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【関連記事】『フルメタル・ジャケット』で名をはせたヴィンセント・ドノフリオ、長編映画監督に初挑戦!

 スタンリー・キューブリック監督の映画『フルメタル・ジャケット』で名をはせ、その後も映画『メン・イン・ブラック』や映画『ザ・セル』に出演して活躍し、さらにテレビドラマ「LAW & ORDER クリミナル・インテント」でもお馴染みのヴィンセント・ドノフリオが、初の長編監督作品に挑戦した映画『ドント・ゴー・イン・ザ・ウッド / Don't Go in the Woods』(原題)について語った。  同作は、インディ系のロックバンド5人組が、誰にも邪魔されずに音楽製作をしようと森林に囲まれた小屋に泊まったが、ある日、突如グルーピーが彼らを邪魔しに現れてから、奇妙なことが起こり始めるというホラーベースの作品になっている。だが全編には、ホラーだけでなく、コメディ要素とミュージカル要素も含まれている個性的な作品に仕上がっている。  ミュージカルとホラーを交錯させる過程で困難だった点についてヴィンセントは「ミュージカルとホラーを交錯させることは、ある意味で破壊的な行為なんだ。それはホラーは、徐々に緊張感を保ちながら、それ(テンション)を一挙に爆発させるが、ミュージカルだといきなりマックスのテンションになってしまう。だから難しいんだ。そのため、どうやったら交錯できるか考えたときに、まずはほとんど俳優経験のない人たちをキャスティングして、彼らにはあくまでストーリーを伝えるだけのフラット(平たん)な演技をさせて、それとは逆にミュージカルの部分を強調させていくことで、ホラーと共存させたんだ」と興味深い手法について語った。  撮影について「撮影はわずか12日間で、予算も840万くらいだった。ただ、ミュージカルのシーンがあるために、音響だけにはお金をかけたつもりなんだ! 音が悪いと見る気にならないからね。それと、ほとんどのCGは友人に任せることで格安の予算で、製作することができたんだよ」と、まるで独立系映画のゲリラ撮影のようだったそうだ。またヴィンセントは、これまで数多くの優秀な監督と共に仕事をしてきたのに、なぜようやく監督する気になったのか、との質問に「確かに、これまでいろいろなアーテイストと仕事をして多くの刺激を受けてきたが、テレビや映画の俳優の仕事で、もの凄く忙しくて、ゆっくり時間を取って製作できなかったんだ」と理由を明かした。  このようないろいろなジャンルが交錯する...

【スタッフ】原田眞人

  映画監督・俳優・字幕翻訳家。『フルメタル・ジャケット』で戸田奈津子氏の和訳に納得しなかったキューブリックはそれを拒否、代わりに字幕の翻訳を担当したのが原田で、本作が字幕翻訳家デビューとなった。主な監督作品は『さらば映画の友よ インディアンサマー』('79)、『おニャン子ザ・ムービー 危機イッパツ!』('86)、『さらば愛しき人よ』('87)、『ガンヘッド』('89)、『金融腐蝕列島〔呪縛〕』('99)、『金融腐蝕列島〔呪縛〕』('99)、『突入せよ! あさま山荘事件』('02)、『魍魎の匣』('07)、『クライマーズ・ハイ』('08)、『わが母の記』('12)。俳優としての出演作は『ラストサムライ』('03)。  1949年7月3日、静岡県沼津市生まれ

【トリビア】ナーダック・ブレフェスク提供/ストレンジラブ博士、または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか/マクロ・ギャラクシー・メテオ映画

 なんとも長ったらしいですが、これが脚本の草稿段階での『博士の異常な愛情』のタイトルでした。キューブリックと原作者のピート・ジョージで考えたらしいですが、これからも分かるように「宇宙人が滅びた地球を見つけて、発掘した情報を元に作った映画」という当初のアイデアを反映したものになってます。さすがのキューブリックもこれは悪ふざけがすぎると思ったのか、結局このアイデアはボツになって現在の形になりましたが、この「宇宙人視点で映画を創る」というアイデアは次作『2001年…』で実現することになります。しかも配給は「マクロ・ギャラクシー・メテオ」ではなく「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー」でしたね。

【小説家】アルトゥール・シュニッツラー(Arthur Schnitzler)

 『アイズ ワイド シャット』の原作、『夢小説(夢奇譚)』の作者。他の著作は『アナトール』、『輪舞』など。それぞれ1921年、1950と64年に映画化されている。尚、『夢小説』は舞台はウィーンで年代は19世紀末だったため、場所はニューヨーク、時代は20世紀末、馬車はタクシーに、性病はエイズに翻案され映画化された。  1862年オーストリア・ウィーン生まれ、1931年没。

【台詞・言葉】ブラーニー・ストーン(Blarney Stone)

