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【パロディ】『時計じかけのオレンジ』のパロディマンガ『A Crockwork Lemon』を訳してみました

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  この『A Crockwork Lemon』は『マッド・マガジン』の1973年6月号に掲載された『時計じかけのオレンジ』のパロディ漫画で、ファンの間ではよく知られた存在でした。今回、Marie Pascalさんからその切り抜きをご提供いただきましたので、セリフを全部訳してみたのですが・・・なんじゃこりゃ!?というのが正直な感想です(汗。途中まで映画のストーリー通りに話は進むのですが、まさかのゲ●オチとは!(笑。それにあの映画の扱いが酷い・・・(苦笑。最後のコマにキューブリックが密かに登場していますが、そのキューブリックがあの映画の主人公を次作の主役に抜擢するとは、この漫画の作者は思いもしなかったでしょうね。ところでタイトルの「クロック」と「レモン」の意味ですが、「Clock(時計)」ではなく「Crock(役立たず)」になっていて、「レモン=酸っぱい」ということから「役ただずの酸っぱいもの=ゲ●」という意味なんでしょうか!?なんとなくそんな気もします。  それはともかく、『時計…』公開当時の「世間の空気感」みたいなものは伝わると思いますので、セリフが小さいためファイルが大きくなってしまい、若干読みにくいとは思いますが、ぜひお楽しみください! 資料提供:Marie Pascalさま 翻訳協力:カウボーイさま

【スペシャルレポート】キューブリックの妻に誘われて。今秋は監督の世界観を再現した「JW Anderson」のポップアップへ

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店内画像掲載許可済み 「JW Anderson(JW アンダーソン)」のポップアップストアが今秋、GINZA SIXと伊勢丹新宿店にまたがり、2店舗オープンする。映画監督スタンリー・キューブリックの遺作映画や、妻の絵画に着想した2024年秋冬メンズコレクションと2024年プレフォールウィメンズコレクションをそろえた、独創的な空間に注目! 〈中略〉 ポップアップは92歳の妻クリスティアーヌの絵画が要に  そうしたコレクションを引っ提げた今秋のポップアップの要になっているのも、クリスティアーヌの絵画だ。クリスティアーヌは、現在92歳。ダンサー兼女優としてキャリアをスタートし、出演した映画『Paths of Glory(突撃)』で後に夫となるキューブリックに出会い、俳優から退く。1960年代初期にイギリスに移住したロンドンで画家へと転身し、ニューヨーク、ローマ、ロンドンでエキシビションを開催するなど、国際的な成功を収めてきた。  GINZA SIXでは、クリスティアーヌが手がけた絵画「View from camper towards Aeolian Island」(2006年)のプリントや、24年プレフォールウィメンズと24年秋冬メンズのコレクションのキャンペーンビジュアルを入り口に大きく掲げ、ショー会場にインスパイアされた黒いカーペットと壁で内装にキューブリックの世界感を表現。  10月9日からスタートする伊勢丹新宿店では、GINZA SIX同様に24年プレフォールウィメンズと24年秋冬メンズのショーを想起させる設(しつら)えは継続しつつ、クリスティアーヌ・キューブリックの絵画「View from camper towards Aeolian Island」(2006年)に加え、「Jack and the Computer」(1997年)を元にしたグラフィックシートが棚の背板に配され、よりその世界観を体感できる内装に。 〈以下略〉 (引用: マリークレール/2024年9月11日 )  というわけで、さっそくGINZASIXまで行ってきました。3階の吹き抜けの一角でこじんまりとオープンしていました。記事ではクリスティアーヌが前面に出ていますが、ショップではむしろ長女カタリーナがキューブリックの誕生日に描いて贈った愛猫ポリーの絵の方がプッシュされていました。決して上手くはな...

【ブログ記事】モデルグラフィックス誌2024年10月号『2001年宇宙の旅:模型で巡るオデッセイ』で巻頭記事を書かせていただきました

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モデルグラフィックス 2024年10月号(Amazon)   モデルグラフィックス誌2024年10月号『2001年宇宙の旅:模型で巡るオデッセイ』で巻頭記事を書かせていただきましたので、ご紹介いたします。  モデルグラフィックスはガンプラ(ガンダムのプラモデル・・・って言うまでもないか。汗)を中心にしたプラモデル雑誌です。その巻頭特集に昨今メビウス社によるプラモデル化で盛り上がっている『2001年宇宙の旅』を採り上げたい、つきましては原稿をお願いしたいとのご依頼でした。記事内容は基本おまかせだったのですが、『2001年』の名前は知ってはいるけど観たことはない、だけどプロップや特撮には興味があるモデラー向きにして欲しいとのことでした。文字数は約3400字でしたので、当初は「そんなに書けるかな」と不安だったのですが、いざ書き始めてみると「あれも書きたい、これも書きたい」となってしまい、後で大幅に削ることになってしまいました。  本記事を執筆するに当たり、以下の点に留意しました。 制作経緯を時系列でまとめる コンセプトやテーマは軽く触れる程度(字数制限のため) キューブリックが手塚治虫に美術監督をオファーした件に触れる プロップ制作や特撮裏話をできる限り載せる 加わったスタッフもできる限り紹介する 『2001年』の特撮=ダグラス・トランブルという誤解を解く  最後は特にこだわった点で、本誌掲載記事にある通りキューブリックは4人のメインスタッフの貢献度をわざわざ表明しています。これはトランブルがあまりにも突出しすぎていると考えたためで、それがトラブルになっていたからです。有名なのはオスカーの視覚効果賞をキューブリックが独占したことに対するトランブルの批判です。ですが、キューブリックの立場からするとトランブルは優秀なスタッフの「一員」だったのは確かではあるが、それと同等やそれ以上に貢献したスタッフはいるし、彼らはそれを声高に主張していない(控えめな性格だった)ことに対する配慮もあったかと思います。とにかくトランブルは「声が大きすぎる」んですよね。現在でも『2001年』の特撮=ダグラス・トランブルという誤解は世間一般に流布したままだし、『2001年』初心者も読むモデル雑誌でそれは良くないと思い、微力ながら私がそれを矯正(方向性の修正)をできればと思って書かせていただきま...

