム・ドーナツの事。『フルメタル・ジャケット』でレナードがこれを隠し持っていたため、ハートマン軍曹から小隊全員の連帯責任とされた。

【サウンドトラック】バリー・リンドン サウンドトラック(Barry Lyndon Sound Track)

 Sarabande-Main Title (2:43) サラバンド=メイン・タイトル|George Frederick Handel / Leonard Rosenman, National Philharmonic Orchestra Women Of Ireland (4:12) 愛のテーマ(アイルランドの女)|Sean O Riada / The Chieftains Piper's Maggot Jig (1:43) パイパーズ・マゴット・ジグ|Traditional / The Chieftains The Sea-Maiden (2:06) 海の乙女|Traditional / The Chieftains Tin Whistles (3:45) ティン・ホイッスルズ|Sean O Riada / Paddy Moloney And Sean Potts British Grenadiers (2:15) イギリスの擲弾兵|Traditional / Fife and Drum Ensemble Hohenfriedberger March (1:17) フレデリック大王=ホーヘンフリードベルゲル行進曲|Frederick the Great / Leonard Rosenman, National Philharmonic Orchestra Lilliburlero (1:09) リリブレロ|Traditional / Fife and Drum Ensemble Women Of Ireland (0:56)  愛のテーマ(アイルランドの女)|Sean O Riada / Derek Bell March, from Idomeneo (1:33) イドメネオより「行進」|Wolfgang Amadeus Mozart / Colin Davis, Royal Philharmonic Orchestra Sarabande-Duel (3:15) サラバンド―決闘|George Frederick Handel / Leonard Rosenman, National Philharmonic Orchestra Lilliburlero (0:55) リリブレロ|Traditional / Leslie Pearson Ge...

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 英SFX誌の読者3000人による“世界のベストSF映画ランキング”の投票の結果、ジョージ・ルーカス監督による77年のシリーズ第1作「スター・ウォーズ」がナンバーワンの座を逃し、05年の「セレニティー」(日本未公開)に敗れる形となった。「セレニティー」は、米TVシリーズ「Firefly」のスピンオフ作品で、“セレニティー”という名の宇宙船の個性豊かなクルーたちを描くもの。「バフィー/恋する十字架」のジョス・ウェドン監督による劇場長編デビュー作だ。  SFX誌編集者は「『セレニティー』が『スター・ウォーズ』を破るなんて驚きだよ」と語り、TVシリーズの方は打ち切りとなったが、「映画版は魅力的なキャラクターやウィットに富んだ会話、優れたスペシャル・エフェクト効果がファンの心をとらえたのだろう」と分析した。さらに「ランキングには50年代の古い作品も入ってるよ。『セレニティー』のように公開時、特に評価されず話題にも上らなかったものもある。でも、そうした作品がファンに愛され、現代の映画やTVに影響を与えているんだ」と付け加えた。トップ10は以下の通り。 「セレニティー」(05)/ジョス・ウェドン監督 「スター・ウォーズ」(77)/ジョージ・ルーカス監督 「ブレードランナー」(82)/リドリー・スコット監督 「猿の惑星」(68)/フランクリン・J・シャフナー監督 「マトリックス」(99)/アンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督  「エイリアン」(79)/リドリー・スコット監督 「禁断の惑星」(56)/フレッド・マクロード・ウィルコックス監督  「2001年宇宙の旅」(68)/スタンリー・キューブリック監督 「ターミネーター」(84)/ジェームズ・キャメロン監督 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85)/ロバート・ゼメキス監督 (引用: 映画.com/2007年4月3日 )  なんだか微妙ですがミーハーなランキングですね。さすがに1位以外は全部観ています。

【台詞・言葉】(ラス・)ヴェガス(Vegas)

  もちろん、アメリカのカジノで有名なアメリカの都市。『博士の異常な愛情』でコング機長がサヴァイヴァル・キットを点検する時に言うジョーク。元のセリフは「ダラス」だったが、映画の公開直前にケネディ大統領がダラスで暗殺されたため、急遽「ヴェガス」に変更になった。

【スタッフ】ギャレット・ブラウン(Garrett Brown)