  『ロリータ』でハンバートとロリータが車内で交わす会話で、ロリータが「ブラーニー・ストーンにキスしたことある?」と尋ねるシーンがあります。これはアイルランドのブラーニー城にある「ブラーニー・ストーンにキスすると雄弁になる」という言い伝えがあり、このシーンの直前にロリータとハンバートは寝てしまっている事から「あなたは雄弁にその事を話す人?」とハンバートに暗に問いかけているのです。  ただ「カンの鈍い」ハンバートはそれに気付かず「いいや、いつかしてみたいと思っている」と間の抜けた返事をします。それに対しロリータは次にはっきりと「ママに今日の事言うの?」と訊くが今度も「言う?何を?」と返され、あきれたロリータは「知ってるでしょう?アレよ」と答え、やっとハンバートはこの会話の意味に気づきます。  こういった会話一つにも、ロリータの小賢しい性格とハンバートの鈍い性格が表現されているのですが、ブラーニー・ストーンの予備知識のない者にとってはちょっとハードルが高いですね。

【登場人物】アントナイナス(Antoninus)

 『スパルタカス』で、スパルタカスの腹心。クラサスの元奴隷であり、愛人だった。最後はスパルタカスとの決闘を経て死亡する。

【俳優】トニー・カーティス(Tony Curtis)

 『スパルタカス』でスパルタカスの腹心、アントナイナスを演じた。元妻はクリスティーネ・カウフマンとジャネット・リー。ケリー・カーティスとジェイミー・リー・カーティスの二人の娘がいる。   主な出演作は『裏切りの街角』(1949)、『シエラ』(1950)、『ウィンチェスター銃'73』(1950)、『命知らずの男 』(1950)、『盗賊王子』(1951)、『アリババの復讐 』(1952)、『挑戦者』(1952)、『挑戦者』(1952)、『命を賭けて』(1953) 、『魔術の恋』(1953)、『ジョニイ・ダーク』(1954)、『フォルウォスの黒楯』(1954)、『六つの橋を渡る男』(1954)、『橋頭堡を攻撃せよ」(1954)、『顔役時代」(1955)、『四角いジャングル」(1955)、『空中ぶらんこ』(1956)、『野望に燃える男』(1956)、『成功の甘き香り』(1957)、『バイキング』(1957) 、『復讐に賭ける男』(1957)、『最后の接吻』(1958)、『手錠のまゝの脱獄』(1958)、『休暇はパリで』(1958)、『お熱いのがお好き』(1959)、『ペティコート作戦 』(1959)、『奥様ごめんなさい』(1959)、『ねずみの競争』(1960)、『おとぼけ先生』(1960)、『ペペ』(1960)、『硫黄島の英雄』(1961)、『隊長ブーリバ 』(1962)、『40ポンドのトラブル』(1962)、『秘密殺人計画書』(1963)、『 ニューマンという男』(1963)、『パリで一緒に』(1963)、『ムッシュ・コニャック』(1964)、『求婚専科』(1964)、『さよならチャーリー』(1964)、『グレートレース』(1965)、『ボーイング・ボーイング』(1965) 、『恐怖の蝋人形』 (1966)、『おれの女に手を出すな』(1966)、『結婚詐欺』(1966)、『サンタモニカの週末』(1967)、『絞殺魔』 (1968)、『花ひらく貞操帯』(1968) 、『モンテカルロ・ラリー』 (1969)、『アドベンチャー』 (1970)、『暗黒街の顔役』 (1974)、『ラスト・タイクーン』(1976)、『マニトウ』(1978)、『クリスタル殺人事件』(1980)、『マリリンとアインシュタイン』(1985)、『キッチン・ウォーズ/彼女の恋は五...

【プロップ】CRM114回路(CRM114 discriminators)

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 『博士の異常な愛情』で、敵の謀略電波を避けるために、ある暗号以外の通信は受信しなくする装置。安全のための装置なはずが、有事の際には逆に障害になる・・・最近そんな事があってエラい目にあった国がありましたね。確か「ベント」とかいってたような。危機管理に携わる人は心してこの映画を観るべきですね。CRMは「コクピット・リソース・マネージメント」の略。キューブリックはその後「クリティカル・リハーサル・モーエント(リハーサルの決定的瞬間)」という意味でこの略語を好んで使うようになる。

【俳優】シャーリー・ダグラス(Shirley Douglas)

 『ロリータ』でピアノの先生のスターチを演じた。TVドラマ『24時間』ブレイクしたキーファー・サザーランドの母親。確かに二人は良く似ています。出演はTVが多いので手軽にシャーリーの若い頃の姿が見れるのはこの『ロリータ』は貴重ですね。  他の主な出演作は『次はお前だ!』(1955)、『戦慄の絆 』(1988)、『SHADOW DANCING/シャドー・ダンシング』(1988)、『ジョージアの風 』(2000)、『美しき家政婦/ウーマン・ウォンテッド』(2000)、『9.11への道』(2006)など。  1934年4月2日カナダ・サスカチュワン州出身。