【関連動画】公式が制作した『シャイニング』のドキュメンタリー『Shine On - The Forgotten Shining Location』がキューブリックの誕生日に公開される

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  スタンリー・キューブリック公式が制作した『シャイニング』のドキュメンタリー『Shine On - The Forgotten Shining Location』が、キューブリックの誕生日7月26日に公開されました。内容はエルスツリー・スタジオに現存するセットの痕跡を辿る内容で、登場人物はキューブリックの長女カタリーナ、義弟でプロデューサーのヤン・ハーラン、美術監督のレスリー・トムキンスです。  あれから40年以上の月日が流れた現在、広大だったエルスツリー・スタジオも敷地を切り売りしなければならないほど経営が思わしくないらしく、『シャイニング』のセットとして使った部屋はたまたま残っていただけに過ぎないようです。しかもキッチン、食糧倉庫、ボイラー室のみという寂しいもの。すぐそばにあった『2001年宇宙の旅』を制作したボアハムウッドMGMスタジオも今は跡形もなく、時代の趨勢を感じずにはいられません。  ちなみにジャック・ニコルソンがタイプラターを打っていたテーブルはキューブリック邸に、237号室のバスルームのバスタブはヤン・ハーラン家にあるそうです。映像にはありませんが、ほかにもカーペットや衣装の一部はアシスタント兼運転手だったエミリオ・ダレッサンドロが貰い受けていたり、タイプライターはキューブリックの三女ヴィヴィアンが使っていたりと、『シャイニング』のために購入されたプロップは当時のスタッフが分けあって持って帰っちゃったみたいですね。  それもこれもキューブリックは手に入るプロップは全て当時購入できた既製品を使うよう指示したからなのですが、それがオーバールック・ホテルが「本物」に見えた要因(セットを知って驚いたものです)でもあるし、キューブリックらしいこだわりのなせる技だな、とつくずく思います。そのキューブリック曰く「欲しいものは金を払っても手に入るかどうかわからないが、金を払わないと絶対に手に入らない」・・・ごもっとも。

【リリース情報】『2001年宇宙の旅』4K ULTRA HD&ブルーレイセット スチールブック仕様 2024年9月25日発売予定。ただいま予約受付中。

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(初回限定生産)2001年宇宙の旅 The Film Vault collection(4K ULTRA HD&ブルーレイセット)スチールブック仕様(3枚組/豪華封入特典付)[4K ULTRA HD + Blu-ray](Amazon) 【内容紹介】 スタンリック(注:原文ママ)・キューブリック没後25周年―。 代表作『2001年宇宙の旅』が新デザイン・キーアートで、待望の4K ULTRA HDスチールブック化! ・イギリス発のアートスタジオ「VICE PRESS」のマット・ファーガソン&フローリーによる新デザイン・キーアートにより、『2001年宇宙の旅 』がよみがえる! ・1999年3月7日、70歳でこの世を去ったキューブリックの没後25周年を追悼し、代表作『2001年宇宙の旅』が4K ULTRA HDスチールブックとして初リリース。 ・日本語吹替版を収録した4K ULTRA HD&HDデジタル・リマスター ブルーレイに、特典ディスクを加えた豪華3枚組。 ※ディスクは「2001年宇宙の旅 日本語吹替音声追加収録版〈4K ULTRA HD&HDデジタル・リマスター ブルーレイセット〉(3枚組)と同じです。 ・新デザイン・キーアートによるスチールブックに加え、特典として、アートカード(7枚組/両面仕様)、ポスター(2枚/片面&両面)をオリジナル封筒に収め封入。 【ストーリー】 人間 vs. コンピュータの戦いを、陶酔の映像と音楽で描き出し、アカデミー賞(R)を受賞した『2001年宇宙の旅』。キューブリック(アーサー・C・クラークと脚本を共同執筆)は、有史前の類人猿から植民地化が進む宇宙へ、数千年もの時間を超越(映画史上最高のジャンプ・カット・シーンのひとつ)する離れ業をやってのけた。人類がまだ見ぬ宇宙の領域に足を踏み入れた宇宙飛行士ボーマン(キア・デュリア)は、不滅の存在へと昇華していくのだろうか。「HAL、進入口を開けろ! 」という悲痛な願いと共に、無限の可能性に満ちた未知への旅を始めよう。 【キャスト】 デイビッド・ボウマン:キア・デュリア、フランク・プール:ゲイリー・ロックウッド 【スタッフ】 監督:スタンリー・キューブリック、製作:スタンリー・キューブリック 【特典】 “2001年”という神話 キューブリックが残した遺物...

【関連動画】スピルバーグが1999年の71回アカデミー賞で述べたキューブリックへの賛辞

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He wanted to take us places we could never have imagined, and so he imagined them for us.He is Stanley Kubrick. He died before he could witness the century he had already made famous with 2001: A Space Odyssey.Stanley wanted us to see his movies absolutely as he envisioned them. He never gave an inch on that.He dared us to have the courage of his convictions, and when we take that dare we’re transported directly to his world and we’re inside his vision. And, in the whole history of movies there’s been nothing like that vision… ever. It was a vision of hope and wonder, of grace and of mystery.It was a gift to us, and now it’s a legacy. We will be challenged and nourished by that as long as we keep the courage to take his dare, and I hope that will be long after we’ve said our thanks and our goodbyes.  彼は想像もできなかった場所に私たちを連れて行きたかったので、私たちのためにそれらを創り上げました。彼の名はスタンリー・キューブリックです。  彼は『2001年宇宙の旅』ですでに有名になった世紀を目撃する前に亡くなりました。スタンリーは私たちに自身の映画を自分が思い描いたとおりに観てもらいたいと考えていました。彼はそれについては一歩も譲りませんでした。彼は私たちに自分の信念を...

【ブログ記事】シェリー・デュバル逝去の報に接して感じたこと

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おそらく生涯最後の出演になる、インディーズホラー映画『フォレストヒルズ』(公開未定)に出演したシェリー・デュバル  『シャイニング』でジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)の妻、ウェンディ・トランスを演じたシェリー・デュバルさんが2024年7月11日、糖尿病の合併症で亡くなりました。享年75歳でした。  シェリーが精神疾患と糖尿病を患っていたのは当ブログでも何度かご紹介した通りですが、当人が精神疾患の治療を拒否していたのは事実のようで、そうであれば糖尿病の治療も拒否していた可能性があります(投薬程度の治療はしていたかもしれません)。晩年は歩行も困難になり、車で移動していたという記事も目にしていました。ならば、糖尿病の合併症で死去いうのはある程度予想がつく結末であり、本人が望んだ穏やかな生活での結果だとしたら、遅かれ早かれ死は彼女のすぐ近くにあったのだろうと思います。  重度の糖尿病は精神の不調をきたすことが知られています。もしシェリーの精神疾患の原因が糖尿病によるものであれば、かなり筋の通った推察になりますが、これはあくまでも「推察」の域を出ません。過去には「『シャイニング』におけるキューブリックによるイジメのせい」などとデマが流布されたこともありますが、それは様々な事実や本人の証言から完全に否定されています。  実際のシェリーは『シャイニング』で演じたウェンディのような「ひ弱で怖がりでオドオドしたいじめられやすい女性」とは正反対で、自立した自我を持った強い女性でした。それは女優という与えられる仕事だけではなく、自らプロデュース業に乗り出し成功を収めたことからもわかります。ですが突然2002年にそれらを全て放棄し、テキサスに引きこもってしまいました。その原因はノースリッジ地震(1994年)と兄弟の重病(ガン)と説明しましたが、これがそのまま精神疾患の原因とは考えにくいです。なぜなら時期が合わないからです。  パートナーのダン・ギルロイ氏によれば、精神疾患は2000年代のある日突然に始まったそうで、その日以降、シェリーは目に見えない敵に怯える、指をパチパチと鳴らす、突然視界から消えるなど挙動不審を繰り返すようになったといいます。個人的には、その精神疾患による突然の精神の不調により、突発的に自死を選んでしまうことを危惧していて、それによってキューブリックに対して謂れ...