  『シャイニング』で印象的に使用されたカメラ固定スタビライザー「ステディカム」の開発者兼カメラオペレーター。1973年にブラウンが開発したブラウン・スタビライザの権利をシネマ・プロダクツ社へ売却、その際に「ステディカム」と名付けられた。ステディカムの登場は映画のみならず、TVやCM、PV、スポーツ撮影など、あらゆる撮影現場に革命をもたらした。その功績は広く知られていて、アカデミー賞の技術部門やカメラオペレーター協会から数々の賞を贈られている。  1942年4月6日アメリカ・ニュージャージー州出身。

【俳優】ヴィンセント(ヴィンス)・エドワーズ(Vincent(Vince) Edwards)

  『現金に体を張れ』でシェリーの愛人ヴァルを演じた。他の主な出演作は『底抜け艦隊』('51)、『悪徳警官』('54)、『二十四時間の恐怖 』('55)、『契約殺人』('58)、『5番街を手術しろ!』('59)、『コマンド戦略 』('67)、『ならず者たち』('69)、『マッドボンバー』('72)、『スペース・レイダース』('83)など。TVシリーズの『ベン・ケーシー』('61~'66)のベン・ケーシー役が有名。これ以降TVの仕事が多くなり、『宇宙空母ギャラクティカ』の監督や『ナイトライダー』のパイロット版に出演している。『ロリータ』のスー・リオンと「恋人同士か?」と噂になったことも。  1928年7月9日ニューヨーク市ブルックリン出身、1996年3月11日死去、享年67歳。

【登場人物】ヴァル・キャノン(Val Cannon)

  『現金に体を張れ』でシェリーの愛人。最後にショットガン持って押し入ってきたがジョージに撃たれてあえなく死亡。何故ジョージがそこに銃を持ってきたかというと、シェリーが「ジョニーに襲われた」と嘘をつき、ジョニーを殺そうと用意してたから。ということは全ての元凶はシェリーになりますね。そのシェリーも・・・まあ、キューブリックらしい救いのない話です。

【プロップ】コカコーラの自動販売機(Vending Machine of Coca-Cola )

  『博士の異常な愛情』で、ペンタゴンに暗号を「公衆電話」で伝えようとしたが、小銭の持ち合わせがなかったため、銃で打ち抜かれてしまう自動販売機はコカコーラだった。このパロディが『カプリコン1』のワンシーンでネタにされた。

【登場人物】シェリー・ピーティ(Sherry Peatty)

  『現金に体を張れ』で亭主を手玉に取り、愛人バルと共謀し強奪した現金を横取りしようとした悪女。

【俳優】マリー・ウィンザー(Marie Windsor)

  『現金に体を張れ』で強盗に参加した亭主をたぶらかし、愛人と強奪した現金を奪おうとした悪女シェリーを演じた。主な出演作は『三銃士』('48)、『ケンタッキー魂』('49)、『地獄の銃火 』('49)、『西部の怒り』('50)、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』('60)、『寝室ものがたり』('64)、『賞金を追う男』('54)、『金髪の悪魔』('57)、『モンタナの西』('64)、『恐怖の蝋人形』('66)、『地平線から来た男』('71)、『ビッグケーヒル 』('73)、『組織』('73)、『死霊伝説』('79)。  1919年12月11 日アメリカ・ユタ州生まれ、2000年12月10日死去、享年80歳。

【登場人物】猿人(Ape)

  『2001年宇宙の旅』に登場した400万年前の人類。小説版では300万年前なのに映画では400万年前になった理由は、当初人間に近い姿の類人猿で映像化しようと試みていたが、股間の処理をどうするかが問題になり、もう100万年遡ってより猿に近い姿の猿人にしたのだそう。因に猿人の子供は本物のチンパンジーです。猿人の主人公、「月を見るもの」を演じたのはダン・リクター。

【トリビア】ブッシュベビー(Bushbaby)

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 ブッシュベビー(ショウガラゴ)とは、『2001年宇宙の旅』で、フロイド博士の娘が欲しがる誕生日のプレゼントで、キツネザルに似た小型のサル(ぬいぐるみではない)。TV電話を使ってデパート「メーシー」で購入するシーンが撮影されたが、最終的にはカットされてしまった。

【作品紹介】非情の罠(Killer's Kiss)