【登場人物】スターチ先生(Mrs. Starch)

 『ロリータ』で、ロリータのピアノの先生。余計な事を喋ってしまって、ロリータがピアノのレッスンをサボっていた事がハンバートにバレてしまう。でも懲りずにハンバートをそれとなく口説いてたりしてますが、ハンバートは一切眼中なし。ハンバートって結構劇中でモテてるんですよね。でも本人はロリで鈍いですから全くそれに気づかない(笑。  演じているのは『24時間』シリーズで有名なキーファー・サザーランドの母親のシャーリー・ダグラス。キーファーのファンは必見です。

【登場人物】ニック・ナイチンゲール(Nick Nightingale)

  『アイズ ワイド シャット』で、ビルの医学生時代の級友。現在は雇われピアニスト。ジーグラーの表と裏の両方のパーティーでピアノを弾いている。ナイチンゲールとは小夜啼(さよなき)鳥のことで、夜鳴きウグイスとも呼ばれている。まさに夜に鳴いてビルをパーティーに招き入れてしまった。原作では「ナハティガル」。

【俳優】トッド・フィールド(Todd Field)

 『アイズ ワイド シャット』のナイチンゲール役。他の出演作は『スリープ・ウィズ・ミー』('94),『ホーンティング』('99),『イン・ザ・ベッドルーム』('01)など。  1964年2月24日アメリカ・カリフォルニア州生まれ。

【関連記事】「生涯で最も恐ろしかった映画」は? 12人の映画監督が選出

 米ニューヨーク・タイムズ紙が、12人の映画人に「生涯で最も恐ろしかった映画」に関してアンケートを行った。12人は、いずれも一度はホラー/スリラー映画の監督や脚本を手がけたことがあり、そんな「恐ろしい映画」の作り手を震え上がらせた映画を探ろうという企画だ。  多くの人同様、幼い頃に見たホラー映画がいちばん記憶に残っていて怖かったという意見が多い。回答者のなかには、スプラッター映画の始祖ハーシェル・ゴードン・ルイス(「血の祝祭日」)もいる(最も恐ろしかった映画は「魔人ドラキュラ」)。  12人中、最多の3人が挙げた映画がウィリアム・フリードキン監督の「エクソシスト」。次いでそれぞれ2人が挙げたのがトビー・フーパー監督「悪魔のいけにえ」、スタンリー・キューブリック監督「シャイニング」、ジョン・カーペンター監督「遊星からの物体X」という結果だった。回答者とその答えは以下の通り。 ▽ギレルモ・デル・トロ/「シャイニング」(80/スタンリー・キューブリック監督) ▽ジョン・ウォーターズ/「悪魔のいけにえ」(74/トビー・フーパー監督) ▽ハーシェル・ゴードン・ルイス/「魔人ドラキュラ」(31/トッド・ブラウニング監督) ▽ジョン・ランディス/「エクソシスト」(73/ウィリアム・フリードキン監督)「悪魔のいけにえ」 ▽ジョン・セイルズ/「遊星からの物体X」(82/ジョン・カーペンター監督) ▽エドガー・ライト/「遊星からの物体X」 ▽タイ・ウエスト/「シャイニング」 ▽ジェームズ・ガン/「ヘンリー」(86/ジョン・マクノートン) ▽ジョー・コーニッシュ/「ピクニック・アット・ハンギングロック」(75/ピーター・ウィアー監督) ▽エリック・レッド/「エクソシスト」 ▽ラリー・フェッセンデン/「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」(68/ジョージ・A・ロメロ監督) ▽マーティ・ノクソン(脚本家)/「ソイレント・グリーン」(73/リチャード・フライシャー監督)「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(99)「エクソシスト」 (引用: 映画.com ニュース/2011年8月26日 )  まあ定番中の定番ばかり挙げられていますね。個人的には『エクソシスト』ですかね。でもこれって初見時の年齢にもよると思うんですが。『物体X』なんて高校生でしたから思いっきり楽しんじゃいましたし。『シ...