【関連記事】焼失した『博士の異常な愛情』のネガフィルムをスチルカメラで復元・修復したと言う話はマユツバだという記事

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Xで流れてきた記事の画像。出どころは不明ですが、内容から確度は高いのでは?という気がします。 爆弾話はでっち上げ?  1994年後半、映画『博士の異常な愛情』が 30周年を記念して再公開されたとき、メディアは監督のスタンリー キューブリック(元ルック誌のカメラマン)がニコンのカメラを使用して、白黒フィルムをフレームごとに個人的に修復したと伝えました。  ニューヨーク・タイムズ紙と他の2つのニューヨークの日刊紙は、ニコンのこの修復物語を疑問視することなく報道しました。ただ 1 つ問題があります。90分の映画をスチルカメラで新品同様の状態に修復することは理論的には可能ですが、大量のフィルムとさらに多くの時間が必要になります。映画の10秒をコピーするだけで 250枚の写真撮影が必要になります。134,000フレームには536回の大量取り込みが必要です。  しかし、それは本当でしょうか。『博士の異常な愛情』の物語はニコンにとって未知の情報であり、同社には相談されていませんでした。  また、修復された『博士の異常な愛情』をリリースしたコロンビア・ピクチャー・レパートリーは、修復についての詳細を明かしませんでした。修復プロジェクトに近い、イギリスのハートフォードシャー州セント・オールバンズ(キューブリックの拠点)の情報筋によると、ニコンの話は完全に作り話だというのです。  「マーティン・スコセッシがニコンの話の拡散に何らかの関与があったのではないかと考えています。ある時点で、私たちは『博士の異常な愛情』の修復にスチールカメラを使うことを考えましたが、どの程度真剣に検討したかはわかりません」と匿名を条件に情報筋は語った。「スコセッシはこのことを聞いて、インタビューで言及したのだと思います」  オリジナルの『博士の異常な愛情』のネガは火事で失われてしまいました。しかし状態の良いインターポジは見つかりました。標準的な映画用複製機材を使用して再撮影され、新しいネガが作られ、そこから新しい劇場公開用プリントが作られました。  キューブリックは確かにじっくりと細心の注意を要する修復プロジェクトに個人的に関わっていましたが、「長編映画をスチルカメラで修復するのは悪夢です」と情報筋は語っています。 ーエリック・ルドルフ  『博士の異常な愛情』のオリジナルネガが紛失(焼失)したために、状態の良い...

【関連記事】シェリー・デュバルはハリウッドから姿を消し、ずっとここにいます。

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キューブリックのドキュメンタリー『ライフ・イン・ピクチャーズ』(2001年)で元気にインタビューに応えるシェリー・デュバル。  『シャイニング』や『ナッシュビル』など時代を象徴する映画での役柄で知られる女優が、20年を経て女優業に復帰した。しかし、彼女に何が起こったのだろうか? 〈中略〉  20年以上もの間、デュバルさんのキャリアは停滞していた。 2002年の『マンナ・フロム・ヘヴン』が 最後の 映画出演で、その後、女優としてもプロデューサーとしても多彩で、大方の見方では成功したキャリアだったが、その理由は謎のまま引退した。最近彼女の名前を検索すると、最もよく出てくる質問は、「 シェリー・デュバルに何が起こったのか?」と「シェリー・デュバルはなぜ姿を消したのか?」だ。  この根強い好奇心は 驚くようなものではない。自発的であろうと強制的であろうと、人目につかなくなるという行為そのものが、「ハリウッドの隠遁者」という比喩の核心であり、『サンセット大通り』や『何がジェーンに起こったか』などの古典映画で悲劇的な効果を出すために使われ、興味をそそり続けるからだ。  シェリー・デュヴァルも興味をそそられている。  「私はスターで、主役もやっていました」と彼女は厳粛に首を振りながら言った。 彼女は町の広場に車を停めて、チキンサラダ、キッシュ、甘いアイスコーヒーのランチをテイクアウトし、最後にパーラメントを一口吸った。彼女は声をひそめた。「みんなはただの老化だと思っているけれど、そうじゃない。これは暴力なの」  「暴力」について説明するよう促されると、デュバル氏は質問で答えた。  「本当に親切な人たちが、突然、」彼女は指を鳴らしながら言った。「あなたに背を向けたら、どう感じるでしょう? 自分に起こらない限り、あなたはそんなことは信じないでしょう。それが本当だと信じられないから、あなたは傷つくのです。」  「みんな、いつも没落の話に興味があるんだ」と、デュバルさんの30年以上のパートナーで、車の乗り降りを手伝ったり、時には家に戻ってくるよう懇願したりしているギルロイさん(76歳)は言う。デュバルさんを取り巻く憶測や噂、そして彼女の精神状態だけでなく体型についても語る彼の声には、疲れた調子がにじみ出ていた。  「インターネットでは『今の彼女を見て』『今の彼女の姿は信じられないよ』とい...

【ブログ記事】米アマゾンプライムで配信中の『フルメタル・ジャケット』の見出し画像にあった「Born To Kill」の文字を消去した問題で主演のマシュー・モディーンが批判(現在は訂正済)

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現在はこの画像に差し変わっている  「BORN TO KILL」を削除することを決めたのは誰でしょうか? フィリップ・キャッスルの象徴的な芸術作品を変更しただけでなく、そこにそれが存在する意味を完全に誤解しています。ジョーカー二等兵は、「BORN TO KILL」とピースボタンが付いたヘルメットをかぶっていますが、これは「人間の二面性」についての声明です。 (引用: X@MatthewModine ) これを引用し、管理人がコメント  『フルメタル・ジャケット』でジョーカーを演じたマシュー・モディーンがアマゾンプライムビデオの「BORN TO KILL」を削除したことに抗議。今のところトップ画像だけの模様。ポリコレもここまで来るともはやファシズム。 (引用: X@KubrickBlogjp )  マシューの元のポストに投稿された他の方の指摘によると (1)画像に文字が入っていると上に文字が乗った際に見辛くなるので消しただけ (2)画像に文字を入れるのを許可すると、権利元が宣伝コピーを入れた画像を載せようとするから禁止というルールがAmazonにある。 との理由が示されていますが、このコメントはAmazonからの公式な説明ではない(関係者か事情通かも不明)ことに注意が必要です。その上で、この説明に説得力がないことを以下に示します。 (1)ならば「Born To Kill」の文字をぼかせば済む話だし、その方が手間もかからず簡単。もっと言えばシーンの画像(宣材写真)と入れ替えれば良い(現状はそうなっている)だけであって、であればなぜPhotoshopなどで文字を「消去」し、消した跡が不自然にならないようにきれいに「加工」してあるのかの説明にはなっていない。 (2)これも(1)同様に、わざわざ「Born To Kill」を手間をかけて消去した理由にはなっていない。画像差し替えで十分に対応可能。 この問題の悪質な点は、このヘルメットのキービジュアル(キューブリックがアイデアを出し、フィリップ・キャッスルがイラストを描いた)の、「Born To Kill」の文字がないバージョンを初めてみた際、それをそのまま受け入れてしまう危険性がある、という点です。それぐらい自然な形で「消されて」います。かつての北の大国で、粛清者が写った写真の該当部分を自然な形で消し去った有名な話がありますが...