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Killer's Kiss(IMDb) 邦題/非情の罠 原題/ Killer's Kiss 公開日/1955年9月22日(67分、モノクロ) 日本公開/1960年9月27日(43分、モノクロ) 製作会社/ミノトール 製作/スタンリー・キューブリック、モリスブーゼル 監督/スタンリー・キューブリック 脚本/スタンリー・キューブリック、ハワード・O・サックラー 撮影/スタンリー・キューブリック 編集/スタンリー・キューブリック 音楽/ジェラルド・フリード出演/ジャミー・スミス(デイヴィ・ゴードン)、フランク・シルヴェラ(ヴィンセント・ラパロ)、アイリーン・ケーン(グロリア・プライス)、ルース・ソボトゥカ(アイリス)、ジェリー・ジャレット(アルバート)ほか 配給/ユナイテッド・アーティスツ ●ストーリー  ニューヨークのペンシルベニア駅。人を待っているのは元プロボクサーのデイヴィ・ゴートン。彼はここ2日間の出来事を思い返していた。  デイヴィは試合を控えてアパートで寛いでいた。窓越しの隣の部屋にはダンサーのグロリアが住んでいる。グロリアをダンスホールのオーナー、ヴィンセントが迎えにきた。デイヴィにはシアトルに住む叔父夫妻から手紙が来ていた。デイヴィは今夜も試合だ。一方のグロリアはダンスホールでダンサーの仕事をしていた。ヴィンセントはTVでデイヴィの試合をグロリアと一緒に観るが、デイヴィは試合に負けてしまった。グロリアはヴィンセントの愛人だった。  その夜、叔父から電話がかかってきてしばらく休暇を取ってこちらに来ないかと誘いを受けた。だがデイヴィは返事を濁して電話を切って寝てしまった。夜中、悪夢と悲鳴に目が覚めると向かいの部屋でグロリアがヴィンセントに襲われていた。デイヴィはグロリアの部屋へ向かい、それに気づいたヴィンセントは逃亡した。グロリアによると1時間ほど前にヴィンセントが突如アパートに現れ、嫉妬心から無理矢理迫られたのだと語った。デイヴィはグロリアに全てを忘れて眠るようにと諭した。  翌朝、再びグロリアの許を訪れたデイヴィは、ボクサーを引退して叔父のいるシアトルに戻ろうかと考えている事を話した。グロリアは父親に溺愛されていたバレリーナの姉と、自分に愛情を注がない父親を憎んでいたが、父親は病気で死に姉もそれを苦に自殺、天涯孤独となった自分は夜の街のダン...

【関連記事】T.クルーズ&N.キッドマンついに離婚

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Eyes Wide Shut(IMDb)  トム・クルーズ(38)とニコール・キッドマン(33)が5日、仕事による生活のすれ違いを理由に離婚を発表。11年間の結婚生活の間には何度も危機が報じられた2人だが、その度に固く否定して来た。2人は1990年に映画『デイズ・オブ・サンダー』での共演がきっかけで知り合い、同年に結婚。養子縁組で引き取った2人の子供がいる。1999年にはスタンリー・キューブリック監督の遺作『アイズ・ワイド・シャット』に夫婦で出演し、倦怠期の夫婦を演じた。 (引用: シネマトゥデイ/2001年2月7日 )  『アイズ…』での共演以降、幾度となく夫婦間の危機が伝えられていましたが遂に離婚してしまった時の記事です。スクラップしておきます。

【トリビア】星々の彼方への旅(Journey Beyond the Stars)

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   1965年2月21日に記者発表された時点での『2001年宇宙の旅』 の仮タイトル。他の候補は『Universe(宇宙)』、『Tunnrl to the Stars(星々へのトンネル)』『Planetfall(惑星初認)』など。同年4月にキューブリックのアイデアで『2001:A Spase Odyssey(2001年宇宙のオッデッセイ)』に決定する。どうやらキューブリックはホロメスの『オデュッセイア』を引用することにより、映画にある種の「神話性」を付加したかったようだ。

【スタッフ】トニー・マスターズ(Tony(Anthony) Masters)

  『2001年宇宙の旅』のプロダクション・デザイナー。ボーマンが HALに見せたスケッチはこの人が描いたもの。アートディレクター、プロダクション・デザイナーとして数多くの映画に関わった。主な参加作品は『アラビアのロレンス』(1962)、『赤ちゃんよ永遠に』(1972)、『パピヨン』(1973)、『デューン~砂の惑星~』(1984)など。  1919年イギリス・ケント州出身、1990年5月10日死去、享年70歳。