【関連記事】iPadのようなものは「2001年宇宙の旅」に既に登場している、とSamsung側が主張

 デザインを模倣されたとしてAppleに訴えられているSamsungが、反論として「2001年宇宙の旅」の1シーンを引用。そこにはタブレット端末のようなものが見える。  AppleはSamsungをパクリだというが、iPadのようなデザインのタブレット端末は「2001年宇宙の旅」に既に登場しているではないか──Appleに訴えられた韓国Samsung Electronics側が、反論としてキューブリック監督による映画「2001年宇宙の旅」の1シーンを引用して裁判所に提出したという。米国の特許関連ブログが伝えている。 (引用: IT Mediaニュース/2011年08月24日 )  これ、いつか誰かが言い出しそうな気がしていましたが、一番言い出しそうな企業が言い出したので笑ってしまいました(笑。この「ニュースパッド」を考えたのはクラークですが、映画に登場したものとはかなり違っていて、単なる電子新聞として描写されています。また、データはコネクタで接続してリンクする方式でWiFiは想定されていません。最も大きな違いはタッチパネルでの操作が予想されていなくて、数字キーで情報を選ぶ方式になっています。  キューブリックの映画版では見る限りTV端末のようですね。もし電子新聞(情報端末)と兼ねているのだとすればこれは素晴らしい推測です。ボタンが下に10個並んでいるところを見ると、クラークの小説版と同じくタッチパネルは想定していないようです。その代わりコネクタに差しているような描写はなかったので、インターフェイスは無線かも知れません。  サムスン側は「大昔のSF映画に登場するくらい一般的なデザインだから、模倣ではない」と言いたいようですが、どうやらニュースパッドの右下にしっかりと記載されている「IBM」のロゴには気付かなかったようです。先行例としてニュースパッドを持ち出したのなら、アップルではなくIBMに特許料を支払わなければならなくなるのですが、どうするんでしょうかね?

【関連記事】ニューヨークで数々の伝説を生んだ「チェルシーホテル」の歴史に幕

 ニューヨークの「チェルシーホテル」――。世界に星の数ほどあるホテルのなかでも、ここほどたくさんの物語を抱えているホテルはないのではなかろうか。センセーショナルなところでは、パンク・ロックの代名詞とも言うべきバンド「セックス・ピストルズ」2代目べーシスト、シド・ヴィシャスが、恋人のナンシー・スパンゲンの死体とともに発見された場所として名を知られている(シドが刺殺したとも言われているが真相は不明)。ほかにも数多くのアーティストや文豪に利用され、数々の伝説を生んだチェルシーホテルだが、ついにその歴史に幕を閉じるときがきたようだ。  イギリスのテレグラフ紙(オンライン版、2011年8月17日付)やデイリー・メール紙(オンライン版、2011年8月20日付)によると、「チェルシーホテル」は8月上旬に、デベロッパー (開発業者)のジョセフ・チェトリト氏によって買い取られたという。高級ホテルかマンションとして改装予定だそうで、新たな宿泊客は宿泊できず、客室を長期利用している人たちも出ていくように促されており、スタッフもクビとなった。  「チェルシーホテル」が持つ歴史は長く、そして濃い。1883年に建てられた当初は、ニューヨークで最も高い建物として、その地区の呼び名になるほど目立つ存在だった。しかし、外観とは別にこのホテルの存在を特別なものにしたのは、何よりもその利用客である。『トム・ソーヤーの冒険』著者マーク・トウェイン、短編小説の名手オー・ヘンリーも滞在した。マリリン・モンローの元夫でピュリッツァー賞受賞者の劇作家アーサー・ミラーは、モンローとの離婚のあと6年間チェルシーホテルに住んだ。20世紀を代表するSF作家アーサー・C・クラークが『2001年宇宙の旅』を書いたのもこの場所である。  作家ばかりではない。先のシド・ヴィシャスのほか、ボブ・ディランは『ローランドの悲しい目の乙女』をこのホテルの一室で書いているし、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、ジェームス・ブラウン、パティ・スミスなど、挙げれば際限ないほど多くのミュージシャンにも利用されてきた。  もちろん、一味違う客層のせいでトラブルも多かったようだが、ゴシック様式で憂うつな内装と、豪華とは言いがたい客室(テレビはなく、ルームサービスもない)、少ないアメニティにも関わらず、これだけの人々に愛されたのだから、「チェ...

【スタッフ】スチュアート・フリーボーン(Stuart Freeborn)

 『博士の異常な愛情』のマフリー大統領のハゲ頭や、『2001年宇宙の旅』の猿人の特殊メイクを担当。猿人は今日観てもかなりリアルにできている。でも、何故アカデミー賞は「コーネリアス」と「ジーラ」なんだ?クラークじゃなくとも不満だぞ。でもその後、『スターウォーズ』 のチューバッカの特殊メイクで有名になる。今や特殊メーキャップ界の伝説的人物。  1914年9月5日ロンドン出身、2013年2月5日死去、享年98歳。