【考察・検証】『フルメタル・ジャケット』の脚本段階でのラストシーンを検証する

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ジョーカーが撃たれた瞬間のイメージ写真(ロバート・キャパ『崩れ落ちる兵士』) ジョーカー、8歳。プラスチックのライフルを携えて野原を走っている。 「動け、動け、動くんだ!!!」 みんながあなたに何をすべきか指示する。動け、動け、動き続けろ。動きを止めれば、ためらえば、心臓は止まる。足はおもちゃのように巻き上げる機械だ。 ジョーカー、海兵隊員。走りながらライフルを撃つ。 ジョーカー、8歳。おもちゃのライフルを撃つ。 世界中を走り回れるような気分だ。今、アスファルトはトランポリン、素早く優雅に、緑のジャングルの猫のように。 ジョーカー、海兵隊員、走る。 ジョーカー、8歳、走る。 足が瓦礫の上を上へ上へと連れて行く...上へ...上へ...あなたはそれを楽しんでいる...あなたは人間ではなく、動物であり、神のように感じている...あなたは叫ぶ「死ね!死ね!死ね、このクソ野郎ども!死ね!死ね!死ね!」 海兵隊員のジョーカーは、自動小銃の連射で撃たれる。 8歳のジョーカーは、苦痛を伴い胸を押さえ地面に倒れ始める。彼の映像はキャパの有名なスペイン内戦の写真のようなポーズで、静止したフレームが捉えるまでスローダウンする。その写真には、致命傷を負った男がカメラによって落下中に永遠にぶら下がっている。 しかし、この写真は8歳の少年のものだ。 墓地。ジョーカーの葬儀。明るい晴れた日。ジョーカーの母親と父親は青白くやつれた顔で、天蓋の下に集まり、国旗で覆われた棺と対面し、親戚や友人たちに囲まれている。ジョーカーの父親は気難しそうに話す。 「息子は…熱烈に…作家になりたいと望み…ベトナムにいる間、このノートを持っていました…遺体で発見されました。これから…そのノートから数行読みます…息子が持っていた…計り知れない…才能…を示すものです…その才能は…今では…永遠に失われてしまいました」 目に涙を浮かべながら、ジョーカーの父親は汚れて使い古されたノートの特定のページを探し回った。彼はそれを見つけると、たどたどしく声に出して読み始めた。 「私はよく…10歳の頃のことを思い出します…。私は…太陽が昇る前…そして本当に目が覚める前に…ベッドに横になって…これからの長くてエキサイティングな一日を考えるのが好きでした。 空はピンク色に染まり始め、外の静寂は木々のざわめきと鳥の鳴き声に変わりました。私は誰...

【関連動画】1980年9月29日に放送されたBBC Oneでシェリー・デュバルが『シャイニング』でのキューブリックについて語る

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ーNicholson's co-star in The Shining, Shelley Duvall, was actually discovered by Robert Altman, who cast her in pictures like Nashville and 3 Women. Since she finished The Shining, she's play Olive Oyl in Altman's Film of Popeye and made a guest appearance in London in The Time Bandits, directed by Terry Jones of Monty Python team. Well I talked to her while she was in this country, and I asked her about a rumour, then strongly going the rounds that the meticulous Stanley Kubrick had made her do 127 takes of one of her scenes. Oop! (Laughs) I don't know, I think I'm supposed to say 18. but, I don't know, I'll leave that to your imagination. ーWell, let us assume that 18 is a slight underestimate and 127 is possibly closer to the truth. What is it like doing a take that many times? I mean, is it possible ti just to keep going and produce a kind of freshness at the end? Yes, it is. It's funny, it's something that I discovered during the making of The Shi...

【関連書籍】スタンリー・キューブリック監督が登場するタイムトラベルSF小説『ピノキオは鏡の国へ』を読みました

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著者の津田ゆうじ様よりご提供いただきました。ありがとうございました  黒木探偵に持ち込まれた「私を探しますか?」と微笑むスマホ映像の美少女。同じ顔の少女が大正時代の古い写真の中にもいた。二つの時代に同じ少女。この謎から、全てが始まる。意図を持って刷り込まれる映像の「魔」。仕組まれた洗脳装置は映画だった。映像が、人々を最悪の世界へコントロールする。映画オタクの天才美少女、蟻亜三久がその謎に挑む。相棒は、前作『ピノキオは死を夢みる』のゾンビ男、火野時生。あのスタンリー・キューブリックが映画に隠した謎。様々な映画に隠された洗脳装置。そして巨悪は…第三帝国の男。映像に潜むマインドコントロールを暴け。二人は時空を超え、究極のゲームに挑んで行く。 (引用: 『ピノキオは鏡の国へ 』津田ゆうじ 著(Amazon) )  おおまかにプロットを説明すれば「JKがゾンビ男とコンビを組み、タイムマシンを駆使して世界を救う話」となるでしょうか。時代も場所もあちこちに「飛び」、その「飛んだ先」での大活躍で二人は世界を(日本を)救おうとするのですが・・・そう簡単にはコトは運ばず、ありとあらゆる試練が行く先々で待ち受けています。いわゆるタイムトラベルものとして、タイムパラドックスは当然絡んできますし、歴史上の人物も続々登場します(ナチスドイツの面々は特に)。その登場人物の中にキューブリックがおり、「スタンリー・キューブリック監督に現代のJKが会いに行く」というくだりがあります。  実はこの小説、全編に映画の引用や解説(裏話)が散りばめられていて、その種類も古今東西かなりの分量があります(映画ファンなら楽しめます)。で、その解説に一番文章を割いていたのがキューブリックなんですね(著者は大ファンなのだそう)。もちろんキューブリックとJKが会った、などという事実はなく完全な創作なのですが、虚実取り混ぜた「会談シーン」はファンならニヤニヤできること請け合いでしょう。  最近話題になったクリストファー・ノーランの『オッペンハイマー』でも問題提起されていたように、この小説の中心には「核問題」があります。それはプロローグからも示唆されているし、核を巡るまるでスパイ小説のようなスリリングな展開(もしナチスドイツが核兵器を手に入れていたら)もあって、読むものを飽きさせません。  読み終わって感じたのは「アニメ化す...

