【関連記事】すさまじい電波と妄想、無理矢理のこじつけ。『ROOM 237』のあきれた内容
『ROOM 237』のプレス向け資料に掲載されていたストーリーの内容が判明しました。これだけ読んでみても凄まじい電波とトンデモっぷりが分かりますのでご紹介します。 ストーリー【ネタバレの可能性あり】 ●『シャイニング』に関する代表的な9つの考察(ストーリー) *これらはあくまで映画で描かれる独自の解釈であり、キューブリックの本意ではありません 1.ふくらし粉の缶詰に隠された意味 映画の序盤、オーバールック・ホテルの料理長ハロラン(スキャットマン・クローザース)の背後にある食料庫の棚に“カルメット”というふくらし粉の缶詰が置かれている。“カルメット”とは北米の先住民が和平の印として吸った長パイプのこと。“カルメット”の缶は後半、主人公ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)がかつて妻子を惨殺した管理人グレイディ(フィリップ・ストーン)の幽霊と対話するシーンにも映っている。キューブリックはこの場面で、わざと複数の缶をバラバラの向きに置いた。それは和平の破綻、すなわち大量虐殺の暗示なのである。 2.タイプライターや“42”という数字に秘められた隠喩 作家のジャックが使用するタイプライターはドイツのアドラー社製だが、アドラーとはナチのシンボルでもあった“鷲”を意味する。劇中、ジャックが着ているTシャツにも“鷲”があしらわれている。またキューブリックは、ナチがユダヤ人の絶滅を決めた1942年の“42”という数字にこだわっており、ホラー映画の形をとって間接的にホロコーストというテーマを扱ったと解釈できる。237号室の部屋番号を2×3×7と掛け合わせると“42”になるのは、単なる偶然なのだろうか? 3.観客の性的な欲求を刺激するサブリミナル効果 『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』で映画術を究めたキューブリックは、新たな挑戦の一環としてCMなどに用いられるサブリミナル効果の手法を導入した。それらは観客の性的な欲求をかき乱すもので、次のような一例がある。映画の冒頭、ジャックがホテル支配人アルマン(バリー・ネルソン)の面接を受けるシーン。まるで冗談のようだが、ジャックとアルマンが握手を交わした直後、オフィスのデスクに置かれた黒いペーパー・トレイがアルマンの“男性自身”に早変わりするのだ! 4.存在するはずのない窓 これもジャックがアルマンのオフィス...