【関連記事】「時計じかけのオレンジ」ミュージカル化が決定 刊行50年を記念

 スタンリー・キューブリック監督による映画化で知られるアンソニー・バージェスの小説「時計じかけのオレンジ」が、バージェス自身が制作した台本と音楽を用いて舞台化されることになった。  1962年に発表された長編小説「時計じかけのオレンジ」は、2012年に刊行から50年を迎える。ミュージカルは、それを記念して英マンチェスターのアンソニー・バージェス財団で行われるイベント「CALL FOR PAPERS: Fifty Years of Clockwork Orange」(12年6月28日~7月1日)の一環として上演される。  バージェスは、71年のキューブリック版が世に出てから10年以上経ったころに、「時計じかけのオレンジ」の舞台化に着手。同財団のアンドリュー・ビスウェルは、「改めてこの物語に対する自らの所有権を主張するため」だったと明かしている。  バージェスが執筆した台本は90年、英ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによって舞台化されたが、音楽はバージェスが作曲したものではなく、U2のボノとエッジが作った楽曲に差し替えられた。バージェスは93年に死去。今回のミュージカル版で、初めて原作者が作った「時計じかけのオレンジ」の音楽が披露されることになる。ビスウェルによれば、楽曲は映画版とは異なり「ウエスト・サイド物語」風の陽気ささえ感じさせるものだという。 (引用: 映画.com ニュース/2011年7月22日 )  U2のボノとエッジが作った微妙な曲は ここ で聴けますが、次は「ウエスト・サイド物語」風ですか・・・。バージェスがいくらキューブリック版の『時計…』を払拭しようとしても逆効果なような気がするんですが。日本でも今年、小栗旬の主演で舞台化されたそうですが、衣装はそんまんまキューブリック版でしたね。どちらにしても「舞台」という限られた装置の中で描くには不向きな物語なのは明白です。原作か映画を知っているという人でないと理解不能でしょう。  しかし、どれよりも一番残忍で悪辣なのは小説版のアレックスだという事実を、バージェスはどう説明するんでしょうか?小説のアレックスは店に強盗で押し入り、浮浪者や学者をリンチにし、対立グループは病院送り、車で人を跳ね飛ばし、作家夫婦を半身不随&レイプし、猫おばさんを殺害し、挙げ句の果てに刑務所ではホモを殴り殺す・・・。なのに今更...

【関連記事】マルコム・マクダウェル、巨匠キューブリック監督との関係を語る

 映画『時計じかけのオレンジ』で主人公アレックスを演じ大ブレイクを果たしたマルコム・マクダウェルが、巨匠スタンリー・キューブリック監督との関係を語った。  初めてこの映画のことでキューブリック監督に会ったとき、どのように役柄や作品について説明されたのかと聞かれると、マルコムは「聞いたらショックを受けるよ。彼はまったく何も説明しなかったんだ。なぜなら、知らなかったからだよ」と驚きの発言。監督は何も説明しなかったそうだ。  「スタンリーは、いろいろな意味でとてもち密だった。でも、彼はものごとを説明するのがうまくなかったんだ」とマルコム。「一度僕は彼に『スタンリー、このシーンに何かアイデアはあるかい?』って聞いたことがある。そしたら、彼はただ僕を見て『マルク、だから僕は君を雇ったんだよ。僕は、RADA(王立演劇学校:ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツの略)じゃないからね』と答えた。それで僕は『ほら、このスケジュール表を見て。『監督、S・キューブリック』って書いてあるよ。ちょっとディレクションをくれてもいいんじゃない?』と言った。彼はただ笑っていたよ」と巨匠の意外な一面を明かし、「大抵の監督なら、一緒に1時間ほど話し合ったりして何かを考えつくけどスタンリーはそうじゃなかった。『僕に見せてくれ。やってみせてみろ』というわけだ。ある意味、彼は(役者として)最高の贈り物をくれたんだよ」と語った。  公開後、劇中の過激な暴力やセックス描写に刺激を受けて、少年が殺人を犯すという事件がイギリスで起こり、27年にわたって本作はイギリスで上映されたことがなかった。脅迫状が届くなどして、家族の身を心配したキューブリック監督が上映を差し止めていたそうだ。しかしマルコムはこの作品がこれほど議論を巻き起こすことになるとは思ってもいなかったそうで「僕は素晴らしいブラック・コメディーを作っていると思っていたし、実際そうだった。だから、公開された時、多くの観客がユーモアをわからないことにショックを受けたんだ」と語った。また、「数年前に観客と一緒にこの映画を見たんだけど、その時の観客は、僕がおかしいと思ったすべてのシーンで笑っていたよ」と当時と今の違いにも言及。  一緒に親しく仕事をした者として、そしてフィルムメーカーとしてのキューブリック監督をどう評価しているのか尋ねられると「彼は風刺家...

【関連書籍】Stanley Kubrick's Napoleon: The Greatest Movie Never Made

 故スタンリー・キューブリック監督が長年映画化を切望したものの、予算面などの問題で断念せざるを得なかった幻の企画「ナポレオン」を書籍化し、2009年に全世界1000部限定で刊行された「Stanley Kubrick's Napoleon:The Greatest Movie Never Made」の廉価版が、タッシェンから2月下旬に発売される。  同書は1112ページ、全10章という構成で、フランス第一帝政皇帝となったナポレオンの生涯を映画化すべく、キューブリックが集めたぼう大な数の資料、すでに完成していた脚本のほか、衣装、ロケ地の写真などを収録。09年に刊行された限定版は、日本円で刊行時10万円、その後20万円に値上げされたが、その高価格にもかかわらず完売した。今回の廉価版は、日本が世界に先駆けての発売となり、キューブリックが収集した約1万7000のナポレオンのイメージをダウンロードできるWEBアクセス用キーカードが付く。英独仏語版のハードカバー(21.1×34.4センチ)、1万500円。 (引用: 映画.com ニュース/2011年2月16日 )  廉価版は嬉しいですが、それでも約1万円・・・どなたか邦訳お願いします、絶対買いますんで。