【関連記事】押井守監督『2001年宇宙の旅』を語る

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〈前略〉 『2001年宇宙の旅』を見て、脳天に一発食らった、痺れて立てないくらい。  『2001年宇宙の旅』(1968年)は、SF作家になりたくてしょうがなかった頃に観た映画。SF映画を作りたいっていうんじゃなくて、「SFで一生いきたい」と思ったわけ。高校生だったからね。当時は“シネラマ”って言ってたんだよね、70ミリ映画。スクリーンが横に倍あるんですよ、異様に横長の世界。はっきり言って当時の70ミリ映画っていうのは、ドラマがどうこうじゃなくて単純に“見世物”だったんですよ、当時の認識は。  確か東京ではテアトル東京でしか上映してなかったと思うんだけど、そこに観に行った。当時はもちろんSFの知識があったから、アーサー・C・クラークももちろん読んでた。(スタンリー・)キューブリックは知らなかった(笑)。で、封切になってすぐ行ったんですよ。映画館の前にモノリスが立ってましたからね。  かなり前のほうの席で観たので、首がね……スクリーンが大湾曲してて。宇宙船がね、しなってるんですよ(笑)。だからまともな映画観賞っていう感じじゃないんですけど、感動したの。めちゃくちゃ感動した。脳天に一発食らったっていう、痺れて立てないくらいだった。  いま思うと何をそんなに感動したのか良くわかんないですけど、ただ間違いないのは“音楽”にやられた。観た翌日にレコードを買いに行ったの。それははっきり覚えてる。電車に乗って、隣街かなんかだと思うんだけどレコード屋さんに行って、探して買った。で、その時に店にいたお姉さんがとっても素敵な人で、高校生だった私に懇切丁寧に応対してくれて、なおかつ「素敵なジャケットね」っていうさ。「ツァラトゥストラ聴くのね、キミ」っていう。すっかり舞い上がっちゃって、しばらく通った(笑)。  昔はさ、レコード屋のお姉さんっていうのが一ジャンルだったんですよ。高校生だから、クラスの女の子とかじゃなくて、ちょっと年上の素敵なお姉さんに一発で痺れたんですね。しかも優しくしてもらったもんだから舞い上がって(笑)。 CGでは“空気”は映らない、模型作って撮った意味がある  この映画の正体が分かったのは、初めて観てから30年くらい経ってから。人間の進化の歴史とかに興味を持って、自分でそういう本を書いたりして。要するに狩猟仮説ってやつだけどさ、「人間はなぜ人間になったか」っていう。そう...

【関連記事】「彼はプロジェクト全体を消し去った」・・・スタンリー・キューブリックが誰にも読ませたくなかった本が出版へ

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 完璧主義者であったスタンリー・キューブリック監督。彼の映画の欠点についてあえて論じた評論が出版されることになった。  映画史に残る名作の数々を監督した容赦ない完璧主義者スタンリー・キューブリックは、1970年、自身の映画の欠点を論じた本の出版を阻止するため、法的措置を取ると脅すほど批判に敏感だった。『スパルタカス』や『2001年宇宙の旅』の監督は、この本の著者と出版社に対し、出版を阻止するために「徹底的に戦い」「あらゆる法的手段を駆使する」と警告した。そして、彼の死後25年経った今、キューブリックが誰にも読ませたくなかった本が、半世紀以上遅れて出版されようとしている。 〈以下略〉 (引用: The Guardian.com/2024年4月21日 )  1970年といえばキューブリックは『ナポレオン』の企画を通そうと必死になっていた頃です。キューブリックはこの『ザ・シネマ・オブ・スタンリー・キューブリック』の出版には自分の了承が必要であると契約に明記しており、それを行使したとのことです。記事中ではこの本のどこにキューブリックが「容認できない」とNGを出したのか明確にはわかっていませんが、おそらく『ロリータ』に関しての部分では?とのこと。その内容は 「あまりにも多くの点で、原作を浪費し、貧しくし、ありきたりにし、その複雑さ、ニンフェティズム、エロティシズムを奪っている」 と批判していますが、著した当人は 「脚色された映画版は、原作小説に対する無意味な裏切りだと思った。しかし、私はキューブリックの他の作品のほとんどに大きな賞賛を表明している」『2001年宇宙の旅』を 「偉大な業績 」とし、キューブリックの1957年の第一次世界大戦映画『突撃』を 「酔わせるような洗練された映像の映画 」と評している。 と困惑気味です。  キューブリック研究者のフィリッポ・ウリビエリ氏(管理人は彼の協力者の一人です)によると 「キューブリックの弁護士とニールの出版社とのやりとりを読むと、非常にショッキングだ・・・キューブリックは自分の映画を賞賛する本を望んでいたが、ニールの本はそうではなかった。それまでの彼の映画は、特にニューヨークでは批判的な批評家もいたが、肯定的に評価されていた。だから、彼は完全に肯定的な本を必要としていた」「キューブリックの映画について非常に正確で偏りのない見方を提供...

【関連商品】TUBBZラバーダックシリーズに『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』のコラボフィギュアが登場!ただいまAmazonで予約受付中

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 スタンリー・キューブリック公式Xでもアナウンスがありましたが、コスプレしたアヒルのフィギュアシリーズ「TUBBZ」がスタンリー・キューブリック作品『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』とコラボし、それぞれの作品のキャラクターがラバーダックになりました。Amazonでも取り扱いを開始し、現在予約受付中。価格は5,940円(変動の可能性あり・税込)、発売開始は2024年7月31日です。公式サイトは こちら です。 TUBBZ 『2001年宇宙の旅』 デヴィッド ボーマン PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon) TUBBZ 『時計じかけのオレンジ』 アレックス デラージ PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon) TUBBZ 『シャイニング』 ジャック トランス PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon) TUBBZ 『フルメタル ジャケット』 ジェイムズ T デイヴィス[ジョーカー] PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon)

【関連商品】メビウスモデル「2001年宇宙の旅 宇宙ステーション5 」がAmazonで予約受付中。発売予定日は2024年5月31日、価格は26,323円(税込)に値下がり

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メビウスモデル「2001年宇宙の旅 宇宙ステーション5」 プラモデル MOE2001-6(オリオン号付属) 1/2600スケール  全長約350mm 発売予定日:2024年5月31日 価格:26,323円(税込) 商品の説明 これまでにディスカバリー号、オリオン号、アリエス号など「2001年メカ」をリリースして好評を博したメビウスモデルが、世界のSFファン待望の宇宙ステーション5をついにキット化。 スケールは1/2600でモデルの直径は約35cm。 劇中同様、完成状態のリング構造部と建造途中のリング構造部を再現しています。 複雑にみえるトラス構造の建造途中部分も巧みなパーツ分割により組み立てもスムーズ。 さらに専用のディスプレイスタンドと、同スケールのオリオン号(全長約3cm)も付属しています。 SF映画史に残る名場面をぜひ再現してください。 SF映画の傑作『2001年宇宙の旅』に登場する宇宙ステーション5を1/2600で再現 完全新金型のプラスチックモデル組み立てキット 表面のディテール、建造途中の構造などもリアルに再現 モデルの仕上がり直径は約35cm ディスプレイスタンド付き 同スケールのオリオン号(全長約3cm)も付属 ※この商品は、組み立て、塗装が必要なプラモデルです。 ※組み立て、塗装には別途、接着剤や工具、塗料等が必要です。 ※「プラモデル」は日本プラモデル工業協同組合所有の登録商標です。 ※この商品には、接着剤や塗料、工具や電池等は含まれません。 ご予約は こちら 。  宇宙ステーションVは、ディテールがわかるテスト撮影画像や、ドッキングベイ部分は現存していますのでプラモデル化しやすかったでしょう。まあもちろん全パーツが現存していれば決定的だったのですが、MGM倒産の折に産廃として不法投棄されてしまいました。『2001年宇宙の旅』に登場した宇宙船や宇宙機のプロップで、完全体で現存しているのはアリエス1B宇宙船だけです。これは修復され、現在はハリウッドのアカデミー博物館に展示されています。ディスカバリー号やスペースポッドが現存していればひと財産だったのは間違いなく、なんともまあもったいないことをしたものです。

【関連記事】『ゴジラ-1.0』日本映画初の視覚効果賞!山崎貴監督がキューブリックに次ぐ快挙

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 第96回アカデミー賞授賞式が11日(現地時間10日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が日本映画として初めて視覚効果賞を受賞した。  視覚効果賞は、その年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉となり、過去には『ロード・オブ・ザ・リング』『タイタニック』などが受賞。日本映画が同部門で受賞した実績はなく、まさに歴史的な快挙。また、アカデミー賞の歴史において、監督として視覚効果賞を受賞したのは『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリックのみだといい、山崎監督は55年ぶり史上2人目の受賞監督となった。 〈以下略〉 (引用: シネマトゥデイ/2024年3月11日 )  山崎貴監督以下「白組」のスタッフの皆様、おめでとうございます!!『ゴジラ-1.0』の視覚効果賞受賞が日本映画の歴史的快挙である事は間違いないです。ただ55年前のキューブリックの『2001年宇宙の旅』は視覚効果賞〈しか〉獲れなかったと言うべきで、快挙どころか屈辱のアカデミー賞でした。他に監督賞、脚本賞、美術賞にノミネート、作品賞はノミネートすらなし。同列に語るべきでない事に注意が必要です。脚本賞受賞予定者として会場に出席していたアーサー・C・クラークが非常に悔しがっていたエピソードはファンならよく知る話ですね。  ちなみにですが管理人の個人的な『ゴジラ-1.0』の感想を言えば「楽しめた!けど脚本のツメの甘い部分(整合性)は気になった。『シン・ゴジラ』よりは好きかな」というものです。まだ劇場公開していますので、未見の方はこの機会にぜひ。

【関連記事】スタンリー・キューブリックの映画で最も高い興行収入を記録したトップ10

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 スタンリー・キューブリックは監督業で13本の長編映画を撮っただけですが、そのほとんどが今日名作として語り継がれており、映画全体に与えた影響は否定できません。特に晩年の数十年間は、この13本がすべて47年のスパンで公開されたように、彼は臆することなくじっくりとプロジェクトに取り組んみました。キューブリックは決して大衆受けする映画や大作を作りたがりませんでしたが、それでも彼の作品のほとんどは興行的に成功を収めました。  以下は、彼のフィルモグラフィーの中で最も興行収入を上げた10作品です。最初の3作品(『恐怖と欲望』『非情の罠』『現金に体を張れ』)は興行収入のデータを見つけるのが難しいため、基本的に除外しています。同様に彼の初期の映画は、彼の後期の映画ほど興行収入に関するデータが多くなく、合計値は分かりやすくと考えインフレ調整されていません。いくつかの数字は疑ってかかるべきですが、できるだけ簡潔かつ単純に、ここにスタンリー・キューブリックのトップ10を提示します。 〈以下略〉 (引用: COLLIDER.com/2024年2月7日 )  前文にある通り、インフレ調整なしに単純に興行収入成績順に並べただけだそうです。まあでも「だいたいそんな感じなんだろうな」というのはわかりますね。1位は意外かもしれませんが、1999年頃になると新興国や途上国でも映画が気軽に観られるようになったことと、トム様人気の影響が大きいのではないでしょうか。それを考えると1968年公開で2位の「稼ぎ」は凄いと思います。 では、順位をどうそ。 10位:『突撃』 興行収入:120万ドル 9位:『ロリータ』 興行収入:920万ドル 8位:『博士の異常な愛情』 興行収入:920万ドル 7位:『スパルタカス』 興行収入:1,700万ドル 6位:『バリー・リンドン』 興行収入:3,150万ドル 5位:『シャイニング』 興行収入:4,730万ドル 4位:『時計じかけのオレンジ』 興行収入:1億1,400万ドル 3位:『フルメタル・ジャケット』 興行収入:1億2000万ドル 2位:『2001年宇宙の旅』 興行収入:1億4,600万ドル 1位:『アイズ ワイド シャット』 興行収入:1億6,210万ドル

【関連商品】スタンリー・キューブリック公式『Stanley Kubrick Store』の配送地域が全世界に拡大。日本からも注文OK

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 日本ではあまり知られていませんが、2019年に公式が運営するECサイトがオープンし、キューブリック作品のアイテムを販売していたのですが、配送地域に日本が含まれていなかったため、これまで積極的に記事にしていませんでした。ですがついに全世界への配送が可能になったようです(日本への配送は£9.97)。  『Stanley Kubrick Store』と銘打ったこの公式ECサイト。今のところ扱う作品は『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』のみです。また版権・肖像権の問題からかデザインも映画のシーンの流用ではなく、オリジナルで起こされているものが多いので、その点を微妙に感じるかもしれません。それでもキューブリック存命中は頑なに自作の商品化を拒んでいたわけですから、進歩は進歩ですね。  過去、様々なファッションブランドがキューブリックコラボアイテムを発売してきましたが、最近は鳴りを潜めています。日本のブランドではサンキューマート、GU、ユニクロが低価格でキューブリックコラボを発売して話題になりました。公式が充実してしまえばそういったコラボが実現しにくくなってしまうのかもしれませんが、ぜひまた各ブランドさんには再度のコラボをお願いしたいですね。  『Stanley Kubrick Store』は こちら 。

【関連記事】キューブリックの傑作映画「時計じかけのオレンジ」の原作者アンソニー・バージェスが小説執筆を後悔したのはなぜか?