【関連記事】不朽の衝撃作『時計じかけのオレンジ』主演のマルコム・マクダウェルが名シーンの裏側を語る

 公開当時、その衝撃的な内容が大きな話題を呼び、まさに時代を画すクラシック作品となったスタンリー・キューブリック監督作品『時計じかけのオレンジ』。主人公のアレックスを演じたマルコム・マクダウェルは、この作品をきっかけに一躍世界的なスターになり、今も映画やテレビで精力的に仕事を続けている。映画公開40周年を機に、若くして天才監督キューブリックの作品に出演した経験と撮影の裏側をマルコムが語った。  「映画を作っているときは、この作品が良いものなのはわかっていたけど、どれほどのものなのかはわからなかった。今のようなアイコン的な作品になるとは思ってなかったよ」と当時の気持ちを振り返るマルコム。彼がアレックス役に抜てきされたのは、彼の初出演作、リンゼイ・アンダーソン監督の『if もしも‥‥』の演技のおかげだったそうで「数年前に、スタンリーの夫人クリスティアーナに聞いたんだけどね。スタンリーは、自宅で映写技師と『if もしも‥‥』を観ていた。それで、僕が出てくる最初のシーンで止めさせて、また同じシーンをかけさせた。それを5回繰り返したんだ。そして彼女に向かって『僕たちのアレックスを見つけたよ』と言ったそうだよ」とその経緯を語った。その後は「スタンリーに会っておしゃべりしただけ」でいわゆるオーディションはなかったのだという。  そうして製作が開始された本作には、その後、さまざまなアートシーンに影響を与えたアイコン的な場面がたくさん登場する。その一つは、リッドロック(まぶたを開かせる器具)をつけられたアレックスが、暴力的な映像を無理矢理見せられるシーンだ。「スタンリーがリッドロックをつけられた患者の写真を見せてくれた。それで僕が『ナイスだね』と言うと、『君にこれをやってほしいんだ』と言う。『そんなこと絶対無理だよ。どうやってやるんだい? そんなことをやる役者はどこにもいないよ』と僕は言った」と語るマルコム。「撮影中、リッドロックがしょっちゅうずれて外れかけて、もちろん角膜を傷つけたよ」というから撮影はさぞや大変だったに違いないが、「僕は最終的にはそういうことをやるのは気にならなかった。作品をよくするためだったからね」と撮影を振り返った。  もう一つの有名なシーンは、アレックスが「雨に唄えば」を口ずさみながら女性を暴行するシーンだ。この曲は、キューブリックが皮肉をこめて選曲したのだと...

【プロップ】ジャック・ダニエル(Jack Daniel's)

  アメリカ、テネシー産の世界的に有名なバーボン(テネシー)・ウイスキーの銘柄。『シャイニング』で主人公の「ジャック(トランス)」を「ジャック(ニコルソン)」が演じて「ジャック(ダニエル)」を飲む・・・ってことですね。  ただそれだけではなく、バーボンはアメリカのフロンティア・スピリッツを象徴するお酒でもある、という事は知っておくべきかと。バーボンは元々ネイティブ・アメリカンの主食だったトウモロシを白人が横取りし、それを醸造したお酒です。「オーバールック・ホテルはネイティブ・アメリカンの墓地の上に建てられた」とのアルマンの説明があります。すなわちヨーロッパから侵略してきた白人に土地を追われたネイティブ・アメリカンの怨念・因果、つまりカルマが、フロンティア・スピリッツとは名ばかりの、実際は侵略・略奪を象徴するバーボンというお酒を使って白人を狂わせようとしているのだ・・・。そういう意味がこのシークエンスには込められているのです。

【俳優】エド・ビショップ(Ed Bishop)