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 アンソニー・バージェスのSF小説「時計じかけのオレンジ」は、仲間と共に暴力犯罪を繰り返して刑務所に入った15歳の少年アレックスが、ルドヴィコ療法という人格矯正治療を受ける話です。映画監督のスタンリー・キューブリックが同名の映画を制作したことで世界的に有名な文学作品になりましたが、原作者のバージェスは後に執筆を後悔していたとのことで、その経緯についてスペインの大手新聞であるエル・パイスがまとめています。  映画「時計じかけのオレンジ」では、クラシック音楽をバックに陰惨な暴力描写が繰り広げられ、世界中の観客に大きな衝撃を与えました。また、ルドヴィコ療法を受けて一時は暴力や性行為を想像すると生理的嫌悪感を覚えるようになったアレックスが、最終的には元の残虐な心を取り戻すという展開も、自由と管理社会の衝突に対する風刺的な側面が強いものでした。「時計じかけのオレンジ」というタイトルは、アレックスがルドヴィコ療法で強制的に道徳的人間に変えられたように、果汁や甘味がある生物に機械的な道徳を適用する行為を暗示しているとのこと。  キューブリックの映画が世界中で話題となった後、新聞には「『時計じかけのオレンジ』強姦魔の一味を警察が追う」「『時計じかけのオレンジ』戦争で子どもが死ぬ」など、若者による苛烈な暴力や性犯罪を「時計じかけのオレンジ」と結びつける言説が増加したそうです。  原作者のバージェスは、イギリスの小説家であるD・H・ローレンスの伝記「Flame into Being(存在の炎)」の中で、「(『時計じかけのオレンジ』の)誤解は死ぬまで私を追いかけます。誤読される危険性があったので、この本を書くべきではありませんでした」と、ローレンスの問題作「チャタレイ夫人の恋人」になぞらえて書いています。バージェスは、「バチカンで修道女がレイプされたら、新聞社から私に電話がかかってきます」と述べ、「時計じかけのオレンジ」のせいで自分が暴力の専門家扱いされてしまったと愚痴をこぼしています。しかし、バージェス氏は問題の根本は小説ではなく、キューブリックの映画の方にあると主張していました。  1986年にアメリカで「時計じかけのオレンジ」が再刊された時の序文では、「私が初めて『時計じかけのオレンジ』という小説を発表したのは1962年で、世界の文学的な記憶から抹消されるには十分な過去であるはずで...

【関連動画】ニコール・キッドマンに73の質問 ─ 家族で暮らすオーストラリアの自宅/農場から。| 73 Questions | VOGUE JAPAN

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 VOGUE JAPAN公式から『ニコール・キッドマンに73の質問 ─ 家族で暮らすオーストラリアの自宅/農場から」というインタビュー動画がありましたのでご紹介。  キューブリックに関する質問は1つだけで、「キューブリックとの仕事は?」の問いに「最高の教授がいる大学のようなものだったわ」と応えています。キッドマンはキューブリックとの仕事に関しては非常に前向きな発言ばかりで、それは数々のインタビューからも伺えます。以下のリンクを参照してください。それにしても相変わらずお美しいですね。

【パロディ】2001年宇宙の旅 - DEA本部の前にモノリスが出現、「匿名の猿」が時代遅れの大麻政策の終焉を求める

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 猿の格好をした活動家らが水曜朝、バージニア州アーリントンのDEA本部前に「2001年宇宙の旅」風の2000ポンド以上の一枚岩を建てた。猿たちはNews2Shareに対し、モノリスは進化の象徴であり、連邦政府が麻薬戦争を乗り越えて「進化」することを望んでいると語った。  DCマリファナ・ジャスティス(DCMJ)の活動家グループとアノニマス・アペスと名乗る友人たちが、水曜日にバージニア州アーリントンのDEA本部の外で、猿の着ぐるみを着て8フィートのモノリスの周りで踊り、マリファナやその他の規制薬物に関するDEAの時代遅れの政策を「進化」させるよう呼びかけた。  ラジカセからはスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』が聞こえてきた。1968年の大ヒットSF映画『2001年宇宙の旅』では、猿の一団がモノリスに遭遇し、人類の進化を加速させる。  「司法省麻薬取締局は、あまりにも長い間アメリカ国民を失望させてきた。この政府による弾圧の一枚岩は、自然物質による癒しを求める何千万人ものアメリカ市民を投獄してきた」とアノニマス・アプスは声明で述べた。 (引用: BENZINGA/2021年10月20日 )  古い記事ですが、ちょっと面白かったのでご紹介。主張は医療用麻薬として大麻使用を認めろと言うものですが、これを採り上げたのはその主張に共感するからではありませんので念のため。

【関連記事】「シャイニング」の舞台のホテルがホラーの聖地に!ブラムハウスが展示スペースを担当

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スタンリー・ホテル  「パラノーマル・アクティビティ」シリーズや「パージ」シリーズ、「ゲット・アウト」「M3GAN ミーガン」など、数々のホラー映画やスリラー映画を世に送り出してきたブラムハウスが、スティーブン・キングの小説「シャイニング」の舞台であるオーバールック・ホテルのモデルとなった米コロラド州エステスパークのザ・スタンレー・ホテルに新設される展示スペースのキュレーションを手がけることがわかった。 〈以下略〉 (引用: 映画.com/2024年1月30日 )  ザ・スタンレー・ホテル(スタンリー・ホテルとも)は小説版・TVドラマ版の舞台になったホテルで、キューブリックの映画版とは異なり真逆の瀟洒な白いホテルです。そのスタンリー・ホテルにホラー映画の展示スペースが新設されることになったそう。  スタンリー・ホテルには生垣迷路があるのですが、それはキューブリックの映画版からの引用です。おそらく宿泊客から「あれ?迷路はないの?」と言われて作ったものだと思いますが、映画版の舞台になったティンバーライン・ロッジには生垣迷路はありません。まあ、あちらは世界的に有名なスキーリゾート&ホテルなので、特にそういった「工夫」をしなくても良いのでしょう。  一方のスタンリー・ホテルはというと、あれこれと集客に工夫を凝らしています。記事の展示スペースもその一環なのでしょうけど、 この動画 (個人のvlogなので注意)を観ると、キューブリックの『シャイニング』に思いっきり便乗してます(汗。商魂たくましいと言いましょうか、このホテルは映画版とは直接関係ないのに・・・何だかな、という感じです。

【関連記事】スタンリー・キューブリックの1987年戦争映画『フルメタル・ジャケット』のいくつかの視覚的ディテールが「間違っている」と専門家が指摘

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 このシーンは1968年1月のテト攻勢の一部であるフエ市での戦いを描いている。戦車が前進し、海兵隊が戦車の後ろに回る。しかし、その後、銃撃があった。つまり、事前に見通しを立てていたわけだ。でも、面白いのは、海兵隊員が立ち上がってすぐに、事前照準したそのエリアに入っていくんだ。もし私が悪者、つまり敵だったら、海兵隊がすぐそこにいる間にもう一度発砲していただろう。でも、彼らはそんなことはしない。  はっきり言っておくが、ここはフエ市とはまったく似ていない。フエ市には、あのような高いビルはない。ビルが密集している。操縦スペースもあまりない。だがここではとても開放的に見える。これはロンドンの郊外、ベクトン・ガス工場で撮影されたからだ。ロンドン郊外だから曇り空なんだ。そのため、フエの戦いではほとんどの時間曇り空で、航空支援が入りにくかった。  さて、冒頭で建物から発砲が始まったとき、スナイパー1人ではなく、機関銃が何丁も設置されていることにお気づきだろうか。スナイパーなら2、3発撃ってその場から逃げ出すだろう。彼らはその場にいるから動くのは難しい。だから海兵隊は、この地域を砲撃して彼らを攻撃しようとするんだ。  そうだ、そこで彼は写真を撮っている。兵士が立派なカメラを持っているのは珍しいことではなかった。たまに休暇が取れるからね。サイゴンやホーチミンに行ったりね。将校であれば、香港やそのような場所に行くことができ、それほど高くなくても本当にいいカメラを買うことができた。  そして、これはベトナム人民軍のスナイパーだっただろう。ベトナム人民軍のスナイパーは特定の標的を狙う。ベトコンのスナイパーは混乱と恐怖を引き起こすだけの戦術を使う傾向があった。だからランダムに誰かを撃つ。無線ヘッドセットをつけて無線で話している男がいたら、おそらく将校だろう。格好の標的だ。視覚的な部分や設定が、私にはすべて間違っているように見える。曇り空以外は現実的だ。どうだろう。たぶん6点かな。 (引用: SCREEN RANT / Stanley Kubrick's 1987 War Movie Has Some Visual Details "Wrong," Says Expert/2024年1月26日 )  専門家が言うならまあそうなんだろうな、という感想ですね。公開当時か...

【関連動画】『最も怖い映画のパフォーマンス ランキング Top10』

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 微妙なナレ声でおなじみのWatchMojo Japanさんですが、『最も怖い映画のパフォーマンス』というテーマで9位に『時計じかけのオレンジ』のアレックス、 5位に『シャイニング』のジャック・トランスがランクインしました。まあ『シャニング』のジャック・ニコルソンはわかるのですが、『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルは、なんかちょっと違うような。「最も怖い」ではなく「最も狂気じみた」が適しているように思えますね。  他、ランクインしたキャラクターたちは、映画ファンなら順位はともかく順当なトップ10入りだと思います。逆に新鮮味は薄い気がしますが。そんな中、キューブリックが2作品もランクインしてくるというのは、やはりその「画力(えぢから)」の強さにあるんでしょうね。

【関連記事】〈とってもキューブリックっぽい?〉強制収容所を取り囲む地域を描く衝撃的ホロコーストドラマ ジョナサン・グレイザー監督『関心領域』5月24日から公開

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 A24製作、ジョナサン・グレイザー監督の最新作で、第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、第81回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)ほか3部門にノミネートされた「The Zone of Interest」(原題)が、「関心領域」の邦題で5月24日から公開される。  本作はイギリスの作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(13)のジョナサン・グレイザー監督が10年もの歳月をかけて映画化したもの。「The Zone of Interest(関心領域)」とは、第2次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉。映画では、強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしが描かれる。 〈以下略〉 (引用: 映画.com/2024年1月19日 )  キューブリック・スメルがプンプンする予告編ですが、それもそのはず監督のジョナサン・グレイザーはMV出身の監督で、過去に「キューブリック大好き!」を隠さないMVをいくつか制作しています。 ブラー『ザ・ユニバーサル』 マッシヴ・アタック『カマコマ』  一般的にはジャミロクワイの『バーチャル・インサニティ』が有名ですね。このMVは撮影方法を含めて当時話題になりました。 ジャミロクワイ『バーチャル・インサニティ』  『関心領域』ですが、かなり評価が高いようです。題材も興味深いですし、期待して公開を待ちたいと思います。

【関連動画】創立100周年迎えるコロンビア・ピクチャーズが100秒に100本の映画を詰め込んだ動画を公開。『博士の異常な愛情』も登場

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 今年、創立100周年迎えるコロンビア・ピクチャーズが100秒に100本の映画を詰め込んだ動画を公開しました。『博士の異常な愛情』ももちろん登場。でも現在はソニーの傘下なんですけどね。  『博士の異常な愛情』は今年ロンドンで舞台化の企画が進行中です。どういう舞台になるか興味はあるので、画像か動画が公開されましたらまたご紹介したいと思います。公式サイトは こちら 。

【関連動画】古今東西のSF作品に登場した宇宙船の大きさ比較CG動画。もちろん『2001年宇宙の旅』の宇宙船も登場

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 古今東西のSF作品(アニメ含む)に登場した宇宙船(と言えないものもまで)の大きさ比較CG動画です。こうしてみると『2001年宇宙の旅』のディスカバリー号や宇宙ステーションVなんて可愛いものですね。上記の動画は空中からの俯瞰視点でしたが、地上からの人間視点の動画もありました。ただこの視点だとあまりにも大きい宇宙船はバグってしまっていますが。  CGのクオリティが高いのも素晴らしい! このチャンネル は他にもロボット、ビル、トンネルなどのビルド系から滝、海、地下、樹木などの自然系まで見ごたえのある比較動画がありますので、興味のある方は是非どうぞ。

【ブログ記事】Shelley Duvall ArchiveさんがX(旧Twitter)にポストした、シェリー・デュバルが『シャイニング』によって精神疾患を患ったというデマに対する「正しい説明」

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It seems to be of popular internet belief that Shelley Duvall was traumatized for life because of Stanley Kubrick/The Shining. Here’s a thread, by me a Shelley connoisseur, explaining why her life and career was NOT ruined. Shelley was intentionally cast by Kubrick because he liked her performance in 3 Women, 1977. He was drawn to the way she cried – and crying surely came in handy for Shining. He sent Shelley King’s book to read first as he didn’t have a script yet. Shelley is a professional actress (with nearly 10 years under her belt at the start of filming) and she knew what she was signing up for, which was a horror movie. It’s not like she was thrown into it and she was excited to work with Kubrick. Shelley first met Kubrick in October 1977 at the old Grosvenor Hotel a few months after she was cast in The Shining (May 1977). She describes liking him even upon the first meeting. “I liked his [Kubrick] humor. I felt very good the first week of shooting. I wasn’t nervous a...

【関連記事】ローリング・ストーン誌が『史上最高のSF映画150』を発表!1位は当然の『2001年宇宙の旅』。以下は定番から意外な作品までピックアップ

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 2024年の元旦、ローリング・ストーン誌が『史上最高のSF映画150』を発表しました。1位は鉄板、2位以下は定番から意外な作品までピックアップされています。このローリング・ストーン誌のランキング、ロック好きにはよく知られた企画なのですが、ギタリストランキングでクラプトンを35位に追いやったり、名盤ランキングで『サージェント・ペパー』を24位に下げたりと、ロック界隈では何かと物議を醸しています。誌の最近の傾向としては良く言えば「攻め」、悪く言えば「定番崩し」の感がありますね。ですので、このSF映画ランキングもあまり真に受けず、「へえー」程度で読まれることをオススメします。  そんな中、『2001年宇宙の旅』は安定の1位を獲得。ロックファン的に言えばギタリストランキングで「ジミヘン=2001年」みたいな位置付けでしょうか? 他のキューブリック作品は以下の通り。あとは引用先でお楽しみください。 1位『2001年宇宙の旅』 52位『時計じかけのオレンジ』 74位『A.I.』 (引用: Rolling Stone-The 150 Greatest Science Fiction Movies of All Time-/2024年1月1日 )