 TVシリーズ『謎の円盤UFO』(1970)のストレイカー最高司令官で有名なアメリカ人(イギリス人ではない)俳優。キューブリック作品では『ロリータ』でシャーロットの事故に駆けつけ、ハンバートに奥さんの死を告げる救急隊員役で、『2001年宇宙の旅』ではフロイド博士に挨拶するエアリーズ号の船長として出演している。  また、キューブリックと袂を分かったプロデューサーのジェームズ・B・ハリスが監督した『駆逐艦ベッドフォード作戦』(1965)や、日本が舞台になった『007は二度死ぬ』(1967)にも出演している。  主な出演作は『戦う翼』(1962)、『月ロケット・ワイン号』(1963)、『銃殺指令』(1963)、『決死圏SOS宇宙船』(1969)、『007/ダイヤモンドは永遠に』(1971)、『マダム・クロード』(1977)、『合衆国最後の日』(1977)、『ブラス・ターゲット』(1978)、『失われた航海』(1979)、『シルバードリーム・レーサー 』(1980)、『スペース・サタン』(1980)、『影の私刑(リンチ)』(1983)、『魔性のメロディ/令嬢バレリーナ』(1983)、『SF核戦争後の未来・スレッズ 』(1984)、『おかしなバスジャック』(1985)、『勃発!第3次世界大戦/ミサイル・パニック』(1986)、『マジカル・クリスマス/狂気の暴走ライダー』(1987)、『グレンヴィル家の秘密(前・後) 』(1987)、『大惨事世界大戦』(1988)、『アウト・オブ・タイム/失われた王櫃 』(1990)、『ボンバー・ライダーズ』(1991)、『ファニーマン/血染めのジョーカー』(1994)、『ミセス・シークレット・エージェント/危険な国から愛こめて』(1999)など。  1932年6月11日ニューヨーク・ブルックリン出身、2005年6月5日死去、享年72歳。

【関連記事】未見なのに見たと言ってしまいがちな映画ランキング1位は……

 英オンラインDVDレンタル大手LoveFilmが、会員1500人を対象に、特定の映画を未見なのに見たと嘘をついたことがあるかどうかのアンケートを実施した。  その結果、5人中4人が、映画好きだと思われたい、知らないと言うのが恥ずかしいなどの理由で「嘘をついたことがある」と回答。さらに、見ていないのに見たと言ったことのある映画として、全体の約30%が、フランシス・フォード・コッポラ監督の傑作「ゴッドファーザー」(1972)を挙げた。2位以下も、映画ファンとしては必見の作品が並んでいる。 トップ5は以下の通り。 「ゴッドファーザー」(72/フランシス・フォード・コッポラ監督)  「カサブランカ」(42/マイケル・カーティス監督)  「タクシードライバー」(76/マーティン・スコセッシ監督)  「2001年宇宙の旅」(68/スタンリー・キューブリック監督)  「レザボア・ドッグス」(91/クエンティン・タランティーノ監督) (引用: 映画.com ニュース/2011年5月9日 )  なんだかあるあるネタみたいですが、まあなんとなくわかりますね。どことはなしにあらすじとかワンシーンとか目にしているので、つい観た気になっちゃうんでしょう。でも『カサブランカ』なんてついこの間観たのですが、あんなオチだったとは・・・うかつに知った振りで語ると危険ですね。

【小説家】ジム・トンプソン(Jim Thompson)

  『現金に体を張れ』では追加台詞を、『突撃』ではキューブリックと共同で脚本を担当した小説家。キューブリックはトンプソンがお気に入りだったようで、小説『キラー・インダイド・ミー』(2010年に映画化)には推薦文を寄せている。他の主な作品は『ゲッタウェイ 』(1972)、『セリ・ノワール 』(1979)、『グリフターズ/詐欺師たち 』(1990)、『アフター・ダーク 』(1990)、『ゲッタウェイ 』(1994)、『ダブル・ロック 裏切りの代償 』(1996)、『ファイヤーワークス  』(1997)など。  1906年12月29日オクラホマ州出身、1977年4月7日死去、享年70歳。

【関連記事】「2001年宇宙の旅」SFXマン、3D映画監督へ

 「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「ブレードランナー」などのSFXスーパーバイザーを務め、特殊効果のパイオニアとして知られるダグラス・トランブルが、長編3D映画でメガホンをとることが分かった。  トランブル本人が、米ラスベガスで開催された「デジタルシネマ・サミット」で明かしたもの。トランブルがメガホンをとるのは、1983年のSF映画「ブレインストーム」以来となる。トランブルはこのほど、新たに製作会社Magnetar Productionsを設立。その第1弾作品となる新作の詳細は不明だが、現在脚本執筆の最中だという。  また新作では、フレームレートを現行の24fps(1秒当たり24フレーム)から48か60fpsまで高めたいと考えているようだ。この高フレームレート化の動きは、ジェームズ・キャメロン監督も推進しているもので、3Dに続く新たな挑戦として注目されている。 (引用: 映画.com ニュース/2011年4月14日 )  てっきり引退していたのかと思ってました。『ブレインストーム』ってだいぶ前ですよね。で、その前が確か『サイレント・ランニング』。ずいぶんとご無沙汰です。期待しています!

【プロップ】B-52爆撃機(Airborne B-52)

   アメリカ空軍が誇った大型戦略爆撃機。愛称はストラトフォートレス。 '60年代には最高の性能を誇っていたが、もうとっくに退役済・・・なのかと思えば魔改造を経て数十機は運用中だそう。ちょっとビックリ。  『博士の異常な愛情』では機内は内装は全てセットだったが、訪問したFBIの関係者が顔色を変えるほど実機に酷似していた。それを知ったキューブリックは資料の出所を明らかにしておくように指示。軍事専門誌の表紙に載ってた写真を元に再現しただけなんですけどね。  コング機長のB-52には「レプラ・コロニー」という愛称がついている。因に「レプラ・コロニー」とはハンセン病の隔離施設の事。あの時代だったからとはいえ、あまりこの件には触れない方が賢明です。

【関連記事】イギリス映画ベスト100発表 英映画業界人が選出

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Barry Lyndon(IMDB)  英情報誌「Time Out London」が、イギリス映画のベスト100(100 best British films)を発表した。  今回のランキングは、英国を代表する映画監督(ケン・ローチ、マイク・リー、テレンス・デイビス、サム・メンデスほか)、脚本家、プロデューサー、俳優(タンディ・ニュートン、サリー・ホーキンスほか)、評論家、映画ジャーナリスト、BFIやバービカンセンター等文化施設のディレクターらを含む約150名がそれぞれ挙げたベスト10をもとに集計したもの。  第1位に選ばれたのは、ニコラス・ローグ監督の「赤い影」(1973)。水の都ベネチアを舞台にしたサイコスリラーで、カルト的な人気を博している作品だ。キャロル・リード監督の名作「第三の男」を押さえての栄冠となった。ローグ監督作は、「パフォーマンス/青春の罠」も7位に入っている。 トップ25は以下の通り。 「赤い影」(73/ニコラス・ローグ監督) 「第三の男」(49/キャロル・リード監督) 「遠い声、静かな暮らし」(88/テレンス・デイビス監督) 「ケス」(69/ケン・ローチ監督) 「赤い靴」(48/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督) 「天国への階段」(46/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督) 「パフォーマンス/青春の罠」(70/ニコラス・ローグ監督) 「カインド・ハート」(49/ロバート・ハーメル監督) 「if もしも…」(68/リンゼイ・アンダーソン監督) 「トレインスポッティング」(96/ダニー・ボイル監督) 「ネイキッド 快楽に満ちた苦痛」(93/マイク・リー監督) 「逢びき」(45/デビッド・リーン監督) 「三十九夜」(35/アルフレッド・ヒッチコック監督) 「老兵は死なず」(43/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督) 「ウィズネイルと僕」(87/ブルース・ロビンソン監督) 「黒水仙」(47/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督) 「カンタベリー物語」(44/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督) 「回転」(61/ジャック・クレイトン監督) 「バリー・リンドン」(75/スタンリー・キューブリック監督) 「モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン」(79/テリー・ジョーンズ監...

【関連書籍】幼年期の終り(Childhood's End)/アーサー・C・クラーク 著

 『2001年宇宙の旅』でキューブリックと丁々発止のアイデア・バトルを繰り広げたアーサー・C・クラークの最高傑作『幼年期の終り』。ある意味『2001年…』の元ネタと言ってもいいと思いますが、それ以上の壮大な宇宙観が広がっています。キューブリックがこの作品に登場する「反キリスト教的なイメージを取り込みたい」とクラークに要望するのも頷ける、とても崇高で高邁な理念が示されますが、多分にキリスト教的な世界観・価値観に基づいてはいますので、その辺りが鼻につくのはご愛嬌。それにクラークのあまりにも性善説に基づいた倫理観が楽天的過ぎに感じられるかも知れません。  でも、それを割り引いても傑作だと思います。クラークの理想主義の原点はここに結実していますので、いかに小説版『2001年…』のドライな筆致がクラークらしくないか、それを知るにもよい比較材料でしょう。是非の一読をお勧めします。 幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))(Amazon) 幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫) [文庫](Amazon) 地球幼年期の終わり (創元推理文庫) [文庫](Amazon) 幼年期の終り (講談社ルビー・ブックス) [単行本](Amazon)

【関連記事】『2001年宇宙の旅』17分間の未公開映像が発見!コンディションは完ぺきな状態!

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記事にあるボーマンがAE-35ユニットを取り出すシーン  1968年に公開された映画『2001年宇宙の旅』で、スタンリー・キューブリック監督がカットした未公開映像17分間が、米カンザス州で発見されたことがわかった。  ウェブサイトTHE WRAPによると、本作に特撮として参加したダグラス・トランブルがトロントでのイベントに出席した際に、キューブリック監督が編集時にカットした未公開の17分間の映像を、このほどワーナー・ブラザーズがカンザス州で発見したことを明かした。トランブルの話では映像のコンディションは完ぺきな状態を保っているそうだが、ワーナー・ブラザーズが公開するかどうかは現時点ではわからないようだ。  未公開映像にはキア・デュリア演じる主人公デヴィッドが宇宙船の取り替え用アンテナを捜している場面、ゲイリー・ロックウッド演じるフランクが宇宙遊泳している場面などが含まれているという。未公開の映像が今後、どのような形で発表されるのか楽しみなところだ。 (引用: シネマトゥデイ映画ニュース/2010年12月17日 )  この報道が正しいとするならば、どういう形であれその公開が待たれます。続報を期待しています。